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~「秋はブラームス」 ~ ブラームスの交響曲第3番 ヘ長調 ケルテス・ウィーン・フィル

ジョギングしていると、ようやく秋を肌で感じられるようになりました。
この涼しい風、朝露に濡れた草むら、刈り取りが進むたんぼ道・・・・・ああ、秋です。
そして、「秋はブラームス」。
信州の頑固店主ensembleさんと一緒に、秋はブラームスを聴きましょう。
どうぞ、ご覧いただいている皆さんも、ブラームスをお聴きになりませんか?
秋のこの風、この匂い、この空にきっと似合うと思います。

で、今日は夭折の指揮者・ケルテス最晩年の名品を。

ブラームスの交響曲第3番 ヘ長調 作品90。
イシュトバン・ケルテス指揮ウィーン・フィルの演奏。
1973年2月、ウィーンのソフィエンザールでの録音。DECCA盤。

ウィーン・フィルの管楽器がたまらない。ウィンナ・オーボエ、ウィンナ・ホルン・・・エエ音やなぁ。
DECCA録音がまた素晴らしく、30数年を経過した今も色褪せない、美しい録音。ウィーン・フィルの素晴らしい響きを堪能できる。やはり、ウィーン・フィルを聴くなら、DECCAの艶やかさがエエなぁと思う。

演奏はケルテスの覇気がウィーン・フィルのメンバーを触発したか、元気よく溌剌としたブラームスになっている。暗く沈み込むような旋律のところでも、爽快な趣が感じられるのは独特。ケルテスは端倪すべからざる指揮者だった。

第1楽章のヴァイオリン群の色気ある響きがたまらない。そして断片的に出てくる管楽器のソロがまた最高によろしい。ケルテスの音楽の運びはイン・テンポ。快活に進んでゆく。
そういえば、この楽章はアレグロ・コン・ブリオだった。でも、ベートーヴェン的なそれではなく(例えば「運命」のような)、やはりブラームス的な感じ。つまり、ためらい、立ち止まり、振り返り・・・・言い回しは婉曲的なものになっているという・・・いかにもブラームス的な音楽だと思う。

第2・3楽章は、ウィーン・フィルの管楽器を楽しみたい。
ウィンナ・オーボエのややきつめの音、そしてよく歌うところなどは絶品。クラリネットやフルートの優しい響きも良い。そして、後方ではホルンが秘やかに鳴っている・・・・その美しさときたら!
もちろん弦楽セクションのアンサンブルは、もう云うことなしであって、美しさの極致。第3楽章でのチェロの合奏などは、しみじみ、涙が出るほど美しい。
アンサンブルが良いのも特筆もので、さすがにウィーン・フィル。第3楽章のコーダなど、弦がうねるように響きながら、むせび泣くよう。

フィナーレは第1楽章のドライブ感が戻ってくる。
ケルテスの指揮は切れ味良く、スッキリと心地よい。フレーズは短めに切って、それを積み重ねながら音楽をつくってゆく。

覇気と活力、これがケルテスのブラームスなんでしょう。
イイ指揮者でした。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 10/11/2007 08:36:32 おはようございます。
ケルテスのブラームス。いいですね。
確か、ケルテスの最後の録音は
同じブラームスのハイドン変奏曲だったと思います。
しかも最後の部分は急逝のため未収録で
ウィーン・フィルが哀悼の意を込めて
指揮なしで録音を完結したらしいです。
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コメント

>猫よしお 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ケルテスのラスト録音、「ハイドンの主題による変奏曲」は涙なしには聴けません。ウィーン・フィルが、指揮者なしで演奏しているんですよね。
切々と心に迫る名演、素晴らしいコンビだったと今になっても思います。
ケルテスの全集は1枚ずつの廉価盤。イイ時代になりました。

>hiromk35 様
おはようございます。いつもお世話になります。コメント感謝です。
ザンデルリンクのブラームスもいいですね。SKDとの旧盤は、まさにドイツの森、ドイツ魂が聞こえてきます。
ケルテスのブラームスも廉価盤で聴けます。
ご注文なさったとのこと、期待に添える演奏であればエエんですが・・・・・。
僕はケルテスの若々しい表現、好きです。

>ニョッキ 様
おはようございます。コメント感謝です。
ブラームスの3番、奇遇でした。ありがとうございます。

ケルテスはウィーン・フィルと相性が良かった屈指の指揮者だったと思います。新世界、ブラームスやシューベルトの全集、いくつかのモーツァルトを聴いていますが、ホンマに爽快で心地よい演奏ばかりです。
ウィーン・フィルは、ケルテスの常任を望んでいたんじゃないかな・・・と想像する演奏ばかりでした。

音楽には関係ござらんが、悲劇の舞台となった海岸で撮ったケルテス生前最後の姿が見れますぞ。
http://www.takao-okamura.com/photo/photo.htm
ご存知の方も多いと思うが、惨劇の状況は岡村喬生著『ひげのオタマジャクシ世界を泳ぐ』に生々しく記されておる。あっという間の出来事のようですな。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。コメント感謝です。
西条祭りの期間、返信が遅れました。申し訳ありません。

貴重なサイトをご教示いただきまして有り難うございました。
ああ、ケルテス!殆ど最後の写真でしょうね。合掌です。

岡村喬生も若いですね。そしてポップ!
懐かしく見させていただきました。

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