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ブルックナーの交響曲第8番 ハ短調 シューリヒト/ウィーン・フィル

大阪豊中に下宿中の息子二人が帰ってきました。
年末、家族が揃いました。家が狭くなった気分であります。
大学4年と1年の男ですから、家の中をノシノシ歩くと、実に家が狭く感じます(^^ゞ

今日から休暇に入りましたので、ゆっくり大曲を聴いています。

ブルックナーの交響曲第8番 ハ短調。
カール・シューリヒト指揮ウィーン・フィルの演奏。
1963年12月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。EMI盤。

カール・シューリヒトと云えば、僕にとってはブルックナー。

一聴、素っ気ない。飾りだてせず、妙な演出もなく、見得を切るようなところもない。ぶっきらぼうで、無骨なブルックナーと思う。
もう20年前くらいか、名盤との誉れ高いのを知って、ワクワクして購入したが、初めて聴いた時には「へ?こんなもんかい?」と思ったものだった。しかし、何回か聴いていると、この素っ気なさがかえって自然であり、作曲家の声をそのまま伝えているんじゃないかと思えてきた。
「噛めば噛むほど味が出る」・・・なんて比喩は、こういう演奏のことを云うんじゃないか。オーケストラの美質を存分に引き出し、作曲家の意図を十分に汲んで再現してゆく。ああ、まさにシューリヒトはそういう芸を発揮できる職人気質の指揮者だった。

テンポは速めで、思い入れはあまりなく、淡々と進んでゆくブルックナー。
音楽の表情も淡いもので、コッテリとした響きにはならない。
淡麗で澄み切った味わい、我が伊予西条の「うちぬき水」のごとく、夏は冷たく冬は暖かい旨さを味わえる・・・そんな演奏とでも云おうか。
とにかく無駄がない。しかし、不足しているものはない。情感もあるし、オケのパワーも十分。きわめてシンプル。まっすぐな演奏。

ウィーン・フィルの演奏は立派。素晴らしい。
1960年代のウィーン・フィルの録音の中でも、ベスト・フォームの一つじゃなかろうか。EMIの録音は少々古ぼけてきたが、今も十分鑑賞に堪えるもの。立派なステレオ録音と思う。

第1楽章は勇壮だが、スケールを広げすぎないところが良い。シューリヒトに大風呂敷は似合わない。

第2楽章は速めのスケルツォ。造形は精妙で、スッキリしている。リズムが良いのだろう。クドクド拘泥しないのがイイ。管楽器が巧い。特に金管は抜群。

第3楽章もスマートであり、また味わい深い表現でもある。饒舌ではないのだが、内面に多くの語るべきものを持っているような演奏。

フィナーレは長大な楽章だが、適度なテンポの収縮によって、少しもダレることなくクライマックスに持ってゆく。さすがの名人芸と思う。
ウィーン・フィルも最後まで美しい。今更ながら、素晴らしいオーケストラと思う。


さて、年末年始の休暇、まずは大掃除から・・・・といいつつ、悪天候のようです。
風雨の中の窓ふきは辛いな・・・・・。


※ ブルックナーの交響曲第8番の 自己リンクです ※
■ティーレマン/ウィーン・フィル(NHK-FM放送)
■マゼール/ベルリン・フィル
■シノーポリ/ドレスデン・シュターツカペレ
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベイヌム/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ジュリーニ/ウィーン・フィル
■スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
■ベーム/ウィーン・フィル


AUTHOR: ひろはや DATE: 12/29/2007 07:57:16 おはようございます。私も年末始休暇に入りました。
さて、ブルックナーの「8番」は、いつの間にか多くのCDが貯まってしまいました。
最初にこの作品を聴いたのが、ハイティンク/ACOの1981年盤でしたが、その後もハイティンクはウィーン・フィル盤(1995年)やACO盤(2005年)と何度も再録しておりますね。どれも素晴らしいです。
あとは、クナッパーツブッシュ/ミュンヘン・フィル盤(1963年)、セル/クリーヴランド管盤(1969年)、ヨッフムのベルリン・フィル盤(1964年)とSKD盤(1976年)、ケンペ/チューリッヒ・トーンハレ盤(1971年)、それと今回ご紹介されているシューリヒト/ウィーン・フィル盤(1963年)など名盤ぞろいですね。
全部聴いたら14時間以上かかる計算ですが、折角の休みですから「ブルックナー第8番マラソンコンサート」をやろうかな....。
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コメント

