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モーツァルトの歌劇「魔笛」 フリッチャイ/ベルリン放送響ほか

3連休最終日、オペラを聴いておりました。
先日のフリッチャイの「運命」が素晴らしかったので、彼のオペラを取り出してみたんです。

モーツァルトの歌劇「魔笛」。
フェレンツ・フリッチャイ指揮ベルリン放送響。RIAS室内合唱団の演奏。
1955年6月ベルリンでのモノラル録音。DG盤。

モノラルだが十分に美しい音質、感傷に差し支えなし。
台詞の部分は歌手ではなく、ドイツの役者が担当している。

フリッチャイの指揮は、神秘性を重視するフリーメーソン風ではなく、娯楽性を打ち出したメルヘンチックなものでもなく、正攻法で誠実、格調高い演奏ぶり。テンポは中庸で、焦るようなところはなく、歌手が歌いやすいテンポ設定と思う。
主要なキャストは懐かしい名前のオンパレードで、またそれぞれが若き名演を展開している。

まずは、エルンスト・ヘフリガー。彼のタミーノの何と高貴なことか。まさにプリンス。高音の輝き、透明感が素晴らしい。実に上品な歌唱で、このフリッチャイ盤の格調の高さは、ヘフリガーによっていると云っても過言ではないと思う。
いくつかのアリアで聴かせる芯の強さ、パミーナやパパゲーノとのアンサンブルでの配慮などは、さすがと思う。

パミーナは、デビュー間もない頃のマリア・シュターダー。彼女が歌うパミーナは、清潔で可憐、心の中には強さを秘めるしっかり者のパミーナ。若いからこそ、妙な癖もなくアクも強くない、こういうプレーンな歌唱はエエなぁ。

パパゲーノに若きディートリッヒ・フィッシャー=ディースカウ!
名唱であり名演技。後年の大歌手だが、若い頃の方が、パパゲーノに向いていると思う。この演奏でのフィッシャー=ディースカウは見事と思う。声の質も文句なし。コミカルさよりも誠実さが勝るパパゲーノと云うべきかな。
(後年のベーム盤でパパゲーノを歌ったフィッシャー=ディースカウは、僕にはピンと来なかった。弁者に向いていると思ったものだ。)

この三者が素晴らしいのに加えてザラストロ・夜の女王も文句なし。
ヨーゼフ・グラインドルはザラストロの声に相応しい。堂々とした歌唱には安定感十分。リタ・シュトライヒの夜の女王も巧い。もう少し声量があってもイイかなと思うのだが、これはモノラル録音のせいかもしれない。

三人の童子がソプラノ歌手によって歌われている。珍しいな・・・・というより初めて聴いた。この時代の特徴なのかな?詳しくは知りません。

モノスタトスやパミーナも達者なもんです。

1950年代中葉、誠実なモーツァルト録音です。
フリッチャイは素晴らしい指揮者であったこと、この「魔笛」を聴いて楽しみつつ、彼の偉大さを再認識しておりました。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 10/09/2007 08:15:07 おはようございます。
そうです。これこそフリッチャイの名盤です。
モノラルなのが惜しいですね。
ステレオで録音して欲しかったです。
あのフィッシャー・ディースカウを当時の音楽学生から見出したのは
フリッチャイなのであります。
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コメント

フリッチャイ、続きますね。
この「魔笛」は、私が初めて買ったオペラ全曲レコードでありました。
ヘリオードル3枚組。箱の内側にグラモフォン・カレンダーから切り取ったフィッシャー・ディースカウのポートレイトを貼ったその盤は、まだ手元にあります。
ヘフリガーとの出会いも当演奏でした。若いフィッシャー・ディースカウの、やや鼻にかかったような上手すぎる歌唱との出会いも・・・。
でも、何より「魔笛」という曲そのものとの出会いでした。
カセットにハイライト版を作って、毎日のように聴いてました。それまではベームの振った序曲のみを知っていたのですが、フリッチャイの繊細でリズム感鋭い演奏の方が数段魅力的に聴こえたものでした。
懐かしい演奏のエントリ、ありがとうございました。
ps. まだCDは持ってません・・・欲しい!

こんにちは。勝ってますか?(謎)

 先日のフリッチャイの「運命」の時、よっぽどこの録音のことを書こうかと思いましたが、まぁ曲が違い過ぎるし、と思って控えておりました(笑)
 モーツァルトの録音に関しては、1956年の生誕200年の前後が、LP時代の最初のピークになっていたと思いますが、その時期の代表的録音かも知れませんね。歌手陣も豪華ではあるのですが、この録音に関しては、むしろオーケストラを中心にした音楽の流れと捌きについ耳が行ってしまいます。


>猫よしお 様
おはようございます。いつもお世話になります。
フリッチャイの「魔笛」、素晴らしかったです。
モノラルでもなかなか音質が良かったですね。フリッチャイがフィッシャー=ディースカウを見いだしたんですか。それは知りませんでした。
後年の大歌手、若々しいパパゲーノは最高でした。若い頃から全く巧いですね。

>ぱぐ 様
おはようございます。コメントと「魔笛」情報を有り難うございました。
この映画、皆さんご覧になっているようなんですが、僕は見逃してしまいました。愛媛県では松山で上映されたらしいんですが、僕は行けませんでした。残念です。

ぱぐさんご紹介のサイトを見ていきたいと思います。
どうもありがとうございました。

>hiromk35 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
フリッチャイの演奏、いいですね。F=ディースカウは最高ですし、エルンスト・ヘフリガーはいつもの高貴な歌を聴かせてくれます。シュターダーも好調ですね。
おっしゃるように、モノラル録音なのに良い音で聴けました。
タンノイと相性が良いんだと思います・・・・・・。

>親父りゅう 様
おはようございます。コメントを有り難うございました
ヘリオドールの3枚組!・・・・懐かしいですね。僕も実はポリドールなんですが廉価盤3枚組のLP持っていました。
ヘフリガーもF=ディースカウも若い!しかも巧い!
何よりフリッチャイの指揮が颯爽としていてエエですね。

同好の方がいらしてくれて嬉しいです。
フリッチャイの演奏で「魔笛」に出会う、幸福なことですよね。
ああ、ホンマにフリッチャイは素晴らしい指揮者でした。

ありがとうございました。

>Verdi 様
おはようございます。いつもお世話になります。
そうですか、Verdiさんもこの「魔笛」をお考えになりましたか。
これ、イイ録音ですよね。演奏はホンマに素晴らしいです。
モノラルなのに音質もよろしいです。今も十分に鑑賞に堪えますし、何より説得力が強いです。
フリッチャイは素晴らしいです。
つくづく思います。

若い頃に比べるとヒキが弱くなりましたが、カクヘンがまずまずでして、エヴァンゲリオンは好調に発進しております(謎笑)

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