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ブラームスの交響曲第4番 ホ短調 ボールト/ロンドン・フィル

ブラームスの交響曲第4番 ホ短調 作品98。
エードリアン・ボールト指揮ロンドン・フィルの演奏。
全集としては1970~72年の録音。EMI原盤をDISKYがライセンス販売している、激安廉価盤全集からの1枚。

晩秋の夕暮れ。ああ、もう初冬か。
秋の日はつるべ落とし、とはよく云ったもので、夕暮れが早くなりました。
そんな黄昏時に聴くブラームスの第4交響曲の味わいは格別。
まさにこの季節、この時間のためにつくられた交響曲かなと思うし、やはり名曲と思う。若い頃は1番交響曲の熱気・覇気・雄渾さが大好きだったのだが、さて人生の折り返し点を過ぎた今、この頃は第4番が特に身にしみるようになった・・・。

第1楽章、ボールトは速めのテンポをとっていて、音楽の運びは素っ気ないくらい。メソメソせず、涙はグッとこらえて前に進んでゆく感じ。一聴、何の変哲もない指揮振りなのだが、よく聴いていると、速めな中にも旋律をよく歌わせているし、テンポも微妙に揺らしていて、芸が細かい。さすがと思う。
そして、コーダでのアッチェランド!この緊迫感はたまらない。

第2楽章は、いっそうしみじみと味わい深い、いわば枯淡の境地。木管も弦も、この曲のすべてを語り尽くしていて、しかも自然で無理がない。何より、深々としたフレージングが良い。ロンドン・フィルの演奏もとても自然で、出てくる音はまろやかで実に心地よい。

第3楽章は立派。聴いていて、音楽そのものの背筋がよく伸びて端正な感じ。
淡泊だが味わい深い。あざとくなく、妙な演出もない。そこにはブラームスの音楽があるだけだ。ボールトの指揮で聴いていると、ブラームスの美しさが、そのまま伝わってくる感じがする。

そして終楽章は入魂のパッサカリア。
ブラームスが交響曲のラストに出した結論は古典的変奏曲だった。
弦は秘やかに泣き、木管は涙を隠しつつも震えている。お涙頂戴のメロドラマではない、硬派の哀しみが伝わってくる。ボールトは後ろ姿で泣くのだ。

ああ、ボールトは名指揮者でありました。

録音状態、良好であります。
EMIにしては上々、ふっくらとして豊か、まろやかなサウンドが広がります。
1970年前後のEMIにはエエ録音が多いのかもしれません


AUTHOR: 猫よしお DATE: 11/20/2007 08:51:20 おはようございます。
ボールトは「惑星」の演奏で有名ですが
このブラームスも素晴らしいです。
交響曲全集としても優れていると思います。
ボールトは渋い玄人好みの大人の演奏をしていますね。
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コメント

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ボールトのワーグナー、これを聴き逃しています。廃盤にはなっていないはずなので、どこかで見つけたいと思っています。
ブラームス全集は素晴らしいと思いました。ロンドン響もロンドン・フィルも好演と思います。
「惑星」以外にも、さすが大指揮者、名演盤が多いようですね。
有り難うございました。

こんにちは
ブラームスのシンフォニー、
気がつくとこのボールト盤を良く聴いています。

私も前日、第二番を記事にしました。
滋味のあるというのでしょうか、1番から4番まで、
みな気持ちの中へスーッと入ってきますね。

スミマセン!校正させてください。
「先日」と書くべきところを「前日」としてしまいました。

>e-g-g 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ボールトのブラームスはとてもイイですね。男のブラームスという感じ、メソメソしない第4交響曲でした。
全集としても素晴らしい出来ですし、廉価盤というのも嬉しいです。
2番も素晴らしいですし、第3番も名演と思いました。

第2交響曲は、四国の田んぼの風景を眺めながらのんびりと聴くのが好きです。

ボールトのブラームスとはまた素晴らしい録音が出てきましたね。
そうなんですよ、私もボールトは大指揮者、名人だと思っています。
シューベルトもよくないですか?。
なんだか「惑星」指揮者みたいにいわれた時期もあったのですけど、なかなかどうして味わい深く演奏するマイスターだと思っております。

>yurikamome122 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ボールトの「惑星」はもちろん最高なんですが、ブラームスも実に素晴らしいですね。おっしゃるように、シューベルトなども実に味わい深いものでした。
ワーグナーもとても良いそうなので、是非聴いてみたいと思っています。

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