昨29日は朝比奈翁の命日じゃったので、翁最後の8番(2001年盤)を聴いておったところじゃ。
ブル8は聴ききれんくらい収集したが、名曲中の名曲じゃから大家の名盤が綺羅星のごとく揃っておるな。
世評が高かったシューリヒトも聴いたが、仰せのとおり淡々とした飾り気のない演奏でしたな。演奏時間も数多の録音の中でも最短で、一音一音噛み締めるような最長のチェリ盤との差は23分もある。しかし、ぐいぐいと突っ走ってる感じがしないのが不思議ですな。
ひろはや殿ご指摘の盤の他にも、ギーレン(1990)、ジュリーニ/VPO(1984)、カラヤン/VPO(1988)、ケーゲル(1990)、マタチッチ/N響(1984)、レグナー(1985)、スウィートナー/VPO(1986)、ティントナー(1996)、ヴァント盤6種等々名演が目白押しですな。ちなみに爺の愛聴盤はチェリじゃ。

こんにちは。
8番。名曲は名演を生む、その典型でしょうか。
皆さんが名盤をあげられていますが、私は第4楽章の素晴らしさからクナーパーツブッシュ盤を選びたいと思います。
エアチェックに熱心だったころの演奏も何種類かありますが
カラヤン/ウィーンフィル(1979)、ヨッフム/バンベルク響の日本公演(1982?)、ヴァント/ベルリンフィル(1996)はCDにして今でも聴いています。

こんばんは

くしくも本日、ワタシもシューリヒトを聴いておりました。ブルックナーではありませんが…。

このブルックナーはまさに王道! 完璧に近い演奏だと思いますね。
ワタシの愛聴盤はこのほかに先のマゼール、バルビローリ、ホーレンシュタインというとこですかね。シューリヒト以外は異端な演奏(?)ばかりかもしれません。
LP時代にはクレンペラー盤も重宝してました。


こんばんは。私も休暇に入ったものの、来客があったりでじっくり音楽を聴くことは叶わないようです。そこで一足お先に今年のまとめを_このブログに遭遇したのは1月か2月頃かな。以来連日立ち寄ってたまにコメントさせてもらったり、とにかくクラシックへの偏執的?愛情が蘇って来たというか、そんな1年でした。結果_通販・中古問わず買うわ買うわ、CDの在庫は飽和状態、にもかかわらず今年の「締め」のつもりか、エラートの100枚組ボックスを購入するハメになりました。HMVより安いサイトを見つけての半ば衝動買い?なのですが、内容的には結構期待しています。そして年が明けてもカラヤンのボックスを始め購入スケジュールはビッシリ、はてさてどうなることやら_(続く)

カラヤンといえば、生誕100年にかこつけた?リリースラッシュですが、出血大サービスのEMIに対し、予想どおりというかDGとデッカは_ま、前者の30万円は論外としても、後者も一昔前やバラ売り分より割安とはいえ、半世紀近く前の録音にしてはやはり高過ぎるでしょう。でもカラヤン50代、颯爽とVPOをドライヴした名演の集積は欲しいですねえ_何故かCDではほとんど持ってないだけに。でもこんなことで悩んだり文句たれたりしている、ってことは、いい時代に生きているということなのかもしれません。年末のご挨拶は改めて。ではまた。

>ひろはや 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ブルックナー第8番マラソン・・・・すごそうですね。疲れ切ってしまわないようにして下さいね・・・・でも、年末年始の休暇ならではですね(^^)V
さて、ハイティンク/ACO盤(1981年)のは未聴で、現在入手困難なんです。ひろはやさんお持ちとのこと、羨ましいです。僕はVPO再録音盤で楽しんでいます。
あと、ご指摘の演奏では、ケンペ盤が未聴なんです。これも入手難しそうなのですがゲットしたいです。

