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ベートーヴェンの交響曲第5番 ハ短調「運命」 バーンスタイン/ウィーン・フィル

仕事疲れであります。調子もイマイチであります。
こういうときには、ベートーヴェンとバーンスタインに気合いを入れてもらいましょう。

ベートーヴェンの交響曲第5番 ハ短調「運命」。
レナード・バーンスタイン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1977年9月、ウィーンのムジークフェラインザールでの録音。

僕にとっても最も懐かしいベートーヴェン。
初めて買った全集盤だった。
僕がクラシック音楽を聴くようになってから間もない頃の発売であって、当時大変な話題になっていたもの。当時よく読んでいた『レコード芸術』に『ステレオ芸術』、そして『fmファン』などは絶賛、また絶賛。
コイツは相当素晴らしい演奏に違いないと僕は思い、早速購入したものだった。定価はLP8枚組16,000円也。(そうそう、定価。当時は消費税などナカッタノダ)。大学生協ではレコードを2割引で買えたので、12,800円。ビンボー学生の自分には大枚だった。

帰宅して聴き始めると、確かに素晴らしい熱演。バーンスタインが襟を正してベートーヴェンに立ち向かっているとともに、指揮者の情熱が汗となって飛んでくるような演奏。
ウィーン・フィルも精一杯その情熱に応えている。
この「運命」は激しさと情熱、そしてクラシック音楽の「古典」としても格調の高さ、ウィーンの伝統と歴史、そういったものがうまくミックスされた名演奏と思う。

第1楽章など、もう、正々堂々たる名演。低音部の充実が素晴らしい。それを支えとして、王者が行進してゆく格好良さ。フォルティシモでのパワーは圧倒的。バーンスタインの、ベートーヴェンに立ち向かっていく心意気が伝わってくる。

第2楽章はチェロの深々とした響きが印象的。ダイナミクスが大きく、ピアニシモの静寂から、フォルティシモの爆発まで、バーンスタインの指揮は心憎いばかりの巧さ。それが演出臭くなく、自然なのがまたイイ。ウィーン・フィルの響きは自然の伸びやかさ。心地よいことこの上ない。

第3楽章は決意の表現。これぞ困難に敢然と向かってゆくあのベートーヴェンの姿だ。「運命」はこうでなくちゃ。ベートーヴェンは刻苦勉励、歯を食いしばって頑張るノダ。要領の良さ、流行、うわべの美しさなどクソ食らえ。処世術など、そもそもベートーヴェンにはないノダ。真実に迫らんとする、その心映えや良し。

フィナーレは爆発。圧倒的な音楽の力が、聴き手に迫ってくる。
ベートーヴェンって凄いな、バーンスタインって凄いな。ウィーン・フィルは、やはり世界最高のオーケストラやなぁ・・・・初めて聴いたときの感動が蘇る。
アンサンブルも素晴らしいし、バーンスタインのテンポが微妙に伸縮しているのに、うまくついてゆくウィーン・フィルはさすがと思う。

30年前の録音になりましたが、今も瑞々しい音で聴けます。
素晴らしい録音。
ムジークフェラインザールでのライヴ収録であります。ただし、聴衆を入れずに、音楽の勢いを尊重してのライヴ(何回かのテイクを編集しているんでしょうが)であります。
この全集の成功で、バーンスタインの録音は以後ライヴが多くなりました。


※ベートーヴェンの「運命」 自己リンクです※
●フリッチャイ/ベルリン・フィル
●C・クライバー/ウィーン・フィル
●ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ
●スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
●ベーム/ウィーン・フィル
●ジンマン/チューリヒ・トーンハレ管
●マゼール/ウィーン・フィル
●クレンペラー/ウィーン・フィル
●ジュリーニ/ロサンゼルス・フィル
●カラヤン/ベルリン・フィル(1977年録音盤)


AUTHOR: ひろはや DATE: 11/25/2007 08:38:29 おはようございます。
バーンスタインのベートーヴェンは、これまで聴いたことがありません。嫌いではないのですが、ついつい聴きそびれています。マーラーやシューマン、ハイドンやドヴォルザークやシベリウスなどなど、いろいろ聴いているのですが......。
なにかLPやCDを購入するときの見えざる手があるような不思議さを感じる次第です。
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コメント

