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ベートーヴェンの交響曲第6番 ヘ長調「田園」 アーノンクール/ヨーロッパ室内管

昨日とは一転、伊予路は暖かく穏やかな秋の日でありました。
冠雪の石鎚山が、よく晴れた空に映えて美しい日でもありました。

今日はベートーヴェンの交響曲第6番 ヘ長調「田園」。
ニコラス・アーノンクール指揮ヨーロッパ室内管弦楽団の演奏。
1990年7月5日、グラーツのシュテファニエンザールでのライヴ録音。TELDEC原盤。
ワーナーの1,000円盤シリーズで発売されている廉価盤。

スッキリした響きが体中にしみこんでくるような、爽やかな「田園」。
楽器は現代楽器だが、奏法は古楽器風で、今をときめくピリオド奏法のベートーヴェンの先駆けとなったものかな。実演らしく適度にテンポが揺れるのも楽しいし、アーノンクールらしい独特のアゴーギクで面白い。1970年代の「四季」や「水上の音楽」を録音しいた頃の激しさはないが、やはりアーノンクールの演奏はハッとする瞬間が頻発する。

普通は音を伸ばすところで音をぶつ切りにしてみたり、(それは突然、ぶった切るような印象を聴き手に与える)、逆に、ここは音を細かく刻むだろうというところでレガートっぽく演奏させたりで、とても面白い。

その面白さは第1楽章の初めから。田舎に着いた時のワクワク気分、まさにその通りの聴感。

第2楽章なども、アーノンクール独特の解釈でドキドキ感いっぱい。ただ、ひところのアーノンクールのエキセントリックなところがあまりなく、聴いていて納得できる解釈。ああ、アーノンクールならこうやるのだろうな・・・・と思える。もっとも、そう思えるのは、アーノンクールの演奏をCDやLPで聴き慣れたせいかもしれないが。
木管がイイ。腕達者なメンバーが揃っているのだろう。

第3楽章スケルツォはリズムがとても軽やか。
第4楽章は迫力十分の嵐。一気に上陸して走り去る台風といった感じ。ティンパニが特にイイ。
そしてフィナーレは感謝の歌。アーノンクールの斬新な解釈が聴ける「田園」だが、ここではいたって「ふつう」。もっとも、ベートーヴェンの崇高な感謝の歌は、いじりようがないのかな。
神への感謝・自然の恵みへの感謝、素晴らしく爽やかな歌が聴ける。

ヨーロッパ室内管弦楽団の細身の響きが心地よい。
音色はクールで、耳に届いた時の涼やかな感触はたまらない魅力。鋭い演奏なのだが、耳を刺すような痛さはなく、高原の風が肌に当たる感触とでも云おうか。
実演なのにアンサンブルは素晴らしい。よく揃っているので、響きが透明で、実にクール。今や、ヨーロッパ最高の室内管弦楽団かな。

録音優秀。
大変爽やかに響く好録音。
気持ちいい音に仕上がっております。


「田園」は沢山聴いてきましたので・・・・・。
◆カイルベルト/バンベルク響
◆クレンペラー/フィルハーモニア管
◆バーンスタイン/ウィーン・フィル
◆カラヤン/ベルリン・フィル(1980年代録音)
◆ベーム/ウィーン・フィル
◆C・デイヴィス/ドレスデン・シュターツカペレ
◆ワルター/コロンビア響
◆ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
◆アバド/ウィーン・フィル
◆マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
◆ヨッフム/ロンドン響
◆セル/クリーヴランド管
◆スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ
◆ケンペ/ミュンヘン・フィル
◆ラインスドルフ/ボストン響
◆モントゥー/ウィーン・フィル
◆コンヴィチュニー/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管
◆クーベリック/パリ管


AUTHOR: ひろはや DATE: 11/14/2007 18:34:16 こんばんは。
アーノンクールの「田園」は未聴です。
理論肌の指揮者といった鋭角的なイメージを勝手にもってましたので、これまでは真剣に聴いてきたことは無かったですね。
手元にあるコンセルトへボウ管とのシューベルト交響曲全集(4CDs:1992年:TELDEC)とヨーロッパ室内管とのシューマンの交響曲第1番(1995年)とアルゲリッチと共演のシューマンのピアノ協奏曲(1992年)がカップリングされたライヴ録音のCD(TELDEC)を久しぶりに取り出して聴いてます。
mozart1889さまがおっしゃるように、「スッキリした響きが体にしみこんでくる」「爽やか」な印象をもちました。体に優しくて、なかなかイイですね!
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コメント

>ひろはや 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
いつもお世話になります。
アーノンクール指揮の演奏は、やはり鋭角的な物が多いですね。バロックなどは鮮烈でしたし、モーツァルトの交響曲集なども、ドキッとするところが多かったです。ブラームスの交響曲全集は、意外に普通でした。
ひろはやさんのおっしゃるシューベルトやシューマンは聴いたことがないんですが、これは是非聴いてみたいと思います。
ベートーヴェンは爽やかなスッキリ系の演奏と思えました。アゴーギクは何とも独特なところがあるんですが・・・。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
僕もアーノンクールは喰わず嫌いなところがあったんですが、好奇心半分、怖い物見たさに聴いているようなもんなんですが(^^ゞ・・・
聴いてみると結構面白く感じました。今の耳で聴くとアーノンクールのバロック演奏があまり衝撃的ではないのです。古楽器演奏が当たり前の今、昔のアーノンクールのバロックは、変に思えません。

そのうちに、アーノンクールの演奏する古典派やロマン派の音楽が、妙に感じなくなるのかもしれません。

>Verdi 様
おはようございます。いつもお世話になります。
アーノンクールのベートーヴェンは、あの、かつての「四季」や「水上の音楽」のような衝撃はありません。
Verdiさんのおっしゃるように、ジンマンやブリュッヘンなどの演奏を聴いてしまうと、アーノンクールのベートーヴェンは、そうそうおかしくもないです。
ブラームスなども、とても「普通」に感じました。
演奏の変遷を考えると、面白いですね。

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