個人的にはジュリーニ/VPO盤の長大で歌に満ちた演奏が気に入っています。いまのところ、これがベストかな・・・・・・。

>猫よしお 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
シューリヒト、イイ指揮者でしたね。ウィーン・フィルの演奏もホンマに素晴らしいと思います。
マタチッチもエエですね。僕も579番は愛聴してます!
そしてクナッパーツブッシュの第8。実はあまりピンと来ていないというのが実感なんです。皆さん、超名盤とおっしゃるからには、僕の聴き方(体調?)のせいでしょう・・・これ、聴き直してみなくちゃアカンですね。
どうも有り難うございました。

>峠茶屋の爺 様
こちらにもコメントを有り難うございました。
そうなんです、シューリヒトのブルックナーは淡々として速いのに、グイグイ進めていった印象がありません。あくまで爽やかで、柔らかい演奏でした。ウィーン・フィルの演奏もエエんでしょうね。
ご指摘の盤、ギーレン、カラヤン/VPO(1988)、ケーゲル(1990)、マタチッチ/N響(1984)が未聴です。カラヤンのはいつか聴いてみたいです。マタチッチ盤は巷では凄かったライブと云われいぇますね。これもいつかは是非。
チェリビダッケはDG盤で聴いています。EMI盤の方が本領のようですね。

>天ぬき 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
FMエアチェックのCD化、エエですね。僕はカセットを処分してしまったんですが、今思えば惜しいことをしたと思います。
さて、天ぬきさんもクナッパーツブッシュですか。これは、いよいよ聴き直してみなくちゃイケマセンね。どうもピンと来なかったんです・・・・・・(^^ゞ

>にこらす 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
シューリヒトのブルックナー、8番と9番は素晴らしい演奏と思います。VPOもホンマに美しいですね。
異端盤では、断然マゼール!僕はマゼール好きなんです、あの自信満々で怪しい演奏を展開するマゼールこそ才人、天才、傑物。
BPOを完璧にドライブしきったブルックナーの第8、僕は大好きです(^^)V

>shibera 様
おはようございます。いつもお世話になります。コメント感謝です。
カラヤンのEMIボックス2つ、HMVに注文済みです。2つで4万円ですね。これで、ここのところは買い控えしてます。エラートの100枚組、僕も欲しいんですが、手を出せないでいます。しかし、1枚当たり150円くらいでCDが入手できる現代、恐ろしいばかりの安値ですね。
僕も沢山買いました。輸入盤がとにかく安い。ボックスが安い。ホンマに湯水のごとく買ってしまいます。贅沢な話です。学生の頃、昼飯を抜いて500円を節約し、3日抜いて1枚の廉価盤LPを購入していた頃を思い出すたびに、涙がこぼれる想いです。ああ、今はホンマに音楽を聴いているんかな・・・?と。
DGとDECCAのカラヤンボックスはチト高いですね。でもVPOとのDECCA盤はshiberaさん同様、僕も欲しいです。

シューリヒト/VPOのブルックナー良いですね。
ぶっきらぼうで無骨、正にそんな感じです。
CD化された時は3番、9番の3枚組みで、7,020円でした。

トロンボーンは米管が導入される前だと思うので、
響きがハッキリしているように思います。
また第3楽章最後のホルン四重奏に寄り添うクラリネットが良い感じです。

私は換気扇と風呂場の掃除をさっきまでしていました。

今年も色々な記事をありがとうございました。
来年も宜しく御願い致します。


>hsm 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
穏やかに新年をお迎えのことと思います。
シューリヒトのブルックナーはエエですね。淡泊なようでいて味わい深い逸品と思います。
米管以前のトロンボーン、第3楽章のクラリネットについては気づきませんでした。なるほど、そうだったんですか。
これは聴き直してみなくちゃイカンですね。有り難うございました。

年末は部屋の掃除等、一生懸命でした。急に寒くなって困ったもんでした。
どうぞ、今年もよろしくお願いします。

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