こんばんは。
懐かしいジャケットですね。眺めているだけでCD時代になってしまいました。当時FMで放送されたのをエアチェックしよく聴いていました。
バーンスタイン、NYPO時代からDECCAなどへVPOとの録音残していますよね。モーツアルトのピアノ協奏曲、弾き振り等なかなか素晴らしいと思います。そしてなんといっても、VPOとの競演では『バラの騎士』が面白いと思います。VPOを使って最も非ウィーン的な演奏、この録音ほとんど話題になりませんね。ジーンズ姿のレニーの横に、コンサートマスターのボスコフスキーの写真が思い浮かびます。

>ひろはや 様
おはようございます。コメント感謝です。いつもお世話になります。
バーンスタインのベートーヴェン全集は思い出深いものでして、青春時代の火照りが蘇ります。おそらく、頬を染めながら必死で聴いていた自分への、ノスタルジーのような気もするのですが、聴けば感動します。特に奇数番号はさすがバーンスタインと思わせる迫力で、気に入っています。
CDでも買い直しました。
全集としては最もよく取り出すものなんです。

>猫よしお 様
おはようございます。いつもお世話になります。
バーンスタインのベートーヴェン全集は、ブラームスの全集と並ぶ傑作であろうと思います。ニューヨーク時代の録音も聴きますが、仕上げの点ではDG盤が気に入っています。VPOの音が何とも云えず良いので、NYPの荒っぽさがちと残念に思えてきます。
迫力はNYPとの演奏が勝るようにも思えますね。

>Verdi 様
おはようございます。いつもお世話になります。
バーンスタインとVPOの全集は思い出深いものでして、これは僕にとって不朽の名盤です。懐かしいなぁ。
カップリングは1番と4番で1枚、8番と9番で2枚、他は1枚ものです。LPの限界で30分までの収録ですね。
録音は低音がよく出ている重厚な柔らかさが印象的でした。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
バーンスタインの「ばらの騎士」は聴いたことがないんですが、VPOが当時DECCAの専属であったために、CBSとのバーター契約録音だったそうですね。
CBSの「ばらの騎士」でVPOを起用する代わりに、DECCAではバーンスタインを起用してマーラーの「大地の歌」とモーツァルトの「リンツ」・ピアノ協奏曲第16番(15でしたか?)を録音したんだったと思います。
DECCAの方の2枚はLPで愛聴しています。イイ演奏でした。

バーンスタインは特に好きな指揮者で、新旧あれこれと持っています。
ただ若い頃は、ベートーヴェンと言えばワルターかセルと言った感じで聴いていて、バーンスタインはマーラーやストラヴィンスキーなどが主でした。

DGに録音を始めてからは、ブラームスやシベリウス、モーツァルト、ハイドン、チャイコフスキーなども聴き始め、ベートーヴェンも6、9番と買ってみました。
すると、古い録音も気になって、CBS時代のベト9、モーツァルト、ハイドン、ドヴォルザーク、バルトーク、ラヴェルなどを最近は収集しています。
順序が逆なんですけどね。
マーラーはもちろん新旧全て揃えています。

VPOとの「薔薇の騎士」は、図書館に有ったので、最近やっと全曲聴くことが出来ました。
最近お気に入りの演奏は、アイブズやヒンデミットです。

こんにちは。

>カップリングは1番と4番で1枚、8番と9番で2枚、他は1枚ものです。LPの限界で30分までの収録ですね。

 ああ、そうか。第九が1枚に入り切らないんですね。
 私がLP時代に持っていた第九はカラヤンの70年代のでしたが、あれはなんとか1枚に収めてしまっていました。お買い得盤だったのかな。


>Summy 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
バーンスタインのDG録音では、ベートーヴェンやブラームス、そしてマーラーが素晴らしいと思いました。
シベリウスやドヴォルザーク、チャイコフスキーはCBSでの旧盤が良かったです。DGでのCDは、とにかく遅いです。スケールも大きく粘着質、何となくマーラーを聴いている気分になりそう・・・・という感じでした。
マーラーの旧盤全集、持っていないんです・・・・欲しいなぁ・・・・。

>Verdi 様
こんばんは。コメント感謝です。
我が家のLPでの第九、多くは2枚組でした。1枚ものの第九は、第3楽章が途中で切れるんです。昔はこれが普通でしたね。
ストコフスキーやS・イッセルシュテット、セルなどがこのパターンです。
2枚組にしているのは、ショルティの旧盤、ブロムシュテット、スウィトナー、ハイティンク、小澤征爾などです。
第3楽章は切れない方がエエですね。

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