スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 ラドゥ・ルプー(Pf) メータ/イスラエル・フィル

今日は優しく爽やかな曲を。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第4番 ト長調 作品58。
ラドゥ・ルプーのピアノ独奏、ズービン・メータ指揮イスラエル・フィルの演奏。
1977年2月、テルアヴィヴのマン・オーディトリウムでの録音。DECCA盤。

「1000人に一人のリリシスト」・・・・ルプーについて回るキャッチフレーズだが、確かにルプーのピアノで聴くベートーヴェンのピアノ協奏曲は、叙情的だ。
なかでも、この第4協奏曲は、曲想から云ってもルプー向きの名曲。
特に、高音がキラキラとしていて、光が揺らめいたり、瞬いたりするようなところが実に良い。クリスタル・グラスのような輝きが随所で聴ける。ホンマに美しいピアノ。フォルティシモでは輝きに満ち、ピアニシモでは静かに光を映すように鳴る。

メータ/イスラエル・フィルの伴奏は、しっとりと包み込むような潤い感がイイ。さすがに、弦楽セクションは素晴らしい。イスラエル・フィルといえば、まずは弦だろう。濡れたようなヴァイオリン群の響きは、他の楽団ではなかなか聴けない味わいと思う。

第1楽章のアレグロ・モデラートは19分。全曲35分の半分以上を占める長丁場が、しかし全く飽きない。ルプーのピアノの音に耳を澄ましていると、あっという間に時が流れてゆく。美しさに眩暈がするくらい。
カデンツァも最高だが、これで第1楽章が終わってしまうと思うと残念になるくらい。もっと聴いていたいと思わせるほど、この楽章は名演と思う。

第2楽章はアンダンテ・コン・モート。
ずっしりと重いチェロ、コントラバスと、ピアノの軽さとが対照的で美しい。アルペジオが特によい。

フィナーレは幸福と喜びのロンド。ピアノとオケの会話が楽しいし、アンサンブルも決まっている。ルプーの技巧は完璧で、聴き応え十分。特にピアノの美しさには、ここでも惚れ惚れする。

1977年のアナログ録音。今も素晴らしい音で聴けます。
マン・オーディトリウムは、そんなに良いロケーションではないと思うんですが、さすがDECCA、美しくまとめている好録音です。


連休の3日目は午後から雨。だいぶ降ったので、これで少しは涼しくなりますかな。
大学生の長男と次男は帰阪の準備であります。
授業は10月から。ようやく新学期であります。




AUTHOR: 峠茶屋の爺 DATE: 09/25/2007 10:28:02 おはようさん。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲で一番好きな曲じゃ。好きな曲がエントリーされると嬉しくなりますな。ピアノ独奏の同音連打で開始される冒頭を初めて聴いた時、『うわぁー、カッコエエ』と思わず叫んだことが思い出されるわ。出だしを聴いてこう叫んだのはこの曲とブラームスのバイオリン協奏曲じゃった。
ルプーは友達に聴かせてもらったことがあるが、やけに音がいいのが今でも印象に残っておる。つまらぬ意地で友達と同じ物は買わんかったから、ルプーはそれ以来御無沙汰じゃ。今はどうしてるのかのう。
ちなみに爺の愛聴盤は月並みじゃが、熱いルービンシュタイン/バレンボイム/LPO盤とクールなポリーニ/ベーム/VPO盤。なけなしの金を叩いて入手した音源は何十年経っても愛おしいもんですな。
スポンサーサイト

コメント

こんにちは、最初に聴いた?観た?NHK教育TVでのバックハウス・ベーム・ウィーン響が刷り込まれてます。BSなどない、大昔のことです。バックハウスが曲の解説みたいなことを少ししていた記憶があります。
ルプーはブラームスの1番が印象に残ってます。

>峠茶屋の爺 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
僕も4番の協奏曲は大好きです。特に第1楽章は春風を思わせるような、軽やかで爽やかで、イイですね。同好の方がいらしてくれて、僕は嬉しいです。
よく聴くのはグルダとシュタイン/VPO盤、アシュケナージとメータ/VPO盤です。バックハウスがイッセルシュテット/VPOと録音した演奏も素晴らしかったですね。こうしてみると、VPOがバックの演奏が僕は好きです。もちろん、ポリーニとベームのも見事な演奏でした。スカッと爽快、抜けるような青空を思わせる名演でした。
ルービンシュタインとバレンボイム/LPO盤は未聴です。「皇帝」しか聴いたことがないんです。これは、ぜひ全集で聴いてみたいです。

>天ぬき 様
こんにちは。コメント感謝です。、
ルプーのベートーヴェンは、デリカシーに富んだ名演と思います。全集で聴いていますが、どれも澄み切った感じの演奏でした。
ルプーと言えば、シューベルトの即興曲です。大好きな演奏です。
それにベートーヴェンのソナタ集も良かったですね。

