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ブラームスのヴァイオリン協奏曲 オイストラフ(Vn) ・ セル/クリーヴランド管

立冬でありました。
四国はまだ秋の装い、穏やかで暖かい一日でした。
でも間もなく冬、「秋はブラームス」・・・・の季節も終盤であります。

今日はブラームスのヴァイオリン協奏曲 ニ長調 作品77。
ダヴィッド・オイストラフのヴァイオリン独奏、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏。
1968年、セヴェランスホールでの収録。EMI盤。LPの記述によると、CBSのスタッフが録音に参加しているらしい。

僕が聴いているLPは、仏パテ・マルコーニ盤。昔、秋葉原の石丸電気のバーゲンで買ったもの。学生時代は、このバーゲンが楽しみでありました。石丸電気では6月と年末にボーナスを当て込んだキズものバーゲンを盛んに行っていたのだが、バイトで貯めた金をつぎ込んで1枚680円だの980円だの、1,000円以下の出物を必死で探したもんです。
このブラームスは当時の値札が貼ってあって、980円でどうも購入したらしい・・・・。

さて、演奏は全く素晴らしい。定盤とでも云うべきものかな。

第1楽章の冒頭、威風堂々たるオーケストラが最高。ガッシリと厚みがあって、堅牢壮大な造りの大伽藍。威容とでも云うべきもの。セルがクリーヴランド管から紡ぎ出す音楽は、仰ぎ見る高峰のよう。安定していて、しかも志操高く潔い。テンポも実に安定して、中庸の精確さ。
そして、オイストラフのヴァイオリンが肉厚で蕩けるような美音。弾き方は大らかでスケール豊か。神経質に細部にこだわるような演奏ではなく、大づかみに作品を捉えて、包容力豊かな独奏という感じで、実に気持ちいい。高音の伸びなどは、どこまでも上ってゆくような美しさ。引き込まれそうな美しさでもある。

第2楽章アダージョ、オーボエの懐かしい響き。朗々と歌う、その旋律がまた美しいこと。それに絡んでくる木管群も実にイイ。弦楽セクションの慎ましく穏やかな歌もさすがクリーヴランド管。
そこに滑り込んでくるオイストラフのヴァイオリンがまたふくよかによく歌う。ピアニシモでも音が痩せないのがイイ。オイストラフは終始太く豊かに歌う。
ヴァイオリンは歌う楽器なのだと、つくづく思う。この第2楽章、まさに巨匠の芸の共演と云うべきもので、心安まるとともに、姿勢を正して聴きたくなってしまう。

終楽章は一転、血気盛んで快活なフィナーレ。ヴァイオリンはもちろん、その独奏にピタッとついたセル/クリーヴランド管も素晴らしい。オケのパワーも十分で、押し出しも強い。テンポが上がっても、アンサンブルは常に完璧。その見事なこと、清潔ささえ感じてしまう。
終曲まで一気の盛り上がり。オイストラフのヴァイオリンは天馬空を行く。その軽やかさ(音は決して細くならない)は、最高の名演と思う。


録音状態は良好であります。ふっくらと柔らかいLP独特の音なんでしょうが、その肉太の音が心地よいんです。
CDのようなヌケの良さはないんですが、この暖かみはたいそう魅力的であります。
ちと、フォルティシモのところで、音がつぶれる感もあるんですが。


AUTHOR: neoros2019 DATE: 11/09/2007 09:09:20 同組み合わせによるロストロ/オイストラフのダブルコンチェルトともども
同曲を聴くならこれと決めてます。
ムローヴァやムターなど比較しましたけど、このブラームスに関してオイストラフ以外考えられないと思うようになったほどです。
これ以前にセル/クリーブランドは聴いたことがなかったのですが、これになれてしまうと他の伴奏はすべてピントがぼやけて聞こえるのは不思議ですね。
不思議とクレンペラー/フランス国立放との演奏を通しで聴く機会が一度もなかったです。
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コメント

こんにちは。
ワタシも石丸の外盤キズ物大バーゲンは皆勤賞でした。
ただ休日の関係で初日には行けなくていつも歯噛みしてました。
この演奏はCDで持っていますが音のほうが好みとは程遠くて。。。
我が家のオーディオと余程相性が悪いのでしょうか?ヌブーの古いライブなどモノラルながらいい音で鳴ってくれるのですが。。。


皆さんのコメントによりますと、天ぬきさんを除いてオイストラフ/セル盤はけっこう好い音で聴いていらっしゃるようですね。うらやましい・・・。私はCDもLPも聴いたのですが、どうもピンこない音です。
オイストラフであればクレンペラーとの共演盤がご機嫌に鳴ってくれます。
またブラームスであればモノラルですが、ヌヴー/イッセルシュテットのハンブルク・ライヴを愛しています。マイ・ベストは、録音の古さは蹴っ飛ばして、これです。

うれしいエントリーですね。
この曲に関してはこれが一番好きです。持っているアナログ盤にキズをつけてしまったので、カデンツァになるとプチンとなるのですが、いや、音楽に集中して聴くとノイズは除外されます。

すでにコメントをいただいておりましたが、当方の記事をトラックバックいたしました。ブラームスのヴァイオリン協奏曲を初めて聴いたのは、私の場合はオーマンディが伴奏したアイザック・スターンのLPだったような気がします。これもいい演奏でした。今は、セルとクリーヴランド管のLPと、レオニード・コーガンのCDで楽しんでおります。録音についての不満はあまりなく、充分に満足しております。

