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ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」 キーシン(Pf) レヴァイン/フィルハーモニア管

我が伊予西条にも、ようやくBOOK-Offがオープンしまして、規模は小さいものの、気軽に古本や中古CDが入手できるようになりました。
クラシックCDは値付けがおかしいものが多く、首をかしげざるを得ないものが目立つんですが、250円コーナーにはいくつかイイ出物がありました。
今日は、その250円CDであります。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」。
エフゲニ・キーシンのピアノ独奏、ジェームズ・レヴァイン指揮フィルハーモニア管の演奏。
1997年1月、ロンドンのアビーロード・スタジオでの録音。CBSソニー盤。

第1楽章の冒頭、オーケストラのフォルティシモでのトゥッティの音が柔らかく、ふっくらとしている。左右によく広がって、聴き手を包み込むようなサウンドが心地よい。
キーシンのピアノは研ぎ澄まされた美しさ。透明感があってキラキラと輝いている。そして、中身にはしっかり芯がある感じ。強靱で、かつ、しなやかさを感じるところも多い。低音も高音も実によく鳴っている。鳴らしきっている感じ。時に巨匠的な風格も漂う。
この録音当時、キーシン25歳。若武者の勢いがあってもしかるべきだが、すでに10年以上のキャリア、神童時代からの活躍を思えば、もう中堅・ベテランの域に達しているのかな。

レヴァイン/フィルハーモニア管の伴奏は見事。緩急自在に、キーシンについてゆく。録音が良いので、ヴァイオリン群の響きはとても艶やか、特に高音がよく伸びてゆく。これを聴くのは快感。また、ピアノと一体化したフォルティシモは素晴らしい。勇壮大胆、ベートーヴェンの心意気が伝わってくる。

第1楽章全体的に、快活で活気あふれる。堂々として音量も大きい。キーシンのピアノの音も大きい感じ。ナイーヴな雰囲気の外見とは反対、ダイナミックなところが特に良いベートーヴェン演奏と思う。

第2楽章は内省的。第1楽章が外へエネルギーを放射しているのに対して、この楽章は内へ内へと沈み込んでゆく。ベートーヴェンの心象風景を見るかのよう。ピアノはリリカルな美しさ。素晴らしい。
オケの響きもデリケート。レヴァインの棒もキーシンによくついて、美しく支えてゆく。
第3楽章は心弾む演奏。見事なロンド。晴れやかで、澄み渡った空の青のような演奏。陽性のベートーヴェンが聴ける。

録音は素晴らしいです。
高さ奥行きとも広大な音場。オーケストラがスピーカーの外にまで広がってゆく感じ。聴き手を包み込むような柔らかいサウンドも心地よいです。
キーシンのピアノも鮮やかに録られており、これは全く素晴らしい協奏曲録音と思いました。

※ベートーヴェンの「皇帝」の過去エントリーであります。
■ギレリス(Pf)・セル/クリーヴランド管
■バックハウス(Pf)・S=イッセルシュテット/ウィーン・フィル
■ペライア(Pf)・ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ルービンシュタイン(Pf)・バレンボイム/ロンドン・フィル
■ブレンデル(Pf)・レヴァイン/シカゴ響
■アラウ(Pf)・ C・デイヴィス/ドレスデン・シュターツカペレ
■ルプー(Pf)・メータ/イスラエル・フィル


AUTHOR: 猫よしお DATE: 12/21/2007 19:46:52 いつもお世話になります。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲「皇帝」。いい曲ですね。
いかにもベートーヴェンらしい堂々とした、それこそ「皇帝」協奏曲です。
キーシン盤は未聴ですが
レヴァインのベートーヴェンは珍しいですね。
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コメント

>HABABI 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
キーシンの音、綺麗ですね。なるほど、「音が立っている」・・・そう思います。あまりキーシンのことを知らなかったので、先日、タワーレコードでキーシンのショパンを買ってきました。前奏曲集、これも素晴らしかったです。
まさに希望の星、同感です。今後も期待できそうですね。

ところで、ルービンシュタインの「皇帝」も良かったです。ラインスドルフ盤もバレンボイム/ロンドン・フィル盤も。僕は大好きです(^^)V

おはようございます。
キーシンは大好きです。
個性で聴かせるタイプでは無いと思いますが、曲そのものを楽しむ場合には録音も含めて手が伸びてしまいます。
大曲もさることながら小曲が特にいいですね~
シューベルト、シューマン、グリーク、ショパン‥‥
以前FMで聴いたベートーヴェンのロンド・カプリッチョ「失くした小銭への怒り」は爽やかさの極ともいえるような演奏で特にお気に入り、携帯プレーヤーでも聴いています。

こんにちは。
 キーシンの話は、先日自分とこでも書きましたが、聞いてるこっちが「神童」の印象抜き難く、てなところがあるのか、なんて思っています。まぁ、私だけかも知れないけれど。
 これは丁度10年くらい前ですね。まぁ、ある意味「皇帝」も定番レパートリーではあるのだけど、こういうのももっと演奏して、注目して貰えるようになれば、彼もやりやすいのではないかな、なんて思ったりもします。


>天ぬき 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
キーシンの演奏、今まであまり聴いてこなかったのですが、このベートーヴェンなど実にイイ演奏ですし、若いのに立派だなぁと思いました。
これから、いろいろ聴いてみたいと思っています。
ショパンを2枚ほど購入したのですが、瑞々しく楽しめました。

>Verdi 様
おはようございます。いつもお世話になります。
キーシンも、もうデビューから長くなりました。若いのにベテランの境地かなと思います。
ベートーヴェンやモーツァルトなど、独墺系の演奏をもっと聴いてみたいと思います。音は綺麗です腕は達者ですし、「皇帝」などはとても良い演奏と思いました。
ショパンの前奏曲なども、大変新鮮に聴けました。

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