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マーラーの交響曲第2番 ハ短調「復活」 クーベリック/バイエルン放送響・合唱団

CD時代になって有り難かったのは、長時間録音が可能になったことであります。
LPだと2枚組のものが、CD1枚で、A面B面ひっくり返さずに通して聴けちゃう・・・・便利になったと実感したものです。

今日のCDもそんな1枚。演奏時間は約76分の長尺物。

マーラーの交響曲第2番 ハ短調「復活」。
ラファエル・クーベリック指揮バイエルン放送交響楽団・バイエルン放送合唱団の演奏。
ソプラノ独唱はエディット・マティス、アルト独唱はノーマ・プロクター。
1969年2月、ミュンヘンでの録音。DG盤。

クーベリックのマーラーは、自然な質感がイイ。
草の匂いが漂うようなやさしいマーラー。ボヘミアの田舎の風景を想像させる素朴さがある。
バイエルン放送響は、やや明るめの響きでクーベリックの指揮に鋭敏に反応してゆく。フットワークの軽い、上手いオーケストラと思う。録音も1960年代とは思えない、自然で豊かな広がりを持っていて、素晴らしい音響を満喫できるもの。

第1楽章など、もっとハデハデしくやることもできるだろうに、クーベリックはあえてそれを避け、穏やかに演奏させている感じ。激情に駆られるマーラーもイイが、クーベリックのような、端正な表情のマーラーもイイものだ。豪快なところでも、阿鼻叫喚にならない。もっとも、自然の野趣あふれる響きはクーベリックの持ち味であって、打楽器の扱いなどは質朴であるとともに、迫力十分。

第2楽章は穏やかで暖かいマーラー。クーベリックの叙情性を垣間見るような趣あり。
オケの響きがしっとりとして、味わい深い。静謐なところの、暖かい感情がとても良い。

第3楽章は管楽器が活躍して楽しい。弦楽セクションもイイ音でこたえ、爽やかな響きがつくられてゆく。ヴァイオリンが両翼配置なので、掛け合いがはっきりと聴き取れる。効果満点。マーラーが意識的に作曲しているところと思う。包まれるような響きが素晴らしい。

そして感動的な第4楽章。プロクターの声は、美しいというより、冷涼で清澄な声。やや太めの声質と思うのだが、その響きはクリアで心地よい。
終楽章は、曲が進むにつれて迫力が増し、テンポも上がってゆく。力強い終曲。
クーベリックのマーラーは、聴き疲れしない。オケの息づかいが自然だからかな。この「復活」のような大曲、大げさな交響曲でも、疲れない、不思議な感じ。

録音良好であります。
演奏同様、自然な感じがエエです。
DGの、これは優秀録音の一つと云えるでしょう。


AUTHOR: ひろはや DATE: 12/19/2007 06:50:33 おはようございます。
おっしゃるように、CD時代になって、マーラーやブルックナーのような長大な交響曲を、盤面をひっくり返すストレスなく、音楽に集中できるようになったのが便利で良かったです。LPの頃とは聴く曲目の幅も大きく広がりましたね...、幸せに思います。
さて、マーラーの交響曲第2番「復活」は、最初はワルター/ニューヨーク・フィルのCDで聴き、大いに感動したものでした。
その後、全集物として最初に手にしたのが、このクーベリック/バイエルン放響のCDでした。2万円まではしなかったと思いますが、当時としては大英断でした。それでも単品で買うより割安という感覚でした...、これも今とは大きな変化ですね。
そんなことを様々憶いつつ、久しぶりにクーベリックを取り出して聴きたくなりました。
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コメント

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こんばんは。
クーベリックのマーラーは、何十年も掛けてぼちぼち聴いています。
DGでは3、4、5、6、8、10番、Auditeで2、5、7番、大地の歌。
あと1、9番が揃えば、混合型全集となります。

最近聴いた「復活」はジンマンのSACD盤。
安いのでついつい買ってしまいました。
バーンスタイン、ショルティの新旧盤、クレンペラー、ワルター、大野、アバド、メータなど、名演揃いですね。

>ひろはや 様
こんばんは。いつもお世話になります。
CD時代の恩恵は長時間録音、僕はCD時代になってからブルックナーやマーラーに親しみました。ちょうどマーラー・ブームだった頃です。
オペラの聴くのにもCDは好都合でした。トラックを指定できるので便利になったなぁと思ったことを思い出します。
さて、ワルター/NYPの「復活」はよく聴いていないのですが、この曲はメータ/VPO盤(DECCA)で入門しました。クーベリックも懐かしい1枚です。
それにしても、昔はマーラー全集なんて、とても高価でした。なかなか買えませんでしたね・・・・・。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
クーベリックの録音は、多くがヴァイオリン対向配置なので、独特の音響になりますし、掛け合いを楽しめますね。マーラーもその辺を意識して曲を書いているところが多いと思います。
クーベリックのベートーヴェンの交響曲全集では6番田園と7番が特に成功していると思います。

>よんちゃん 様
こんばんは。コメント感謝です。有り難うございました。
昔はエアチェックを必死でしました。LPもCDも今よりはるかに高価でしたので、FM放送はソースとして貴重でしたし、カセットテープは安価に入手できましたので、もっぱらFMでした。
クーベリックのマーラーは、僕も思い出深い全集なんです。CDで初めて購入したものでした。
懐かしいです。

