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ブラームスのピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 バックハウス(Pf) ・ベーム/ウィーン・フィル

秋の日のブラームス。
今日は懐かしいレコードを聴いてます。

ブラームスのピアノ協奏曲第2番 変ロ長調 作品83。
ウィルヘルム・バックハウスのピアノ独奏、カール・ベーム指揮ウィーン・フィルの演奏。
1967年4月、ウィーンのソフィエンザールでの録音。DECCA盤。

バックハウスとベーム、20世紀を代表する巨匠の幸福な組み合わせで聴くブラームスは、いや全く最高。しかもこのレコードは、1960年代のウィーン・フィルの美しさを最高度に発揮した名盤でもある。何度聴いても感動が新たになる、エヴァーグリーン的な名演奏。この演奏に関しては今まで多く語られてきたし、、そしてまた人口に膾炙した名盤だろう。

第1楽章冒頭のホルンからして、もう涙が出るほど美しい。これぞ、ウィンナ・ホルン!朗々と輝かしく、また懐かしくロマンティックに響くホルン。素晴らしい。
(ローラント・ベルガーのホルンかな?それとも別の奏者かしら)

そして、バックハウスのグランドマナー。堂々とした安定感溢れるピアニズム、かつて「鍵盤の獅子王」とならした貫禄十分の演奏。男性的で、質実剛健、ドイツの良き伝統を無骨なまでに示す豪快なピアノ。いやはや、スゴイ。もう息を呑むしかない。

ベーム/ウィーン・フィルの充実も目を見張るべきもの。これは、ベームが最高に充実した時代の録音になるんじゃないか。スケールが雄大で、アルプスの後方を仰ぎ見るような威容。ブラームスのピアノ協奏曲はシンフォニックな曲。だから伴奏は、こういうものでなくちゃ!バックハウスのピアノに負けじと、ベームの気迫がビンビン伝わってくる。

ああ、それにしてもバックハウスの強靱な打鍵がスゴイ。雄々しく、堂々と、男らしく潔く痛快。聴き手の心の奥にグイッと食い込んでくるような迫力もある。ブラームスのピアノ協奏曲には、このくらい男臭いのが似合う。

第2楽章では噎せ返るようなロマンが聴ける。
ピアノとオケが一体となって火の出るような熱いロマンが展開する。胸が焦がれるような思い、とでも云うべきか。この楽章のバックハウスは、熱い。

そして第3楽章の優美。
美しすぎるチェロを弾くのは、名手エマヌエル・ブラベッツだろうか。その後を受ける弦楽セクションでは、きっとコンサートマスターのウイリー・ボスコフスキーがリードしているのだろう。この弦楽のアンサンブルはたまらない。ウィーン・フィルは、かくも美しいオケなのかと再確認させられる。
そこに滑り込むバックハウスのピアノが、前の2つの楽章から一転、優美極まりないピアノを聴かせる。この美しい旋律を弾くバックハウスは、慈愛に満ちた表現で、聴き手を泣かせる。

そして、喜びのフィナーレ。歓喜の爆発。
ピアニストと指揮者、オケが一つになって、見事な終曲をつくってゆく。


ああ、名演奏。
そして、録音がまた素晴らしい。バックハウスの太くて強靱なピアノと、輝かしく優しいウィーン・フィルの響きが見事に融合しております。
1960年代のDECCA、さすがです。名演奏だけでなく、錦上花を添える、名録音。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 10/06/2007 08:54:20 おはようございます。
バックハウスとベーム/ウィーン・フィルのブラームス。
曲目と演奏者の組み合わせが渋くて絶妙です。
録音は古いけど、おっしゃるように良い音をしております。
さすがデッカです。
ブラームスのピアノ協奏曲第2番。
1番は短調なので古典的ですが
この2番は長調なので、よりロマン的ですね。
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コメント

今晩は、LPの国内盤はLondonというレーベルでしたね。イッセルシュテットとの「皇帝」と共に懐かしい名盤です。どのLPか忘れましたが、ライナーノーツに、ブラームスの前で演奏したバックハウスが 「坊や、そんなに上手く弾いてはいけないよ」 と言われたエピソードのことを思い出しました。

mozart1889さん、こんばんは。
このCDは未だにこの曲のベストだと思っています。
バックハウスの強靭なタッチとゴツゴツした音色はこの曲にぴったりですね。
ベームも一番鋭かった時代だと思います。
音質も素晴らしく、これを超える演奏は今後もなかなか出ないのではないでしょうか。

バックハウスはやはり凄いですなぁ。正確無比な技術と深い精神性に支えられた正統派ドイツ音楽の響きには、思わず襟を正して聴いてしまいますわ。
ブラームスの2番はベーム/VPO盤で十分じゃが、シューリヒト/ルガーノ放送響盤もエエらしいですな。一度聴いてみたいものじゃ。

>猫よしお 様
おはようございます。いつも有り難うございます。
バックハウスとベーム/VPOは巨匠同士の組み合わせで、迫力モアjわいも最高、今も屈指の名盤と思います。
DECCA録音が素晴らしく、今も十分に鑑賞できますね。
この協奏曲の冒頭は、いつ聴いて心休まります。あのホルン!最高です。