おはようございます。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲を最初に聴いたのが、パールマン/ジュリーニ/シカゴ響(1976年)のLPでした。晴朗で華のあるヴァイオリンとそれに呼応した確かなバック演奏が魅力でした。
最近ではヒラリー・ハーン/マリナー/アカデミー・オブ・セント・マーティン・イン・ザ・フィールズ(2001年)のCDも気に入って聴いてます。
残念ながら、オイストラフ/セル/クリーヴランド管は未聴ですが、是非聴いてみたいですね。

>neoros2019 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
このコンビでは、ロストロポーヴィチとの二重協奏曲もありました。僕も大好きです。同好の方がいらしてくれて、嬉しいです。
オイストラフのヴァイオリンはいいですね。セルの伴奏もスゴイと思います。クレンペラーの伴奏盤も持っているんですが、僕の好みはセルの方です。
ムターやムローヴァも実は好きなんですが・・・・・・(^.^)

>猫よしお 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、おっしゃるように交響曲のような作品ですね。僕はブラームスの最高傑作なのではないかと思っています。
オイストラフの太い演奏。今も最高の演奏の一つだろうと思うんです。セルの伴奏も素晴らしいですし・・・。
ロストロポーヴィチとの二重協奏曲も、大好きでした。

>ドレドレ 様
おはようございます。コメント感謝です。
僕もこの演奏、今もLPで聴いています。CDを買いそびれているうちに、LPが貴重な時代になってしまいました。ならば、このまま聴き続けようと思っている次第です。
この演奏、録音がイマイチという意見が多いようです。ただ、我が家ではそこそこエエ音で鳴ってくれますので、輸入盤(仏パテ盤)がいいのかもしれません・・・・・。

>天ぬき 様
おはようございます。いつもお世話になります。
天ぬきさんも、石丸のキズ物バーゲン常連さんでしたか・・・・となると、あの5階(6階でしたか?)の特設会場でお会いしていたかもしれませんね・・・・・(^.^)
さて、この演奏ですが、我が家のは仏パテ盤、まずまずの音で鳴ってくれます。CDは聴いたことがないので何とも云えません。あまりいい音ではないとは、皆さんがコメント等で書かれておりますので、僕はLPを聴き続けようと思っています。

>hiromk35 様
おはようございます。いつもお世話になります。
オイストラフのヴァイオリン協奏曲、まずまずの音で鳴っています。たまたま購入していた仏パテ盤です。クレンペラーの伴奏盤はCDで聴いていますが、遜色ないように思えます。
hiromk35さんもターンベリーだと思うんですが、CD化がうまくいっていないんでしょうか・・・・。
ヌヴーのモノラル盤・・・・未聴です。いつか聴いてみたいです。
有り難うございました。

>ensemble 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
そうです、そうです、音楽に集中していればノイズが消えます。音の貧しさも気にならなくなります。ensembleさんのおっしゃるとおりです。
オイストラフのヴァイオリン、素晴らしいと思います。
エヴァーグリーン的名盤と思います。

>narkejp 様
おはようございます。コメントとTBを有り難うございました。
あとで、こちらからもTBを送らせていただきます。
オイストラフの演奏はホンマにエエですね。伴奏もセル/クリーヴランド管、もう最高です。
スターンのブラームスは僕はメータ盤を愛聴しています。
この秋、ブラームスのヴァイオリン協奏曲はよく聴きました。味わい深い名品と思います。

>ひろはや 様
おはようございます。いつもお世話になります。コメント感謝です。
パールマンのヴァイオリンは、そうです、そうです、華があって良かったですね。ジュリーニのバックも重厚でよく歌う演奏でした。ジュリーニ絶好調時代だったと思います。
ヒラリー・ハーン・・・・・今をときめく話題の人ですね。この人の演奏、僕は聴いたことがないんです。一度聴いてみたいです。
有り難うございました。

ブラームスのヴァイオリン協奏曲を聞く

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ブラームスのヴァイオリン協奏曲は、若い頃も好きだったが、中年以降に特に親しみ深く感じられるようになった。独奏者の技巧の冴えやオーケストラの華麗で色彩的な音響を誇示する種類の音楽ではないのだが、充実した中にもしみじみとした味わいがある。
LPの時代から好んで聞いているのは、ダヴィッド・オイストラフ(Vn)とジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による演奏、1969年のEMI録音(EAA-106)、解説は渡辺學而氏。第1楽章アレグロ・ノン・トロッポ、ニ長調。オーケストラの重厚な響きで始まり、独奏ヴァ...

セルとオイストラフ

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もう九月も終わり。めっきり涼しくなりましたね。今年は秋の訪れが早いようです。次の土日、勤務先で、私の担当部署の大きな行事があります。その準備を始めていますが、初めてのことなので何もわからずで…。今日もそれを詳しいところに聞きに言った次第です。そのお陰で少し早めに帰宅できました。それで、ファイターズとマリーンズの最終戦を見ました。ダルビッシュに押さえられ惜敗。CS進出は赤信号ですかねえ。8回裏の勝ち越しされたときの守備が…、でも打てないことが最大の敗因ですねえ。あと、マリンで3つ勝ちましょう!
まあ、...

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