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ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番 ハ長調 アルゲリッチ(Pf)・シノーポリ/フィルハーモニア管

気持ちのいい秋空が広がります。
空は青、雲一つない快晴、一年を通じても滅多にないような青空でありました。

今日は協奏曲を聴いています。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第1番 ハ長調 作品15。
マルタ・アルゲリッチのピアノ独奏、ジュゼッペ・シノーポリ指揮フィルハーモニア管の演奏。
1985年5月、ロンドンのウォルサムストウでの録音。DG盤。
カップリングは同じくベートーヴェンのピアノ協奏曲第2番

第1楽章はアレグロ・コンブリオ。
シノーポリの精力的な指揮で、活気あふれるベートーヴェンが現われる。序奏部から十分聴かせてくれる管弦楽だ。
アルゲリッチのピアノは、ため息が出るほど美しい。玲瓏玉を転がすとは、こういうピアノのことを云うんじゃないか。
そして、古典的な演奏の枠内で、思い切り跳ね回るピアノが楽しい。スピード感いっぱい、ピアノの響きや音色、ダイナミクスの変化に聴き惚れていると、あっという間に時間が過ぎてゆく感じ。アルゲリッチのピアノは、いつだって天馬空をゆく。ピアノを弾くのは喜びであり、楽しいことだと聴き手に伝わってくる演奏。アルゲリッチも楽しそうだが、こういう愉悦に満ちた演奏を聴くのは、実に幸福なことと思う。
カデンツァはベートーヴェンの作。天衣無縫の響きは、まるでアルゲリッチ自作のよう、彼女が完全に掌中に収めたカデンツァ。

第2楽章はラルゴ。
シノーポリ/フィルハーモニア管がつくり出すたっぷりとした響きの中で、アルゲリッチのピアノが硬質に輝く。この輝き、冴え冴えとして全く美しい。若きベートーヴェンの心の華やぎに通ずるものだろう。
あの、しんねりむっつりのベートーヴェンにも、こんな青春があったのだと思わせる演奏。若々しさと、その生命力の輝きは、聴いていて羨ましいくらい。
フィルハーモニア管は好演。たっぷりとした音で、ベートーヴェンの若き憧憬を歌い上げる。

フィナーレはロンド・アレグロ。
楽しく心弾む音楽。アルゲリッチのピアノはさらに奔放。思い切り飛び跳ねて、屈託なく明るい。その跳ね方が、ときにつんのめりそうなくらい。
オケもよくついていっていると、感心。シノーポリの棒捌きが光る瞬間でもある。

録音はホールトーンが十分に取り入れられて、大変美しい音響。
ピアノが前に出て、オケがバックにきれいに定位する。
臨場感あふれる見事な録音であります。
弦楽セクションの潤いは今ひとつでしょうか。艶が欲しいなとも思いますが、これは、フィルハーモニア管の音なのかもしれません。


AUTHOR: よし URL: http://otsusan.cocolog-nifty.com/genki/ DATE: 10/23/2007 08:27:54 おもしろいコンビですが愉悦感にあふれたすてきな演奏ですね。このまま全集になるのを期待していたのですが・・・
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コメント

>よし 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
そうです、そうです、このコンビの全集を期待していたのに、これだけでした。4番や皇帝をワクワクして待っていたのに、空振りでした(^^ゞ。
まあ、アルゲリッチがきちんと全部をコツコツ弾く・・・・なんて考える方が甘いですね・・・・・・。
しかし、この1枚は良い演奏です。実にエエです。

>天ぬき 様
こんにちは。コメント感謝です。いつもお世話になります。
アルゲリッチのピアノ、エエですね。素晴らしい演奏と思います。
オーケストラの音、潤いに欠けるような気がしています。録音のせいかもしれません。同時期の、同じシノーポリの指揮でのフィルハーモニア管のマーラーは、素晴らしい録音なんですが・・・・不思議です。

>hiromk35 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。

チャイコフスキーの「ある偉大な芸術家の思い出」のこと、面白いですね。僕は見ていませんが、やはり、クレーメルはベソをかいていたと思います。

このコンビのベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタなど、クレーメルの鋭い演奏とアルゲリッチの奔放なピアノが何とも面白いんですが、主導権はじゃじゃ馬アルゲリッチにあるような気がしています。

ベートーヴェンの協奏曲では、ちとおとなしい感じかもしれません。シノーポリとは相性が良かったと思います。

今晩は、国内盤CDで聴いていました。
この頃86年、まだ3500円もしています。
ホールトーンがきれいですが、聴きなおしてみると、確かに弦が荒っぽいです。アルヘリッチ初来日時、天性の即興性か、計算しつくされた技巧か、FM音楽時評での、評論家たちの論争が思い出されます。
愛聴してるのは、SKD/ツァハリアス/フォンク盤 こちらのピアノも鮮烈なる美音で聴かせますし、オケは断然こちらが面白い。廉価盤で再発されたようです。

>ドレドレ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
3,500円のCD、昔の国内盤はそれが標準価格でした。高かったですね。
アルゲリッチは僕には天衣無縫、持って生まれた即興性に思えます・・・・・・。

ツァハリス盤は聴いたことがないんですが、廉価盤とのこと、探してみたいと思います。

こんにちは。

 アルゲリッチがピアノで、シノーポリの指揮で。
 シノーポリがもうこの世にいないのだ、というのが、理屈はともかくなんとも実感の涌かない思いがしますね。不思議、というのかなんというのか....

>Verdi 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
シノーポリの急死は驚きました。そうなんです、彼が死んでからもう随分前になってしまいました。CDが沢山残っていますので、その事実を忘れてしまうんですが・・・・。

面白い組み合わせのCDでした。演奏も良かったんですが全集にならず、残念に思っています。

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