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ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」 ギレリス(Pf) セル/クリーヴランド管

朝晩はだいぶ冷えるようになりました。
帰宅してみると、居間と母の部屋にコタツが出ておりました。
ああ、冬支度であります。

今日はピアノ協奏曲を。勇壮雄渾、元気が出る曲で。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番 変ホ長調 作品73「皇帝」。
エミール・ギレリスのピアノ独奏、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団の演奏。
1968年4月の録音。EMI盤。すでに、ずいぶん前から廉価盤化されているもの。あれ、LP時代から廉価盤だったかな?

第1楽章からギレリスの強靱な打鍵が炸裂、辺りの人を払うような威容、堂々たる行進が聴ける。まさに「皇帝」と呼ぶにふさわしい、大きな演奏。
ギレリスのピアノは、強烈なフォルティシモから、ゾクッとするほど繊細で怜悧なピアニシモまで、まあダイナミクスの大きいこと。そしてその音による、表現の幅がまた大きい。低音の強打など圧倒的。「皇帝」ならこのぐらい堂々と力強く叩いてくれなくちゃね。迫力十分のギレリスのピアノを聴いていると、この人こそ、ロシア(ソ連か?)の産んだ最高のピアニストだったんじゃなかろうか・・・・という気がしてくる。

セル/クリーヴランド管の伴奏は全く見事。いつもながらの一糸乱れぬアンサンブルに加えて、こちらもギレリスに負けじと強力な管弦楽で応じている。迫力十分、技巧完璧、申し分なし。

第2楽章は一転、静謐なアダージョ・ウン・ポコ。テンポは遅めで、ゆったりと深いフレージングが心地よい。ストリングスの響きが、ことのほか美しい。青白く輝く光のよう。
そしてピアノの音色も美しさの限り。祈りのような、純粋で敬虔な音楽が広がる。永遠の浄福とでも云おうか。ギレリスのピアノはその境地に向かってゆく。
こんなに美しい「皇帝」の第2楽章は、あまり聴いたことがないぞい。
素晴らしい演奏と云うべきだろう。

フィナーレは幸福なロンド・アレグロ。
ギレリスのピアノはふっくらとして、透明度の高い響きで、心地よい。高音部のトリルなど、キラキラした光がこぼれてくるような感じ。
セルのバックはもう最高。円熟した巧さと云うべきか。
ピアノもオケもクリアな響き、堪能させられる。

録音はさすがに古びた感じ。
演奏がクリアなだけに、録音状態がもう少し良ければ、もっと売れる、評判になるに違いないと思うんですが・・・・EMI録音はイマイチです。
40年前の録音ですから、そんなに欲を出したらアカンのでしょうが・・・・。(


AUTHOR: ひろはや DATE: 11/03/2007 08:28:30 おはようございます。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」は、堂々として華やかさがあり、楽章間の緩急のバランスが抜群、これぞピアノ協奏曲なんだっていう作品ですね。昔はよく聴きましたが、久しぶりに取り出して聴いてます(アンドレ・シフ/ハイティンク/SKD盤〈1996年〉)。
他には、バックハウス/イッセルシュテット/ウィーン・フィル(1959年)、ブレンデル/レヴァイン/シカゴ響(1983年)が私のお気に入りです。
ご紹介のギレリス/セル盤は未聴です。ギレリスは強靭のピアニストっていうイメージですが、演奏自体を聴いたことが無いので、一度聴いてみたいですね。
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コメント

こちでにも、お邪魔します。

『鋼鉄のタッチ』等と呼ばれるギレレリス、個人的には叙情的な旋律の透明感のあふれる演奏が好きです。
68年頃からセルは、CBSとEMI両社へ録音を残しています。EMI録音の方が、CBS録音に比べ華やかさが後退していると思います。この『皇帝』も国内盤しか聴いたことがなく、できれば英盤で聴いてみたい1枚です。

おはようございます。
最近よしさんのブログに刺激を受けて昔のテープを聴き直しています。
先日ひっぱり出してDATからCDにしたのがポリーニとベーム/ウィーンフィルによる「皇帝」
1978年頃のウィーン芸術週間でのライブで後半はシューベルトの「ザ・グレート」です。年代はあやふやな記憶です^_^;
残響豊かなホール(ホーエネムス?)に柔らか、かつ雄大に響くオケをバックにポリーニの明晰な音が散乱する感じの気持ちのいい皇帝でした。
ギレリス盤は未聴です。

hiromk35様
我が家の装置も同じで「イギリス」はいいのですがブラームスの協奏曲はがっかり、です。

こんにちは。
変ホ長調の曲は好きな曲が多いです。勇壮なまた壮大な曲が好きだからです。
この曲は、エアチェックしてカセットを何本も持っていましたが、演奏者は今となっては不明です。これを何回聞いたことか。
CDはバックハウス(Pf)とイッセルシュテット/ウィーン・フィル盤しか持っていません。ギレリス盤は未聴です。

はじめまして。群馬のpbwと申します。
ギレリス/セルのベートーヴェンは全曲いいですよね。(^^)
まず驚いたのは、ギレリスのピアノの音がキレイだったことでした。
音のキレイなピアニストというイメージがなかったものですから。
けれどもこの全集は、ぼくにとってもっぱらセルを聴くためのCDです。
セルの伴奏は数多い指揮者の中でも随一のような気がします。
おっしゃる通り、これで録音さえよかったら !
「しゃー」というノイズも多いし、これだけは残念、無念ですよね。
これからも楽しみにさせていただきます。
よろしくお願いします。


