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シューマンの交響曲第3番変ホ長調 「ライン」 スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ

十三夜でした。
田舎の空は、実に綺麗な月夜でした。深まりゆく秋、旅立つ秋といった風情でした。

今日はシューマンの交響曲第3番変ホ長調 作品97 「ライン」。
秋になると聴きたくなる交響曲です。
この曲から、収穫の喜びを感じるからでしょうか。

さて、演奏はオトマール・スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレで。

1986年8~9月、東ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DENONの原盤で、独シャルプラッテンとの共同制作によるもの。
現在はDENONクレスト1000シリーズの廉価盤になっている。

教会録音の残響が大変美しい。間接音が多く、音の溶けあいがよく、まろやか。全体的に音は柔らかく、聴き疲れしない。実に心地よい聴感。

第1楽章「いきいきと」は冒頭から、スウィトナーらしい克明な表現。フレージングが自在で、スケール豊かな音楽を作り出している。ドイツの大地を流れるラインの大河を彷彿とさせる大きな音楽。身を任せて聴くのにふさわしい、滔々たる流れが続いてゆく。
ホルン4本のコクのある音が実にイイ。そして音が豊かに広がってゆく。
コーダなどは堂々たる表現。格別の味わいだ。

第2楽章は「きわめて穏やかに」とある楽章。
ライン流域の田園風景を眺めているような趣。のどかな表現で、テンポもゆったりとしている。ベルリン・シュターツカペレの響きも素晴らしい。木綿の肌触り、自然な質感が大変好ましい。こういう音で聴くシューマンは最高と思う。シューマンもこういう音での再現を望んでいたんじゃないかと思われてくる。素晴らしい。
楽章ラストのホルン、これまた迫力あって巧いこと。

第3楽章は「速くなく」。クラリネットと弦楽の会話が美しい。ティンパニも金管も休んでいるこの楽章のメインは、弦楽セクションだろう。アンサンブルが美しく、よく揃った時のストリングスを聴く幸福を体験できる。ベルリン・シュターツカペレは、ホンマに美しいオケだと思う。

第4楽章は「壮麗に」。
ここもやはり大河のように音楽が進む。つくりは確かに壮麗。
合奏は見事なもので、シューマンの濃厚なロマンが浮かび上がってくる(それでもそこは前期ロマン派の爽やかなロマンだが)。スケールも豊かで、この交響曲が天才の霊感だけで作曲されたのではない、というしっかりした構成感を伝える。

フィナーレは「いきいきと」。豊かな音楽が広がってゆく。
スウィトナーは、オケの自発性を十分に引き出して、気持ちよく演奏している感じ。金管がよく鳴り響いて、弦楽パートの素晴らしいアンサンブルがそれに花を添える名演。


久しぶりにシューマンの「ライン」を聴きました。
この交響曲は、やはり秋に聴くのがエエですね。
収穫の悦び、実りの秋を感じさせる音楽と思います。


AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 10/24/2007 06:32:17 おはようございます。スウィトナーのシューマン、いい演奏、見事な録音ですね。スウィトナーらしい、たいへんていねいな仕事ぶり。この頃のDENONは、素晴らしかったですね。バブルの遺産かもしれませんが、こういう文化的な遺産なら大歓迎です(^o^)/
ひそかに進行する病の不安を抱えながら、シューマンの充実が実感できる音楽、自ら蒔いた種とはいえ、気の毒です。でも、音楽は素晴らしい!
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コメント

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ドイツ、行ってみたいですね。
エエですね、あるべりっひさん、ドイツにいらしてたんですね。羨ましいです。ライン川の風景、僕も見てみたいです。
滔々と流れる川を想像しているんですが・・・・・・。
シューマンの交響曲は。響きがくすんでいるとこが気に入っています。この曲は収穫の喜びに満ちた、エエ曲だとと思います。

こんばんは。

シューマンの(交響曲の)中で断然このラインが好きです。
私は高校の頃始めてこの曲を聴きましたが確か入学式の頃だったので
なぜか春のイメージがあります。

ベルリンシュターツカペレも大好きなオケの1つです。結構元気な演奏で何気に名演だと思ってます。

TBさせていただきました。


>ニョッキ 様
おはようございます。コメントとTBを有り難うございました。
シューマンの交響曲は、僕も若い頃から親しんでおりました。
特に「春」と「ライン」はいいですね。大好きなんです。
シューマンといえばまず歌、そしてピアノ曲・・・・と言ったのは吉田秀和だったでしょうか・・・・・でも、僕は断然、交響曲なんです(^^ゞ。

スウィトナー/SKBの演奏、録音も良く、イイ演奏でした。
有り難うございました。

シューマンの交響曲第3番「ライン」を聞く

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ここしばらく、通勤の音楽にずっとシューマンの交響曲第3番「ライン」を聞いておりました。演奏は、オトマール・スゥイトナー指揮ベルリン・シュターツカペレ、1986年に東ベルリン(当時)のイエス・キリスト教会でデジタル録音された、DENONのCD(COCO-70496)です。
この曲は、通常4楽章からなる古典派交響曲とは異り、5楽章からなる構成を取っています。病気が次第に進行し、脳梅毒による運動機能障害の徴候が隠せなくなってきた頃、ドレスデンからデュッセルドルフに転居したシューマン40歳(1950年)の...

クラシックCD紹介その139(シューマン 交響曲第3番変ホ長調「ライン」)

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交響曲もいろんな作曲家が書いていて大体1曲くらいは傑作を生み出していますが第1シンフォニーから「エンジン全開」というのは稀(ブラームスくらい?)で3曲目くらいが個性を発揮できるんじゃないでしょうか。
ベートーヴェンやマーラー、ブルックナー、サンサー....

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