>RAVELS 様
こんばんは。初めまして。ようこそおいで下さいました。
いやいや、原稿を投稿するほどのブログではありません。お恥ずかしい限りです。
子供の頃の、夏休みの絵日記のようなブログですが、今後ともよろしくお願いします。
リンクはフリーですので、どうぞご自由にお願いします。

>Summy 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
マーラーの「復活」、最も懐かしいのはメータ/VPO盤です。LP2枚組5,000円。昔は高かったですね。
DECCAの録音が素晴らしく、今も陶酔してしまいそうな演奏です。思い出深いです。
バーンスタイン、ショルティはどちらも新盤、アバドの新盤。小澤/BSO盤、テンシュテット/LPO盤、ハイティンク/BPO盤など、この演奏は、曲想のせいか輝かしいものが沢山ありますね。

こんばんは。

私の最初に聴いた演奏は
マゼール=ウィーンフィルでした。

ダイナミックレンジがとても広く、スピーカーが破れるんじゃないかと
ひやひやした記憶があります。

恥ずかしながらクーベリックは未聴です。これからの楽しみですね。

今晩は、LP時代は種類も少なく、クレンペラー、クーベリックを聴いていました。CDではバーンスタインの新盤(DG)がよかったですね。
>この「復活」のような大曲、大げさな交響曲
「復活」よりも、3番、4番が好きです。

こんばんは。
中学の時に貯金を全てつぎ込み、クーベリックの全集を購入しました。どれだけこの全集のお世話になり、またなっていることか!
ケースも相当傷んでいますし、盤面もあまり綺麗ではありませんが好きです、この全集!!
そんな訳でAuditeのCDも迷わず全て・・・。

2番に関しては、メータ&VPO、バーンスタイン&ロンドン響、テンシュテット&LPO、ジンマン&トーンハレ、等々好きな演奏が多く聴く時間が・・・。

>ニョッキ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ニョッキさんはマゼール/VPO盤ですか。VPOの初めてのマーラー全集だったですね。マゼールも意欲十分で録音に取り組んだ演奏だったと思います。時にエグイほどの表現、僕はマゼール好きなので、愛聴しております。
このごろCD価格が安くなりましたので、マーラーの全集なども入手しやすくなりました。調子に乗って、結構買ってしまいます・・・・・(^^ゞ

>ドレドレ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
バーンスタインの新盤はもの凄い情熱情感で、耽溺するようなところもありました。さすがバーンスタイン、彼の面目躍如という感じでした。
3番交響曲はイイですね。大曲ですが、僕も大好きです。第1楽章のホルンの勇壮な出だしからもうカッコイイですし、終楽章の慈しみは絶品と思います。
あ、4番もエエですね。のんびりと休日に聴くのは、4番が最も多いかもしれません。


>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
さすが、あるべりっひさんですね。中学生にしてクーベリックの全集ですか。しかもLP・・・・すごいです。
僕は中学生のころは、鼻をたれておりました(汗)。

ジンマンのマーラーも聴いてみたいと思っています。
タワーレコードに寄ってみようかと思います。
有難うございました。

こんにちは!
来ましたネ!マーラー「復活」。僕も大大大好きな曲です。
僕は、80年代にBBC?が作った”OZAWA”というドキュメンタリーの本編前後で、タングルウッドでのこの曲のコンサートの模様やリハがあって、それで聴いて感銘を受けました。フィナーレの歌詞に。すごくパワーももらいました。尊敬して大好きだった会社の先輩が癌で亡くなった1週間後に新星日響&レナルト氏でこの演奏を聴きました。告別式では涙のひとつもなぜか出なかったのに、コンサートのフィナーレで、自分でも予想もしないほど涙が出て止まりませんでした。先輩の死を受け止めた瞬間だったんだと思いますね。私事で長くなってしまいました。「復活」というとそんな思い出があります。

>TATSUYA@ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
マーラーの「復活」はTATSUYA@さんの思い出の曲なんですね。
小澤征爾/ボストン響の全集(フィリップス盤)を持っていますが、いずれも小澤らしい見通しの良い、サラッとした味わいのマーラーで僕は好んで聴いています。
この頃はマーラーも百花繚乱、小澤のマーラーが取り上げられることが減ったような気もしますが、録音状態も良く、歌手などもよく揃っていて、いいマーラーだと思います。
”OZAWA”というドキュメンタリー、観てみたかったです。


お邪魔しますぞ。
クーベリックの「復活」はアメリカ滞在中によく聴きましたなあ。25年も前の昔の話じゃ。カセット・テープじゃったから車の中で聴き、室内ではウォークマンで聴いておったような覚えがある。「復活」にありがちなけばけばしさや仰々しさのない淡々と枯れた演奏だという印象でしたな。
ある日のこと、電算センターで「復活」を聴きながら作業をしていると、もう一人同じようにウォークマンを聴きながら作業をしているアメリカ人がいた。向こうから何を聴いているのか尋ねてきたので、マーラーじゃと答えたら、どうせ「復活」だろうと吐かしおった。通ぶられてカチンときたが、これもクーベリックの「復活」にまつわる思い出の一つですわ。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
峠茶屋さんはアメリカ暮らしの経験があるんですね。僕は日本国内からは出ることがない仕事ですので、羨ましいです。
クーベリックのマーラーは、自然な息づかいが素晴らしいです。この「復活」もそうですね。等身大のマーラーといった感じです。あまり大げさにならないのがイイです。
思えば、クーベリックの全集はバーンスタインなどと並んで、比較的早い時期の録音ですね。マーラー・ブーム以前の、素晴らしい全集と思います。

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