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ブラームスの交響曲第1番 ハ短調 ケンペ/ミュンヘン・フィル

秋です。
朝のジョギングをしていますと、ヒンヤリした空気が鼻腔をくすぐる感じ。爽やかな空気が胸に入ってきます。この心地よさ、何物にも代え難い幸福かもしれません。

ジョギングの気持ちよい季節は、クラシック音楽にも心地よい季節です。
そして、秋はブラームス・・・・。
昨日に続いてケンペを取り出しました。LP盤です。国内盤ですが。


ブラームスの交響曲第1番 ハ短調 作品68。
ルドルフ・ケンペ指揮ミュンヘン・フィルの演奏。
1975年5月の録音、ACANTA原盤のLP。1980年頃、日本ではテイチクが販売権を持っており、「ケンペ1500シリーズ」の廉価盤として発売されていたもの。
1976年5月11日に死去したケンペ(享年65歳)、そのちょうど1年前の録音。ケンペとしては最晩年の演奏になる。

誠実で温かい人柄を思わせるブラームス。
長年にわたって、コツコツと積み上げてきた努力研鑽を感じさせる演奏でもある。

ケンペはイイ指揮者だった。実演では「燃えるケンペ」として有名であったらしいが、遺された録音で僕が聴くケンペは、温厚篤実で真面目勤勉、職人的な指揮者であって、オーケストラの持ち味を十全に引き出す名シェフという感じの指揮者。
この演奏でも、じっくり聴いていると、誠実で暖かく穏やかなブラームスが目の前に現れる。暖かいのはLPのせいでもあるかな?
無骨で不器用で、内面を人前にさらけ出すことができず(作品ではさらけ出すことができたが)、臆病な人柄・・・・そんなブラームスが、ようやく書いた第1交響曲。その「ようやく」さがよく出た演奏と思う。

ミュンヘン・フィルの響きは質朴。派手さや華やかさからは遠いが、指揮者同様、誠実さがよく出た演奏と思う。
特に第2楽章がイイ。独奏ヴァイオリンなど全く美しい。ため息が出る。これは、ホンマに柔らかく清らかなヴァイオリンと思う。
そして立派な第4楽章が聴きもの。
正々堂々と押し出してゆく姿勢の良さ、潔さ。音響は柔らかく、ふっくらとしているのもイイ。
ケンペ常套のヴァイオリン両翼配置が効いていて、包み込むようなサウンドが心地よい。フィナーレの盛り上がりも見事。熱く燃えるケンペが顔を出す。

録音状態良好で、今も十分に聴けます。
ゆったりした大らかな暖かさが特徴的、LP独特の質感がたまりません。
CDでは今、SCRIBENDUMレーベルから出ているようです。




AUTHOR: ひろはや DATE: 10/22/2007 05:42:15 おはようございます。
昨日に続いて、ケンペ。うれしいです。
私は、ハイティンクと並んで、ケンペが好きなものですから、CDをいろいろ持っていますが、このミュンヘン・フィルとのブラームスの交響曲第1番は、SCRIBENDUMの全集盤(3CD's)の中の1枚として、聴いています。
本当に誠実でけれんみの無い演奏に、いつも拍手を送っています。
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コメント

今晩は、ケンペの指揮は、オーボエ奏者だったせいか、穏やかな歌があり呼吸が感じられて、テンポも無理がありません。普段は隠れたパートが、よく聴こえたり、デフォルメも適度にあって、ニヤりとさせられます。SCRIBENDUMのCDは強音で響きがざらついて、残念です。

こんばんは。私もこのLP(というか、ブラームスの交響曲4枚)、1500円盤で持っています。買ったばかりの若いときは、あまりばっとしない(大向こうをうならせるようではない)演奏に感じて、ちょっとがっかりした思いもあったのですが、最近聴いて、確かにハデではないけれども、ブラームスのしっとりとした面がよく伝わってくると思いました。同時に出ていたブルックナーの第4、第5は、文句無く好きでした。この人も早く亡くなりすぎでしたね…。

>ひろはや 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
僕もハイティンク同様ケンペも大好きなんです。彼の独墺系の音楽は素晴らしいと思います。
SCRIBENDUMの全集盤、僕も欲しいんですがまだ入手手いません。国内版のLPで聴いています。
誠実でけれんみのない演奏、おっしゃるとおりと思います。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ケンペのブラームスは、ミュンヘン・フィルの素朴な音色と、両翼配置がエエですね。いろいろな音が聞こえてくる感じです。
わずかに遺したブルックナーもよく聴きますが、マーラーは聴いたことがないんです。聴いてみたいです。
独CBSに録音したシューベルトの「グレート」が素晴らしい演奏でした。これもミュンヘン・フィルです。

