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ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7番「大公」 アシュケナージ(Pf)パールマン(Vn)ハレル(Vc)

今日は室内楽を聴いております。久しぶりです。

ベートーヴェンのピアノ三重奏曲第7番 変ロ長調 作品97「大公」。
ウラディーミル・アシュケナージ(Pf)、リン・ハレル(Vc)、イツァーク・パールマン(Vn)の演奏。
1982年2月、ニューヨークのRCAスタジオでの録音。EMI盤。

ベートーヴェンのピアノ三重奏曲では、やはりこの「大公」が傑作と思う。
この演奏は、録音当時、若手中堅を代表する名手3人組によるもの。伸び伸びとした、
躍動感あふれる演奏が実に心地よい。

第1楽章はアレグロ・モデラート。伸びやかな楽想が美しく、3つの楽器の対話が微笑ましい。
アシュケナージの爽やかで透明度の高い音色と、スケールの大きな演奏ぶりに乗って、ヴァイオリンとチェロの名手二人が、大らかで朗らかな演奏を聴かせてくれる。アンサンブルの美しさで聴かせると云うよりは、ソリストの名技を前面に押し出してくるスタイル。(1980年代までは、こんな感じの演奏が多かったように思う)
奏者は皆40歳代。演奏家として最も脂ののっているころだった。
楽章ラストの盛り上がりはさすが。

第2楽章はスケルツォとトリオ。
ここも3人の会話が楽しい。室内楽を心から楽しんでいる感じ。互いの音に耳を澄ませながら、云いたいことはちゃんと前に出て言うよ・・・・という印象。
アシュケナージのピアノが素晴らしい。安定感抜群で、この演奏をグイッと引き締めている。

第3楽章はアンダンテ・カンタービレ・マ・ペロ・コン・モト。
主題が美しく奏され、4つの変奏が続く高雅な楽章。
アシュケナージはここでも好調。そして、ハレルのチェロの深々とした響きが実にイイ。心落ち着く優しい音色と深い響き。速いパッセージではユーモラスな表情を浮かべる。その自在さも良い。
いかにもベートーヴェン的な変奏曲。奏者が上手いと、聴いていて楽しい。

第4楽章はアレグロ・モデラート。
3人ともさらに調子を上げてきた感じで、演奏が熱を帯びてくる。
パールマンのヴァイオリンは雄弁で、実に気持ちよく歌う。アシュケナージも音が強く、ピシッと締まりのある演奏。ラストは3人とも熱い。
(こうして聴いていると、ハレルのチェロがトータルでは少し弱いのかな・・?)


録音は、「う~む・・」という感じ。
弦の音がカサつくところや音の伸びに欠けるところがあります。
EMIはこのころから録音が悪くなったのかな・・・・と思ったりもします。
演奏がイイだけに、ちと残念なのであります。


彼岸です。
父が逝って半年、家族みんなで墓の掃除と焼香です。
こんなに蒸し暑い彼岸も珍しい。墓石に多めに水をかけてやりました。
父もちと涼しくなったかいな。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 09/24/2007 11:03:17 お世話になります。
室内楽の難しさは各人のバランスですね。
一人だけ目立ってはダメだし
かといって引っ込み過ぎても良くない。
その意味でも、この三人は素晴らしいと思います。
特にアシュケナージは見事です。
前から指摘しているように
アシュケナージは指揮を止めて
ピアノに専念して欲しいですね。
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コメント

今日もスカッとせん蒸し暑い一日でしたな。
mozart1889殿の守備範囲(趣味範囲?)の広さには、毎日感心しとります。
それにつけても我が身の守備範囲のなんと狭いこと、好き嫌いのなんと多いことじゃろ。恥をさらすようじゃが、マーラー;ブルックナーの交響曲、諸々の協奏曲、モーツァルト;プッチーニ;R.シュトラウス;ワグナーのオペラ、これが爺の基本メニューですわ。これでクラシック・ファンと言えるのじゃろかと恥ずかしくなりますな。
本日のような室内楽曲を聴けば演奏家達の緊迫感を感じて息が詰まりそうになるし、バロック音楽を聴けば軽快なテンポに追随できずに動悸がするし、何でかようわからんが困ったもんです。
オールラウンドな貴殿や常連のコメンテイター諸氏が羨ましいですわ。

