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シューベルトの交響曲第9番 ハ長調 「グレート」 ケンペ/ミュンヘン・フィル

小雨の後、四国は晩秋の趣になりました。
行く秋の中で、さて拙ブログはルドルフ・ケンペ特集の様相であります。
今日はケンペの「グレート」です。

シューベルトの交響曲第9番 ハ長調 D.944「グレート」。
ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィルの演奏。
1968年5月、ミュンヘンでの録音。独CBSの原盤で、僕がクラシック音楽を聴き始めた頃、LPは1300円の廉価盤だったのだが、僕は買い漏らしてしまい、数年前にようやく復刻された2,000円盤CDで聴いております。

スケール雄大で堂々と進んでゆく「グレート」。
逞しく、よく歌い、若々しい憧憬に満ちた名演。

ケンペはいい意味で職人指揮者であって、録音で聴くと音楽がよく整理されて誠実に鳴り響く特徴があったが、この「グレート」は別格。熱く燃えて実によく歌い、胸一杯のロマンがこぼれてくるような演奏。これは、「燃えるケンペ」だ。


第1楽章冒頭の大らかさがイイ。ゆったりと風格に満ちた序奏部だ。
主部に入っての強烈なアッチェランドとクレッシェンドがスゴイ。血が出るような熱さ。近頃、こんなに熱い演奏はあまり聴かんぞい・・・・。テンポがどんどん速くなる快感、スゴイ盛り上がり。
ヴァイオリンの両翼配置も効果抜群。今まで聴いてきたスタンダードな配置とは、まるで響きが違う。素晴らしいステレオ効果と思う。左右のスピーカーの外へ音が広がってゆく感じ。スケール感も抜群と思う。
ミュンヘン・フィルは、めざましいオーケストラと思う。健闘している。

第2楽章もたっぷりとした歌がよい。テンポは速めで、ケンペは精力的にオケを鳴らしてゆく。ミュンヘン・フィルのアンサンブルもスッキリとして美しい。
チェロの合奏など美しさの限り。爽やかな風が吹いてくるようだ。

第3楽章もスケール豊かな演奏。
「もう歌はやめた。これからは交響曲とオペラだけにする」とシューベルトが友人に語った言葉が思い出される。まさに、シューベルトが決意を持って書き上げた堂々たる交響曲であり、実に大きなスケルツォ楽章と思う。ベートーヴェンのそれより、遥に肥大化している。

そして、圧倒的なフィナーレ。
「天国的な長さ」だが、僕はグレート大好きなので、全く気にならない(もっと長くても聴いていたい・・・・(^^ゞ)。
ケンペの指揮は、やや速めのテンポで、リズムが良く、メリハリのある演奏になっている。
オケも精力的で、ケンペの棒にピタリとついて、両者の麗しい信頼関係が伝わってくる。ケンペは素晴らしい指揮者であり、オーケストラ・トレーナーであったことを証明する名演と思う。

録音からすでに40年経過するのだが、その月日を感じさせない素晴らしい音であります。
鮮明でスッキリ。2002年、待望の復刻でありました。リマスタリングが素晴らしいのでしょう。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 10/26/2007 10:25:31 おはようございます。
ケンペ。地味ですが本当に良い指揮者でした。
もう少し長命でいたら、もっと名演盤が増えたでしょう。
残念でなりません。
昨日のLPのジャケット写真。
いかにも好々爺という風貌。
人間性が表れた良い写真です。
「グレート」は珍しくCBSへの録音ですね。
いかにもケンペらしい誠実な演奏だと思います。
同じCBSにはシューマン、グリーグ、チャイコフスキーのピアノ協奏曲も
ありましたね。
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コメント

>ひろはや 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ケンペの「グレート」は名演でした。僕のCDはリマスタリングも良く、非常によい音になっています。1枚税抜き1,900円は、今の時代では高価に感じますが、十分に元を取る優秀録音でした。
ご指摘のベーム/BPO、セル/クリーヴランド管、バレンボイム/BPO盤はエエですね。大好きです。
フルトヴェングラー/BPO盤は聴いたことがないので、いつか聴いてみたいなと思います。
有り難うございました。

こんにちは。いつもお世話になります。
ケンペの「グレート」は、昔、私にこの曲の真価を気付かせてくれた、忘れがたい演奏です。
テンポは速めで、繰り返しも省略しているのですが、なんと言ってもミュンヘンPOの音色がすばらしく(例えば第1楽章終盤の金管!)、この録音(昔はLP)で、初めてこの曲の、ブルックナーの交響曲との共通性が、良く理解できました。「グレート」で、どれか1枚に絞れと言われたら、私もこの盤を選ぶと思います。
このコンビの残した録音、ブルックナー(特に交響曲第5番は凄い!)といい、ベートーヴェンの交響曲全集といい、私にとっての理想の演奏だと、最大限の賛辞を呈したいです。
全く手放しの絶賛です。

>鞍馬天狗 様
コメントを有り難うございました。
これ、イイ演奏ですよね。僕はCDで初めて聴いたのだと思いますが、一聴、感動しました。録音も素晴らしく、とても1960年代末のものとは思えませんでした。大変瑞々しい音がするんですが、それは演奏がよいからこそ何でしょうね。「燃えるケンペ」でありました。
このコンビのブルックナー、ベートーヴェン、そしてブラームス。実にイイ演奏でした。時に豪快、時に情熱的、ベートーヴェンなどは滋味あふれる演奏でもありました。
同好の方がいらして、嬉しいです(^.^)

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