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グリュミオーのバッハ ヴァイオリン協奏曲集

爽やかと言えば、確かに爽やかなのだが、少し気温が低いような気がする。
と、家人に言ったら、「去年が早くから暑くなりすぎたのだ」と返された。
ま、しかしクラシック音楽を聴くには快適な季節。

で、今日は、のんびりとグリュミオーが弾くバッハのヴァイオリン協奏曲集を聴いた。

アナログ時代最末期の1978年11月、スイスのラ・ショードフォンでの名録音。
蘭フィリップスらしく、ホール・トーンが豊かに取り入れられつつ、ヴァイオリンの輪郭がくっきりと描かれている。

昔、アナログ・ディスクの時代、輸入盤の方が圧倒的に音が良いと、もてはやされたことがあった。
長岡鉄男が、オーディオ雑誌で特に推奨した1枚だったので(「外盤A級セレクション」だったかな・・・・?)、秋葉原の石丸電気で購入したLP。
ワクワクしながら針を落とした瞬間が忘れられない。

確かに良い音だった。
今も時々取り出してはLPの方を聴く。
写真は7年前にCDで買い直したもの。1000円だったか。あまりの安さに、残念にさえ思えたものだ。


演奏はというと、グリュミオーの美音が徹底的に楽しめる。
高貴で美しいグリュミオーのヴァイオリンを余すところなく収録しているのではなかろうか。
アナログ録音が生きて、柔らかく豊かに伸びてゆく残響も良い。

アルパド・ゲレッツが指揮するソリスト・ロマンドは、その美音を生かそうと控えめな伴奏。好感が持てる。

で、このレコード(CD)の白眉は、2つのヴァイオリンのための協奏曲ニ短調BWV1043。
第1楽章の、何かから逃げ出してゆくような迫力ある音楽。
(逃げ出す迫力というのも変なのだが・・・・・(^^ゞ・・・そんな風に聞こえるんだなぁ・・)
第2楽章の、安らぎ。
終楽章の、これも遠くへ、やはり逃げてゆくような哀しみの音楽。

グリュミオーの美音はソロ協奏曲以上に冴え渡る。
高音が涼やかに鳴り渡り、低音は、豊かにどこまでも伸びてゆく。

そして、なにより、ヘルマン・クレバースの第2ヴァイオリンが、良い。
クレバースはアムステルダム・コンセルトヘボウ管のコンサート・マスター。
当時、コンドラシンとのシェエラザードでもソロヴァイオリンを受け持ち、また、ハイティンクとベートーヴェンやブラームスのヴァイオリン協奏曲を録音していた、まさに絶好調の時。


名手ひとりでも素晴らしいのに、二人も揃って目の前で奏でてくれたら、それはもう、幸福の絶頂であります。


AUTHOR: Tara DATE: 05/26/2005 07:04:09 グリュミオーの音色はほんと
神がかりというか、
どんなに荒々しい部分でも
不快な音が決してない。
スタイルも上品、エレガント!
彼の十八番であるフランスもののCDは
いくつか持っています♪
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コメント

>Tara 様
おはようございます。日本は現在午前10時、初夏の陽気であります。

若い方がLPを聴かれる・・とは嬉しいです。簡便さのあまり、CDばかり聴いている昨今ですが、時間に余裕のある休日などは出来るだけアナログ・ディスクを聴いています。
時々、「ああ、この音!」と悦に入る瞬間がLPには多いですね。

mozart1889-san へ

こんばんは!
コメント&TBありがとうござ!
J.S. バッハのヴァイオリン協奏曲は、どれをとっても心を落着かせてくれる曲ですね!
ところで、今回の私の記事はちょっと贅沢な言い分に終始してしまいましたが、このCDに限って云えば「ヴァイオリン協奏曲第2番」を1曲目に据えて欲しかった思いで書きました。
でも、CDの利便性を考えると、この記事内容は不毛に帰した感があります。
それは、自分でも書いているように「好みのプログラム演奏をすれば解決する」ってことですよ!
何と浅はかな投稿だったことか。
それでは、また!

>yuhoto 様
バッハのヴァイオリン協奏曲、癒されますね。グリュミオーのヴァイオリンの音色が好きなんですが、シェリングやパールマンなどもよく聴きます。アッカルドは聴いたことなかったです。ではまた。

mozart1889-san へ

こんばんは!
TBありがとうござ!
本当に、クラシック音楽を楽しむには丁度良い季節です。
音が漏れないように窓を閉め切っても暑くないのがこの時期で、これを少し過ぎるとエアコンを使わなければならなくなります。
グリュミオーのバッハのヴァイオリン協奏曲、活字を見ただけでもゾクゾクしますね!

>yuhoto 様
コメント有り難うございました。グリュミオーのヴァイオリンで、ヴィヴァルディの「四季」も結構イケます。あの美音、たまりませんね(^-^)

はじめまして。
早速お邪魔させていただき、TBもさせていただきました。
私はヴァイオリニストにあまり詳しくないので、グリュミオーも名前は聞いたことがあるのですが、おはずかしながら演奏は聴いたことがないんです。今度聴いてみようかな。
mozart1889さんはたくさん演奏を聴かれていらっしゃるんですね。
拙ブログの「いつも拝見していますblog」に、こちらのblogをリンクさせていただきました。これからもちょくちょくお邪魔させて下さい。
今後とも宜しくお願いします。

bwv1008 様
こちらこそ、コメント・TB有り難うございました。
また、ブログも拝見させていただきました。ボクは、ヴァイオリンもチェロもよく分かりません。楽器が出来ないのです(^^ゞ。ただ、クラシック音楽が好きで、飽きずに懲りずに聴き続けています。今後ともどうぞよろしお願いします。

おはようございます。
ラ・ショードフォンでの録音といえば、ルツェルンのブランデンブルク協奏曲と共に、その半年以上後に、このLPが発売されて、グリュミオーが好きだった私は、カッチリしたシェリングの名盤とは違う、感覚美に酔いしれたものでした(クレバースも大好きだった、あのシェエラザードには惚れた)。これらはフィリップスのアナログ録音の代表的名盤に数えられると思います。なお、グリュミオー/ソリスト・ロマンドには、「四季」の超美演の録音も有りますね。
ルツェルンとソリスト・ロマンドとは、同じスイスの団体でも、ドイツ語圏とフランス語圏の、気質の違いを感じたりもしたものでした。
弦経験者の大方の同意が得られると思うんですが、ベルギー学派の最高の体現者であるグリュミオーは、現在も、我々の永遠に手の届かない憧れの存在で有り続けていると思います。


>鞍馬天狗 様
コメントを有り難うございました。
グリュミオーのバッハ、素晴らしい録音ですね。LPでも持っているんですが、CDで買い直しました。LPの方がふっくらした味わいがあるような気がします。この録音は、長岡鉄男だったでしょうか、同時期の「四季」とともに名録音として評価しておりました。それで僕はLPを買った記憶があります。グリュミオーの美音は、たまらない魅力でした。
ヘルマン・クレバースも素晴らしいコンマスでした。彼のブラームスの協奏曲も好きです。ハイティンク/ACOがバックでした。
そして、コンドラシンの「シェエラザード」、最高でしたね。

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グリューミオーのヴァイオリンに漂う香気は独特。
営々と築きあげられた生まれた文化・・・って一口に言うけれど、
この底固さは尋常じゃない。
この高貴な音楽を聴くと何か自分の趣味があやふやで不確かな生活に
振りまわされている感...

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