こんばんは。

この大公は、ほんと若さ溢れる演奏ですよね。
いい演奏だと思います。
パールマンは最近バレンボイムと組むことが多くなりましたが、アシュケナージとの相性も捨てがたいよさがありました。
ベートーヴェンのヴァイオリンソナタは、いまでも私の愛聴盤です。

ところで、今年のお彼岸は、mozart1889さんにとって特別の意味を持ったお彼岸ですね。
ゆっくりお話できました?
きっと見守ってくださっていると思いますよ。

>hiromk35 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
ケンプにシェリングにフルニエ・・・・・錚々たるメンバーですね。みんな一騎当千の強者、強力メンバーのアンサンブルを聴くのは楽しいでしょうね。
僕は未聴ですが、是非聴いてみたいです。

アシュケナージ盤はパールマンの明るいヴァイオリンが愉快なくらいです。ハレルが少し弱いのかなと思いつつも、これが現代的な演奏なのかなと思いました。
いや、今ならもっと先鋭的なアンサンブルがありそうですけれど・・・・。

>峠茶屋の爺 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。

いえいえ、僕は守備範囲、そんなに広くないです。室内楽は殆ど聴きませんし、歌曲もダメ、器楽曲もそんなに聴いていないですし・・・・。
それから現代曲は全くダメです。ストラヴィンスキーまでがせいぜいで、ベルクやシェーンベルクになるともうお手上げ。バルトークもごめんなさい。ショスタコーヴィチも交響曲くらいしか聴かんですし・・・・。
日本の現代音楽も全然アカンです・・・・・(^^ゞ。

峠茶屋の爺さんの基本メニュー、僕も大好きです。クラシック音楽の基本ですよね。ふだんは、それらばかり聴いてます。
今日はマーラーにモーツァルトの魔笛などを聴いてました。

>romani 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
アシュケナージとパールマンは、いいコンビでしたね。二人のベートーヴェンの「春」と「クロイツェル」は愛聴盤です。若々しくてイイ演奏でした。
大公も、同じ感じの演奏でした。気持ちいい、爽快な演奏ですね。

新盆に彼岸、いい供養が出来ました。
おことば、有り難うございました。

こんばんは。

どうも室内楽は、苦手で・・・・。でもこの曲、ズーカーマン、バレンボイム、デュプレの録音を持っていたような気がしますが・・・。
いろいろ、室内楽のLPなどを買っては来るのですがラックの『肥やし』になっています。絶対いつかは聴こうと心に決めているのですが・・・、いったいそのようなLPが何枚あることやら!!

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント感謝です。いつもお世話になります。
僕もラックの肥やしが沢山あります・・・・(^^ゞ。
この頃、ボックスのセットが激安なのでついつい買ってしまっては、聴かないCDが出てきます。
室内楽のボックスなど特に多いです。こりゃ、アカンぞと思いつつ、どうもイカンです。
デュプレのチェロはいいですね。魂がこもってます。

おはようございます。
若い時にはスーク・トリオとカザルス・トリオの演奏で随分と聴いたものですが、ここ10年、いいや20年くらいは聴いていない忘れられた曲でした??(^^ゞ どうもこの曲は録音に恵まれていないようで飛びつきたくなる新録音が現れないのもその原因かと思っています。
ポリーニがやってくれたら面白そうなんですが。。。

>天ぬき 様
こんにちは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
カザルス・トリオにスーク・トリオで聴かれてきたこと、さすがにベテランの味わいですね。
実は僕は両盤ともきいたことがありません。話にはよくききます。カザルス・トリオなど、もの凄かったと。

天ぬきさんがおっしゃるように、「大公」は新録音に恵まれていないようですね。ポリーニのピアノで聴くのはスゴイでしょうね。僕もその案に1票です。

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