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モーツァルトの交響曲第40番 ト短調 K.550 パイヤール/イギリス室内管

今日も少し古い演奏です。
1970年代録音なので、そんなに古いもんじゃないんですが、演奏は少し古くなったような感じです(といっても、僕は好きなんですが)。
現代的な演奏と比べると、おそらく今ではこういう感じの演奏は聴けないんじゃないかと思います。

モーツァルトの交響曲第40番 ト短調 K.550。
ジャン・フランソワ・パイヤール指揮イギリス室内管弦楽団の演奏。
1977年12月、ロンドンのEMIスタジオでの録音。ERATO原盤。

フランス人の指揮者、オケはイギリス、プロデューサーは日本人(黒川昌満)、そして音楽はオーストリアという、国際色豊かな演奏。当時人気のあったパイヤールでモーツァルトの交響曲集をつくろうという、日本企画物にERATOが協力したものらしい・・・・という録音事情なのだが、このCDはビクターの名曲全集に収められているもの。

第1楽章、テンポはやや速め。
残響が多く心地よいのだが、小編成室内オケの歯切れのよさは今一歩かな。
音楽の運びは、聴き慣れた昔ながらのモーツァルト。リズムはよく弾んで、旋律線がしなやかに息づくのがイイ。
方向としては、ピリオド楽器登場前夜の、爽快モーツァルトの先駆になるのかな。

第2楽章も同様だが、穏やかな曲想の中に、うっすらと諦観が見える感じ。メリハリのきいたキビキビ感もあるのだが、音楽の底には、人生に対する達観のようなものが流れている演奏。
アンサンブルは美しく、特に弦楽器の揃い方は、実に几帳面。

第3楽章は、よく練られたアンサンブルによるスキのないメヌエット。特にフガートの部分が気持ちよく響く。「ジュピター」のフィナーレか、この40番のメヌエットか。モーツァルトのフーガは素晴らしい。
パイヤールも指揮をしていて気持ちよかったんじゃないか。手兵のパイヤール室内管ではなく、異国イギリスのアンサンブルを振りつつも、やはり揃い方ではフランスよりイギリスに一日の長あり、という感じだろうか。

終楽章は優美なフィナーレ。
残響が素晴らしく、心地よい音楽が部屋を満たしてゆく。高音部は羽毛のような柔らかさ。
パイヤールの音楽の運びは実にしなやか。
発売当時は、こぢんまりとしていながら、独自の新鮮さを放っていたと思われる。

録音状態は良好です。
フワッとしたモーツァルトの浮遊感はよく出ていると思います。

こういうモーツァルトは、もう流行らなくなったようです。
でもね、時々取り出して聴きたくなるんです。
トシのせいでしょうか。何となくノスタルジックなモーツァルトなんです。




AUTHOR: よんちゃん URL: http://shibashi.blogspot.com DATE: 09/26/2007 09:01:42 こんにちは。
なるほど確かに国際色豊かな組み合わせですね。
ごめんなさい、40番はあまり好きな方でないのです。パイヤールが好きなので書き込みさせていただきます。
パイヤールがモーツァルトを振ったものは、ディヴェルティメント第17番(演奏はパイヤール室内管)しか持っていませんが、これがすごくいいんです。
音のつややかさと柔らかさ、そして独特の軽やかさを持ち、優美さの極をいっているのではないかと思います。大好きな一枚なんです。
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コメント

>よんちゃん 様
こんばんは。
パイヤールのディヴェルティメント!懐かしいですね。これ、CDかテープで持っていたんです。探してみます。どこかにあるはず・・・・・。
(テープだったら処分してしまったかも・・・・)
いや、懐かしいです。パイヤールのモーツァルトの中で最も美しい演奏でした。
おかげさまで、思い出しました。感謝です。
ありがとうございました。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。感謝です。
パイヤールのレコードは、優美でエエですね。ピリオド楽器での演奏にみられるエキセントリックなところがなく、心が安まる感じがします。
テレマンのターフェルムジークもきっとイイでしょうね。
どうぞ、焼き魚にお酒はぬるめの燗で一杯やってください。
それもまた一興かと思います。
僕は酒が飲めんのですが・・・・・・・(^^ゞ。

>yuri 様
こんばんは。コメント感謝です。ありがとうございました。
四国もこの数日の雨でようやく涼しくなってきました。ジョギングにはエエですね。モーツァルトは合います。

40番は涙が出ますね。やはり、「哀しみのシンフォニー」だと思います。
おっしゃるように、第3楽章など切ないくらいですね。フガートが素晴らしいです。
この曲、しばらく実演で聴いてませんので、久しぶりに聴いてみたいです。

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