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ホルストの組曲「惑星」 カラヤン/ウィーン・フィル

深まりゆく秋。夜空が澄んできました。
田舎は、空気も澄んで、星が綺麗です。

星が降るような夜に、さて今日は・・・・・・。

ホルストの組曲「惑星」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ウィーン・フィルの演奏。
1961年9月、ウィーンのソフィエンザールでの録音。DECCA盤。
昔懐かしいLPで。キングレコードの「ベリー・ベスト・クラシック」シリーズのものです。

カラヤンが録音したことで一躍有名になった音楽があるという。このホルストの「惑星」は、カラヤンによって名曲になった。・・・・・とは、昔本でよく読んだことである。

45年以上も昔の録音とはとても思えない鮮やかさ。DECCA盤の音の良さにはホトホト恐れ入る。この鮮烈な録音があってこそ、「惑星」はポピュラー音楽になりえたと思う。

「火星」の勢いの良さ。イキでオシャレで気っぷの良い江戸っ子の感じ。澄み切って潔ささえ感じさせる管弦楽。金管は雄弁で、ティンパニは強烈。リズムは弾み、推進力あふれる快速テンポ。いや、全くカッコイイ。聴いていて活力が湧いてくるスペクタクル。ウィーン・フィルのアンサンブルも非常に美しい。

「金星」の優美さはウィーン・フィルの独壇場。
弦のしなやかさ、ソロ・ヴァイオリンの脂粉の匂うような色気。これは美女の微笑み、ヴィーナスの音楽だ。その流し目に聴き手はノックアウト、メロメロにさせられてしまう。
他には木管がすばらしい。オーボエやフルートの艶やかさは何に例えようか。

「水星」のユーモラスな妖しさもイイ。カラヤンの見事な性格描写と思う。ウィーン・フィルの奏者の達者なソロも楽しめる。

「木星」は豪快にして芳醇。美しく、強く、逞しくて、なのにデリケートさもある・・・・矛盾するような美を高度に止揚した稀代の名演か。
あの中間部の名旋律、オケがよく揃い、よく歌い、そして徹底して磨き上げれた美しさを聴かせる・・・・感動的な演奏と思う。

「土星」も豪快。金管の鳴りっぷりは気持ちいいし、打楽器の迫力は抜群の効果をもたらす。
そしてウィーン・フィルの弦!何度でも僕は書くが、この艶やかな弦を聴くのは至高の悦び、最上の幸福。

「天王星」も面白い。強弱の見事なコントラスト、金管アンサンブルの逞しさ、ティンパニの迫力など、聴きどころ満載。<魔術師>の怪しさもよく出ている。
そして「海王星」の神秘とデリカシー。美しいという言葉は陳腐、表現するのにもう言葉が見つからないくらいの美しさ。

カラヤンはスゴイ。
「惑星」の細部に至るまで知り尽くして、見事な音のドラマをつくっています。
しかも、この曲の真価が知られる遙か昔に。
録音も抜群。
澄んだ秋空にふさわしい鮮やかさでありました。


AUTHOR: よんちゃん URL: http://shibashi.blogspot.com DATE: 10/19/2007 10:58:38 こんにちは。
同じVPO盤をもっています。ベルリン・フィル盤は聞いただけですが、僕はウィーン・フィル盤の方が好きです。演奏に関しては言うことなしですね。

ホルストは吹奏楽曲も作っていますが素晴らしいですよ。
友人が近々2枚組のCDを買うといっていましたが、聞かせてもらうのを楽しみにしています。
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コメント

>よんちゃん 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
カラヤンの「惑星」は芳醇なVPO盤、豪華絢爛なBPO盤、いずれも大好きです。オケは両者とも抜群に巧いです。味わいでVPOが少し上かなとも思いますが、どちらも最上級の名演奏と思います。

ホルストの吹奏楽曲、次男坊が高校の吹奏楽部におりましたので、演奏会で1つ聴いたことがあります。なかなか良かったです。

>猫よしお 様
おはようございます。いつもお世話になります。
カラヤン/VPO盤の「惑星」は往年の名盤、今も十分聴きごたえがありますね。素晴らしい演奏と思います。

「惑星」は大好きなのでいろいろ聴いてきました。
ボールト最後のLPO盤は、涙なしには聴けない、巨匠の愛すべき演奏だと思います。LPでもCDでも愛聴してます。

>あるべりっひ 様
おはようございます。こちらにもコメントを有り難うございました。
プレヴィン/LSO盤は懐かしいです。EMIのあのジャケット、覚えてます・・・・・。「惑星」のエレガントな側面をよく描いた演奏だったと記憶しています。

カルーショーの本、探してみたいと思います。
いつも貴重な情報、有り難うございます。感謝です。

お世話になります。
名盤論議はさて置き、この曲には昔から気になっていることが有ります。それは、ホルスト自演の録音(1926年)の演奏時間が、全7楽章合計が42分位(各種CDで誤差有)で、「火星」など6分ちょっとで演奏していることについてです。これに対し、カラヤン旧盤は全曲46分台、プレヴィンは50分台、バーンスタインに至っては51分台くらいで演奏しており、「火星」では、ほとんどの現代の演奏が、7分台のテンポ設定で演奏しています。
その昔、故柴田南雄氏は著書「私のレコード談話室」の中でこの事について、作曲者の真の意図は、自演の録音のような早いテンポで、奏者にバルトークの「オケコン」並の名人芸を要求することに有り、現在の大多数の演奏のような、奏者に楽なテンポ設定は邪道ではないのか、との推論を表明されていました。
SP盤に詰め込む為のテンポだったという説も有りますが、どう思われますか?

>鞍馬天狗 様
こんにちは。いつもお世話になります。感謝です。
ホルストの自演盤を聴いたことがないんですが、そんなに速いんですか。42分とは、ちとビックリですね。カラヤン/VPO盤も相当速く感じるんですが・・・・。
ホルストがそれを望んでいたのなら、相当アクロバティックな演奏になりそうですね。「火星」などは7分以上が今は普通と思いますし、僕は実は遅い方が好きなんです。
「火星」や「金星」そして「木星」の例の民謡風の中間部などは、遅い方が情感高まって良いなぁと思っています。速いのはあまり好みではないんです。でも、速いと、相当、オケに負担がかかって、その分、名技を楽しめるのかもしれませんね。
有り難うございました。初めて知りました。またいろいろ教えて下さい。

ホルスト 組曲「惑星」 カラヤン&ウィーン・フィル

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この曲を世に知らしめた演奏です。 ホルスト 組曲「惑星」 カラヤン/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団

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