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J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 クレーメル(Vn)

今日もバッハを聴いています。
昨日は編曲ものだったので、今日はちと襟を正して聴いてみたくなるような作品と演奏を。

J・S・バッハの無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ第1番 ロ短調 BWV1002。
ギドン・クレーメルのヴァイオリン独奏。
1980年3~6月、オランダ、ハーレムのルター教会で収録されたLP全集から。
フィリップス原盤。
発売当時は3枚組8,100円と高価で、とても買えんかった・・・・。これはその数年後に廉価盤化されて、ようやく購入できたもの。

クレーメルのヴァイオリンは、鋭く強靱。
筋骨隆々の逞しい強さではなく、脂肪がついていないで骨格が浮いてくるような体型、実に細身なのに、スピード感があって大変当たりが強いスポーツマンといった感じ。

例えて云うなら、「ルパン3世」石川五ェ門の斬鉄剣。何でも切れてしまいそう。
「寄らば斬るぞ」とでも言っているような緊張感や、演奏に対する踏み込みの深さを感じる。
ただでさえ、緊迫感漂うバッハの無伴奏、さらに切羽詰まった迫力でクレーメルは弾いてゆく。

第1楽章のアルマンドから、クレーメルのヴァイオリンは鋭く激しく強い。
音色も澄んでいて全く綺麗。
フィリップスの録音も大変素晴らしい。教会録音らしく、残響十分、澄んだ響きが天井に溶けてゆく美しさを楽しめる。クレーメルの細身の音が、やがて豊かな広がりを持って、バッハの作り出した小宇宙を見事に描き出す。

第2楽章クーラントは、高速パッセージの鮮やかな処理がカッコイイ。いや、もう、巧いのなんのって、これだけ巧いと聴いていて唖然とするばかり。
見事なテクニック、心憎いばかりのヴィヴラート。素晴らしい。

第3楽章のサランバンドの荘厳。
終楽章のブーレは豪華絢爛、技巧の限りを尽くして、その音色、響き、めくるめく技巧にただ酔うばかり・・・・。

そんな中でクレーメルが語るは、宇宙の広さ・神秘、人間の内面の奥深さ、人生の縮図・・・。
クレーメルもスゴイが、やはり凄いのはバッハのこの曲集か。素晴らしい作品と思う。


録音は今も最高レベル。
さすがフィリップス。
ああ、これぞアナログ最末期の名録音でしょう。この温もり、この広がり、この豊かさ。アナログの素晴らしさを味わえます。


AUTHOR: 天ぬき DATE: 11/17/2007 10:32:10 おはようございます。
このLPは故長岡鉄男氏が優秀録音盤として取り上げていました。
緊張感漂う、切羽詰まった迫力、その通りの演奏なのですが
最近緊張を強いる、この演奏には疲れを覚えるようになり
屈託なく美音で奏された甘口ミンツ盤を取り出すようになってしまいました。

昨日のストコフスキーのジャケット件ですが、手持ちのCD(昭和62年購入 K30Y-1512)はLPとは違ってストコフスキーの横顔の写真が使われています。
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コメント

>天ぬき 様
おはようございます。コメント感謝です。
クレーメルのバッハ、長岡鉄男の優秀録音盤だったんですか。それは知りませんでした。今も十分エエ音がしています。長岡鉄男が褒めたというだけで、何となく嬉しくなりますね。
クレーメルの厳しさ、緊迫感が辛いときには、僕はジャン・ジャック・カントロフの演奏を聴いています。美音の洪水、素晴らしいです。
ミンツ盤も聴いてみたいです。有り難うございました。

>kazu9410008 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
僕も、今でもこの演奏はLPで聴いています。1曲が片面で綺麗に収まっているのがイイですよね。全6曲を聴くというより、その日の気分で1曲だけ聴くことが多いので都合がエエんです。
再録音盤、僕も買うてません。フィリップス盤で十分です。この厳しさ、鋭さ、踏み込みの強さ。エエなぁと思います。

>hiromk35 様
おはようございます。いつもお世話になります。
グリュミオー、クイケン、いずれも聴いたことがないんです。hiromk35さんのコメントを読ませていただくと、欲しくなります・・・・・(^^ゞ。
我が家にはミルシテイン、シェリング、クレーメル、フェリクス・アーヨ、ジャン・ジャック・カントロフのがあるんですが・・・・・・これ以上バッハの無伴奏が増えても・・・・と思いつつ、いつか買うてしまうかもしれません(笑)。

クイケンのポリフォニー・・・・グリュミオーの旋律楽器的・・・・・よだれが出ております。有り難うございました。

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