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ブラームスの交響曲第2番 ニ長調 ケンペ/ミュンヘン・フィル

ルドルフ・ケンペについては、コメントを沢山頂戴します。
有り難うございます。
皆さん、ケンペのような渋い指揮者がお好き・・・嬉しいです。

ということで、秋はブラームス・・・・・今日もケンペ盤です。

ブラームスの交響曲第2番 ニ長調 作品73。
ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィルの演奏。
1975年12月、ミュンヘンでの録音。原盤はACANTAで、国内ではテイチクが発売していたLPレコード。
ケンペ/ミュンヘン・フィルによるブラームス交響曲全集の最後の録音で、この半年後にケンペは亡くなった。

第1楽章はゆったりとしたテンポと自然なフレージングが心地よい。無理なく聴き手の心に滑り込んでくる優しさがある。「ブラームスの田園交響曲」とも云われるこの2番を、ケンペは暖かく慈愛に満ちた作品に仕上げてゆく。
一聴、素朴で飾り立てのない演奏。民芸品の味わいのようでもあるが、じっくり聴いているとケンペの誠実な人間性、暖かい想いが伝わってくる。そして、音楽の運びの堅実さ。何の変哲もない音楽の進み方なのに、そこから、確かな充実感がこみ上げてくる。
弦楽セクションは全く安定。その上で鄙びた音色で応える木管群がイイ。特にフルートの美しさが印象的。まさに絶品と思う。

第2楽章も暖かいストリングスの響きが素晴らしい。優しく、穏やかに、自然な音楽。息づかいもひっそりとしていて、荒々しくないのが良い。秋の田園を思わせる侘びしさもイイ。
ああ、ブラームス。内に秘めた想いの(彼は表にそれを出さないのだが)、浪漫的なこと!背を向ける人を呼び止めることもなく、歩き去る人の気を引くこともせず、ひっそりと咲く野辺の花のような音楽。その臆病ささえ感じさせる響きと旋律の、何と美しいこと。ケンペの誠実な指揮で聴く、ブラームスのメロディは最高と思う。

第3楽章はアレグレット・グラツィオーソ(クワジ・アンダンティーノ)。
いくぶん速めのテンポで活気ある表現。前2つの楽章とは対照的。
クワジ・アンダンティーノのところでは、穏やかな気分に戻る。ケンペの棒がその性格を丁寧に描き分けてゆく。巧いもんだなぁ。

フィナーレは明るい陽光が差し込んでくる感じ。
晩秋の日中の風が、優しく肌を打つ・・・・そんな爽やかさを漂わせながら、ナチュラルな音楽が展開する。

ケンペはイイ指揮者でした。早い死が惜しまれます。毎度同じことを言っていますが。

録音はアナログ的な、そしてLPらしい暖かさに溢れて、聴きやすいものです。
LP全盛期の録音であります。



AUTHOR: 猫よしお DATE: 10/25/2007 10:12:23 おはようございます。
いつもお世話になります。
ケンペのブラームス。本当にいいですね。
ベルリン・フィルとの旧盤もいいです。
交響曲第2番としては
ワルター/コロムビア響とバルビローリが素晴らしいと思います。
ケルテスも感動的ですね。

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コメント

>猫よしお 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ケンペのブラームスは実にイイですね。BPO盤は聴いたことがないんですが、いつか入手してみたいです。
ワルターは1番と4番を愛聴しています。バルビローリは2番が一番イイですね。セラフィムの廉価盤LPで今も楽しんでいます。

>よんちゃん 様
こんばんは。コメント感謝です。
よんちゃんさんもケンペが愛聴盤なんですね。いつ聴いても感銘を僕は受けます。
CDは輸入盤で全集が出ているようです。
LPは今もなかなかエエ音で鳴ってます。柔らかい音がイイです。

>ドレドレ 様
こんばんは。いつもお世話になります。
偶然ですが、今夜シューベルトのグレートを聴いておりました。
素晴らしい演奏です。音も素晴らしいです。
1960年代の音とはとても思えない感動でした。

SCRIBENDUMのCD・・・・・音が貧しいとは残念ですね。

こんばんは。
ご存知だと思いますが、ケンペ晩年のブルックナー、ブラームスの録音は、BASFによって行われました。76年にケンペが亡くなったことがきっかけになり、このレーベルの長い歴史に幕が下ろされたようです。そしてBASFの版権はACANTAへ移管されました。
BASFは、イギリスではLP時代DECCAより発売されていた時期がありアナログフリークには注目のレーベルではないでしょうか。

私もやっと、ケンペ最晩年BASF録音の素晴らしさを堪能できるようになって来ました。何枚かあるこの曲のレコードの中でも聴く機会の多いLPです。


初めてコメントします。
私もケンペは大好きな指揮者です。
このブラームスも50を前にようやくその良さがわかってきました。
若い頃は地味すぎと思っていましたが、ケンペの自然なフレージング
の魅力に引きつけられ、今はお気に入りの全集になってます。

こんばんは
ケンペ特集みたいになって来ましたね。喜ばしいことです。ブラームスの第2番には、いい演奏録音が多く、沢山持っています。ケンペだけでも、ミュンヘンのほか、バンベルグ交響楽団やバイエルン放送交響楽団の録音を持っています。
ところで、ケンペ最高の演奏録音は何か? 派手な人ではなかったので、選択が難しいのですが、かつて某サイトで話題になったBBC交響楽団と1976年2月18日に録音したブラームスの第4交響曲が思い起こされます。各声部のバランスやリズムの刻み、大変素晴らしいものです。抜群の良い”耳”を持っていた人だと思います。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
貴重な情報、有り難うございました。
ご存じというより、すっかり忘れておりました。BASF!
懐かしいですね。磁気テープのメーカーとばかり思っていたんですが、そうそう、クラシック音楽のレーベルでもありました。
昔、LP時代には、秋葉原の石丸電気で、結構見かけておりました。

ケンペのブラームス、最晩年の演奏ですが、実に味わい深いイイ演奏ですね。

>すずかけ 様
初めまして。コメントを有り難うございました。
どうぞよろしくお願いします。

ケンペのブラームス、イイですね。
僕も若い頃はピンと来なかったんですが(昔はバーンスタインやカラヤンを聴くことが多かったです)、年齢のせいでしょうか、ケンペの自然な息づかいのブラームス、ホンマにエエなぁと思うようになりました。

行く秋を楽しみながら、じっくりとケンペのブラームスに浸るのは、エエ気分です。
有り難うございました。これからも、よろしくです(^^)V

>HABABI 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ケンペの演奏、そんなに聴いているわけではないんですが、なるほど、バンベルク響やバイエルン放送響との演奏も聴いてみなくちゃイカンですね。
最高の演奏・・・・BBCとの録音ですか。知りませんでした。
HABABIさんがおっしゃるなら、これは是非聴いてみたいですね。
各声部のバランスにリズム刻み・・・・・・・おお、これは聴かなくちゃ・・・・・探してみたいと思います。
有り難うございました。

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