ルプーの一押しは、グリーグのピアノ協奏曲です。カップリングのシューマンも素晴らしく、バックのプレヴィン/LSOも最高、僕は大好きです。

>猫よしお 様
こんにちは。いつもお世話になります。
そうなんです、メータの伴奏、これ巧いですよね。猫さんに同感です。
アシュケナージと組んだベートーヴェンのピアノ協奏曲も良かったです。
もう少し伴奏で聴いてみたい気がしますね。
今はあまりメータの情報を聴きません。
1960年代から1980年半ば頃までが、彼のピークだったんでしょうか。

>ドレドレ 様
こんにちは。いつもありがとうございます。
そうです!ルプーのブラームス1番!エド・デ・ワールトとの共演でした。懐かしいですね。1970年代前半の録音だったでしょうか。
思い出しますね。ありがとうございました。

バックハウスとイッセルシュテット/VPOと録音も大好きです。
ベートーヴェンはバックハウスで・・・・・と思う時も多いんです。

ベートーヴェンのP協奏曲のなかで、4番は一番好きな曲です。
アラウ/デイヴィス/ドレスデン盤は心に語りかけてくるようです。
それとマイナーですが、神谷郁代/小松長生盤がすばらしい演奏です。これ、もしかしたらマイ・ベストとか。オケのモスクワ放響もいい味を出しています。日本から機材をモスクワまで運んで、現地で録音しているようですが、この音がまたなんとも・・・。倍音豊かな弦群が部屋いっぱいに拡がります。隠れた名盤!と、愛しています。

>hiromk35 様
こんばんは。いつもお世話になります。感謝です。
アラウ盤は、アラウのピアノはもちろんですが、オケがまたイイですね。ドレスデン・シュターツカペレの響きがアラウの深々としたタッチを支えて見事な演奏と思いました。
神谷盤は、初耳です。機材を持ち込んでの録音というのは、1970年代後半から1980年代初頭、デジタルの初期には随分合ったような気がします。その意欲が反映して、素晴らしい音で聴ける演奏が、今も沢山ありますね。

神谷盤、チェックです。探してみたいと思います。有り難うございました。

こんばんは。

ベートーヴェンのピアコン4番、最高に良い曲です。
他の方もおっしゃってますが、私も5曲の中では一番好きです。
(特に出だしがワクワクします)

ルプー盤は残念ながら未聴です。
メータ=イスラエルフィル、良いコンビですね。
弦楽器だけだったら世界のトップ5に入るかも・・。

メータのこの頃は同期のアバドよりもまだ輝いていましたね。
(最近また盛り返してきましたが・・)

私の友人もメータ大好きで高校生の頃は集まるとメータの演奏ばかり聴かされていました。

mozart1889殿はVPOがバックの演奏がお好きだと仰せじゃが、ベートーヴェンの華麗なピアノ協奏曲にはやはり優美で艶やかな音色のVPOがよく合いそうですな。なるほどなと思いましたぞ。

hiromk35さんが指摘された神谷郁代女史は久しぶりに聞く懐かしい名前じゃ。70年代前中頃だと思うのじゃが、神谷郁代がいいという評判は確かにありましたな。評判になった曲までは覚えておらんが、音源がLPではなくてソノシートではなかったかな。音源が入手困難で幻のピアニストであったような記憶があるのじゃが。どなたか覚えておられませんかのう。

こんにちは。
 ルプーは、私の友人が学生時代ファンでした。リリカルでいい、なんて言ってましたっけ。
 確かに、シューベルトの録音とか、なかなか良かった覚えがあります。ピアノソナタもそうですが、確かシモン・ゴールドベルクだか誰だかと組んで録音した、ヴァイオリンとピアノの為のソナチネ集は、なかなか得難い名盤になっていた覚えがあります。
 でも、協奏曲とかだと結構パワフルな演奏も出来て、というのが面白いですよね。リリカルなんだけど突っ転ばしとはまた違うというのもなかなか面白い。年齢的にはまだまだいけますよね、確か。今はどんな演奏をするんでしょう。


>ニョッキ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ベートーヴェンの4番の協奏曲は、そうですそうです、出だしがいいんです。ワクワクしますね。初めのピアノの音が、ポンと鳴ってから、柔らかい音楽が展開します。エエですね。
メータとイスラエルのコンビは弦楽がやはりイイですね。マーラーの1番などもイイ演奏だったと思います。
メータは1960年代後半からの、DECCAでのダイナミックな録音が印象的です。ストラヴィンスキーにホルスト、R・シュトラウスの作品など、良かったですね。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
神谷さんに、もう1票ですね。
これは、何とか探してみたいと思います。僕は実演を含めても、この女声の演奏を全く聴いたことがありません。
探してみたいです。幻だと見つかるかな・・・・・・?

>Verdi 様
おはようございます。いつもお世話になります。感謝です。
ルプーのキャッチフレーズは、「千人に一人のリリシスト」でした。確かに叙情派で、シューベルトなどはとても良かったですね。
ゴールトベルクとの演奏は、買い漏らしました。当時話題でした。残念でした。
今はどうしているのか、あまり情報が入りませんが、ルプーの録音は結構ありますので、CDやレコードで楽しんでいます。シューベルトやグリーグはエエですね。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。