>親父りゅう 様
おはようございます。コメント感謝です。
バックハウスの全集・・・・エエですね。僕も欲しいですが、ちと手元不如意でもう少し蓄財してから・・・・です(^^ゞ。
中低音の力強さと暖色系の音・・・・・おっしゃるとおり、バックハウスの魅力ですね。
僕はこのブラームスの2番と、ベートーヴェン全集(イッセルシュテットとの共演)、長らく愛聴してきました。ベートーヴェンのソナタも素晴らしいですね。
まさにバックハウスは巨匠でありました。

>ひろはや 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ああ、ひろはやさんが挙げられたブラームス、僕の大好きな演奏ばかりです。バックハウス盤はもちろんですが、アシュケナージ盤のピアノの音色の美しさと伴奏の鮮やかさ、ブレンデル盤は格調高い演奏ですし、ポリーニがアバド/VPOと共演した演奏は、明るく輝かしくカッコイイものでした。
アシュケナージ盤とポリーニ盤は、レコードをCDに買い直して聴いています。愛聴盤です。
あと、面白いのはマゼール/パリ管と共演したリヒテルのEMI盤です。これは両者はいきり立って火花を散らす激しさがエエです。

>ドレドレ 様
おはようございます。四国はようやく秋風が涼しくなりました。
いつもお世話になります。

このレコードは、日本のLONDONレコード発売です。それまでキングレコードがDECCAの販売権を持っていたのですが、新しくロンドンレコードが設立されて、その第1回の廉価盤発売でした。もっとも、1,800円盤でして、廉価盤というよりミドルプライスでした・・・・・。

ブラームスとのエピソード、これはイイ話ですね。

>ushinabe1980 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
バックハウス盤は息の長い名盤ですね。録音から40年経過しますが、未だに瑞々しい音で聴けます。DECCA録音陣の優秀さ、恐るべしと思います。
バックハウスのゴツゴツした強さ、ベームの格調高さ、ウィーン・フィルの輝かしい音色、どれも最高ですね。

今もブラームスの2番といえば、この演奏がベストと思います。・・・・といいつつ、アシュケナージ盤もイイですし、ポリーニ盤も好きですし・・・・浮気っぽいんですが(^^ゞ。

有り難うございました。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。コメント感謝です。
シューリヒトとの共演盤があるんですか。それは知りませんでした。一度聴いてみたいですね。
この演奏はベームのバックも力強く正確で、今も最高の気品と格調と思える演奏です。
録音から40年、今もベストを争う演奏というのがスゴイですね。

記録によれば、バックハウスとシューリヒトとの共演は次のようですな。

ブラームス/ピアノ協奏曲第2番
・シューリヒト/バックハウス/VPO (1952年5月25-26;Decca 4756076、LONDON POCL-9937、PHILIPS 456 720-2)
・シューリヒト/バックハウス/スイス・イタリア語放送管弦楽団 (1958年5月23日ルガーノ・ライヴ;VIRTUOSO 96006、MUSICA CLASSICA MC2001/2)

ベートーヴェン/ピアノ協奏曲第5番「皇帝」
・シューリヒト/バックハウス/スイス・イタリア語放送管弦楽団 (1961年4月27日ルガーノ・ライヴ;VIRTUOSO 94005、ERMITAGE ERM144-2)

入手できるかどうかまでは調べておらんが、ご参考まで。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。貴重な情報を有り難うございました。
シューリヒトとの共演盤、いくつかあるんですね。
僕はその一つも聴いたことがありません。世評等によれば、ベーム以上にシューリヒトとの演奏が良いと・・・・・かつて読んだことがあります。
探してみたいと思います。

いつもお世話になります。有り難うございました。

今年も「秋はブラームス」共催(?)をお願いしたく、
そっとやってまいりました。
秋はそっとに限るような気がして…
よろしくお願いします。

>ensemble 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ようやく四国も涼しくなってきました。ワイシャツは長袖にしていますが、しかし、まだ日中は腕まくりの暑さです。

そろそろ秋風も本格的に冷たくなってくる頃、「秋はブラームス」、エエですね。ボツボツ聴いていきたいと思います。承知いたしました。

さあ、今日の雨で気温が冷え込んでくるかしら・・・・・。

トラックバックありがとうございました。
この演奏は私にとってこの曲の原点みたいなものでして・・・。、一時はポリーニ、アバド、ウィーン・フィル盤の、まさに「イタリア」を感じさせる明るい演奏や、ギレリス、ヨッフム、ベルリン・フィル盤の、男っぽく重厚でいかにも「ブラームス」らしい演奏、あるいはアラウの一音一音じっくり噛み締めるような、同じ重厚でもギレリスとはまた一味違う演奏などをよく聴くことがありました。でも、結局最後にまたこの演奏が聴きたくなって、聴くと「やっぱりこれだよなあ・・・」と安心するんです。残された事に本当に感謝したい録音の一つです。

>goo1611 様
おはようございます。こちらこそ、コメントを有り難うございました。
バックハウスのブラームス、いいですね。僕はブラームスのピアノ協奏曲(ヴァイオリンの方もですが)大好きで、いろいろ聴きましたが、やっぱりバックハウスだよなぁと思います。
ギレリスも、ポリーニも、ブレンデルやアシュケナージも大好きなんですが・・・・・・。そうそう、アラウのもエエですよね。
って、浮気っぽいですが、いろいろ聴くのもクラシック音楽の楽しみでもありますね。、

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