>よんちゃん 様
こんばんは。コメント感謝です。
よんちゃんさんも、ケンペお好きですか。同好の方がいらしてくれて、嬉しいです。
独墺系の音楽が素晴らしいです。ベートーヴェンにブラームス、シューベルトにR・シュトラウスは聴きものですよね。

>ドレドレ 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
SCRIBENDUMの全集は、音がイカンのですか・・・・・ちと考えてしまいますね。LPは1970年代のアナログらしいふっくらした音がしています。
そうそう、ケンペはオーボエ奏者でした。歌うところはじっくりやらせていますね。
自然なフレージングがイイですね。

>stbh 様
こんばんは。いつもありがとうございます。
1500円盤というのがエエですね。僕もそのLPなんです。2000円盤の中古で入手したのもあります。テイチクの廉価盤でした。
僕も若い頃はこの滋味深い演奏の良さが分からず、放っておいたんですが、トシをとるとだんだんその良さが分かってきました。

ブルックナーは特に5番が好きです。

こんばんは
ケンペのブラームスの1番については、3種類の録音を持っています。ベルリン・フィル、バイエルン放送交響楽団(ライブ)、それとミュンヘン・フィルとのものです。この中でよく聴いたのが、バイエルン放送交響楽団とのものです。オケの集中力が高く、特に熱気のある演奏になっています。
ついでですが、第4楽章の最初の方で第1ヴァイオリンと第2ヴァイオリンが交互に掛け合いながら降下する旋律を弾くところでは、ヘッドフォンで聴くと音が左右目まぐるしく交差し、目まいを覚えるほど面白いです。

こんばんは。
R・シュトラウス曲集から、ミュンヘンPOとベートーヴェン交響曲全集(今は未所有)、ブラームス交響曲全集、ブルックナーの2曲と発売の都度購入しました。
どれも、大人の演奏解釈と感じます。特に派手な演奏を好んで聴いていた少年時代に出会い、大人の世界に『一歩』足を踏み入れた感じをどの演奏からも感じました。
『シックでジェントル』が私のケンペ感です。

同じ音源で CD Arts盤があるそうです。
http://www.hmv.co.jp/product/detail/3377

>HABABI 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ケンペのブラームス、1番交響曲は3種類あるんですね。僕はミュンヘン盤しか知らないのですが、なるほど、バイエルン放送響盤も聴いてみたくなりました。有り難うございました。
両翼配置は、音響効果が楽しめますね。今度ヘッドフォンで試してみますね。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
シックでジェントル・・・・・そうですね、まさにケンペの音楽ですね。
実演では「燃えるケンペ」と云われていたそうですが、レコードで聴くケンペは、熱気むんむんというより、オトナの音楽と感じました。

若い頃は、熱気ではバーンスタインなどをよく聴いていたんですが、この頃はケンペのような渋さがエエなぁと思います。

>ドレドレ 様
おはようございます。情報を有り難うございました。
早速見ています。
これ、良さそうですね・・・・・・。

こんばんは。
この演奏、この春中古LPで入手しました。
昔買った2番の演奏を聴き直してみたところ、大変に素晴らしかったもので。
若い頃にはこういった演奏の良さはよくわからなかったのです。

今年はブラームスの交響曲を沢山買いました。
ベーム、マゼール、ザンデルリンクの全集、セル、ワルター、クレンペラーも結果的に全部揃ってしまったし。
単品ではクライバーの4番とか、ライナーの3番とか。
結果、ちゃんと聴ききれていません(苦笑)

今日は中古でカラヤン/BPOの「新ウィーン学派管弦楽曲集」という4枚組LPを入手しました。1575円でした。
発売時には高くて手が出なかったのです。
カラヤンのシェーンベルクは美しいですねぇ。

>Summy 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ケンペ/ミュンヘン・フィルの2番もエエですね。大好きな演奏なんです。
トシをとるとケンペの良さが分かるようになるのかもしれません。若い頃はそうイイとは思わなかったんですが。

LP、沢山買っていらっしゃいますね・・・・・・カラヤンの4枚組なんて、若い頃はあまりに高価で手が出なかったですよ。
ブラームスの全集も、沢山・・・・・・スゴイです。
ベームやザンデルリンクはよく聴きますし、マゼール/クリーヴランド管のは、やはり面白い感じがします。

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