暖地の四国でもこたつを準備ですか。当地もだいぶ寒くなりました。風邪などひかれませんようにお祈りいたします。ギレリスとセルの「皇帝」、トラックバックいたしました。すでにコメントをいただいておりますが、いい演奏ですね。録音はいささか古びましたが、充実した響きに魅了されます。レーベルを超えてセルとクリーヴランドを指名したギレリスが、この協奏曲全集でようやく満足した、というエピソードも、なるほどと思います。

以前、mozart1889さんからコメントをいただいた記事からですが、トラックバックをお送りしました。

その記事にも書いたように、高校時代にこの録音のLPを音楽の先生がワイヤードライブのターンテーブルの高級ステレオで聴かせてくれたのですが、ギレリスの白銀のようなピアノの音色にうっとりしたのを今でも思い出します。それに比べると私のは米国盤なのですが、CDの音には不満が残ります。

>ひろはや 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ギレリスの「皇帝」は緩徐楽章が素晴らしい出来と思いました。清冽な音色がとてもイイです。
ひろはやさん好みの「皇帝」、僕も好きです。
シフ/ハイティンク/SKD盤は、とてもシックな名演。ハイティンクはベートーヴェンの協奏曲のバック、巧かったですね。アラウやブレンデル、ペライアとの協演も見事でした。バックハウス/イッセルシュテット/VPO盤は巨匠の名演。ブレンデルとレヴァインのライヴ盤は感動的でした。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ギレリスとセルのベートーヴェンは、CBSのスタッフによるEMI録音だそうですね。この時期のEMIには、おっしゃるようにドヴォルザークの8番やシューベルトの「グレート」の超名演がありました。
これらは今も愛聴盤です。

>hiromk35 様
こんばんは。いつもお世話になります。感謝です。
フライシャーとセルの「皇帝」は持っていないんです・・・・ターンベリーが朗々と鳴るなら、これは一度聴いてみなくちゃイカンですね。
EMI盤の「皇帝」、音はイマイチですね。
オイストラフとのブラームスは、僕は輸入盤のLPで今も聴いているんですが、なかなか良い音で聴けます。
輸入盤のおかげかもしれません・・・・・。

>あるべりっひ 様
こんばんは。こちらにもコメントを有り難うございました。
EMI録音の方が華やかさに欠ける・・・・なるほど、言われてみるとそんな音ですね。外盤だと音が違うのかもしれませんが・・・国内盤では限界があるかもしれません。

ギレリスの緩徐楽章、なかなかエエです。清潔な抒情が流れます。

>天ぬき 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
昔のカセットテープ・・・・エエですね。僕は数年前にSONYのデッキが壊れたので、それを機に処分してしまいました。今思うと勿体なかったです・・・・。
ポリーニとベームの「皇帝」はCDで聴いています。勇壮な演奏で、ポリーニのピアノが白く輝きます。素晴らしい演奏と思います。

>よんちゃん 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
僕は「皇帝」と4番の協奏曲が大好きなので、結構買ってきました。
バックハウス盤は往年の名演、今もエヴァーグリーン的な名盤ですね。
グルダやアシュケナージ、ブレンデルにポリーニ・・・・ペライアもギレリスも・・・・みんなエエです。節操がないんですが(^^ゞ。

>pwv 様
こんばんは。はじめまして。コメントを有り難うございました。どうぞよろしくお願いします。
pwvさんは群馬ですか。この夏、関越を使って沼田に行ってきました。厚かったです・・・。もっとも今夏はどこも暑かったんですが。

ギレリス盤のセル伴奏、スゴイですよね。アンサンブルが鉄壁で、勇壮な男性的な伴奏と思いました。ギレリスの第2楽章の静謐な抒情も素晴らしく思いました。

コメント感謝です。またお願いします。

>narkejp 様
こんばんは。コメントとTBを有り難うございました。
山形ももうだいぶ寒いでしょう。コタツ、要りますね。

ギレリスの指名でセル/クリーヴランド管のコンビ・・・・ギレリスも満足したでしょうね。ホンマに素晴らしい伴奏と思います。
ピアノだけでなく、オケを聴く楽しみがこの演奏にはありますね。

>望 岳人 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。TBも感謝です。
ギレリスの白銀のピアノ。・・・・・・ああ言い得て妙ですね。
実に綺麗なピアノでした。

国内盤の音も不満です。EMIの音、イマイチですね・・・。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第5番「皇帝」を聴く

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5曲あるベートーヴェンのピアノ協奏曲では、ふだん聴くのはフレッシュな第1番や叙情的で充実した第4番などが中心ですが、「皇帝」と愛称のあるこの第5番を聴いて楽しむことにやぶさかではありません。これまで好んで聴いてきたのは、難病を発症する前のレオン・フライシャーのピアノ、ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団による1961年の録音。最近、エミール・ギレリスのピアノで、同じくセルとクリーヴランド管による、1968年の録音(TOCE-13020)を入手し、毎日の通勤の途中で、あるいは自宅で、散歩の途中に携...

セルとギレリスの『皇帝』(米EMI盤)

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ベートーヴェン ピアノ協奏曲第5番 変ホ長調(『皇帝』) エミール・ギレリス(ニューヨーク・スタインウェイ) ジョージ・セル指揮クリーヴランド管弦楽団 1968年 セベランスホール、クリーヴランド

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