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プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」 マリア・カラス(S) ヴォットー/ミラノ・スカラ座管

マリア・カラスの69枚組のボックスが届きました。
じっくり、不世出の大歌手の名演を楽しめそうです。

ボックスが筒型になっているので取り出しにくいのと(画像を参照してください)、ブックレットが分かりにくいのとが難点ですが、価格は16,000円という、信じられないような値段でありまして、良心的というか、こんな価格で買ってエエんだろうかと不安なるというか・・・・複雑な気分であります。
ホンマにこんなに安うて、商売になるんじゃろうか?
全くありがたい時代になったもんです。いつも云ってますが。

さて、ノルマにトスカにルチアに・・・・・いろいろあるんですが、今日はミミ。
大好きなオペラから聴いております。


プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」。
アノトニーノ・ヴォットー指揮ミラノ・スカラ座管弦楽団・合唱団の演奏。
マリア・カラス(S)、ジュセッペ・ディ・ステファノ(T)、ローランド・パネライ(Br)、アンナ・モッフォ(S)ほかのキャスト。
1956年8月、ミラノ・スカラ座でのモノラル録音。EMI盤。

マリア・カラスは、大歌手だと思う。

この演奏でのミミなどは、本来はカラスには合わない役柄なんじゃないかと思う。ミミにしては声が太いし、高音ももう少し透明感のあるヌケが欲しい。
しかし、強烈な表現力がそれを補って余りある。なんと強靱な声、そして絶妙な演技。オペラは歌の「劇」なのだと、つくづく思う。
カラスが演じるミミは、登場した頃は幼さが残る感じなのに、やがて恋を知る女に変化してゆく。その変貌の表現がスゴイ。そして、最後まで貧しいお針子であって、薄幸の女であることも、その歌唱からこぼれてくる。
声質を超える、素晴らしい表現力。これだから、カラスを聴く楽しさはたまらない。

ディ・ステファノは甘いロドルフォ。優しく柔らかく甘い声で、愛と憧憬とロマンを歌い上げる。そして、ナイーヴな詩人の心情、デリケートな感情を歌い尽くす。見事だと思う。そして、なんといっても声が美しい。これだけの美声のロドルフォは、なかなかいない。「冷たい手を」は絶唱。

相棒のパネライ演ずるマルチェルロも秀逸。冒頭からミミの登場までの、ロドルフォとの掛け合いが楽しい。

モッフォのムゼッタも綺麗な声が魅力。透明感のある声で、清潔感もあるが、もう少しあばずれ・蓮っ葉なところがあってもいいかな。
でも、「ムゼッタのワルツ」は実にイイし、ラストの祈りの場面などは涙を誘う可憐さ。モッフォ若かりし頃の名唱と云えそう。

ヴォットーの指揮は手堅い。素直で、美しいカンタービレに溢れた演奏ぶりで好感が持てる。

録音はモノラルですが、とても聴きやすい状態。
リマスタリングが成功しているんでしょう。



AUTHOR: narkejp EMAIL: narkejp@netscape.net URL: http://blog.goo.ne.jp/narkejp/ DATE: 09/20/2007 05:42:33 マリア・カラス69枚組!すごいですね。ある作家の文学全集を購入するようなものですね。全作品を順番に聴き通すことよりも、いつでも取り出して聴くことができるという安心感、でしょうか。いつでも資料として調べることができて、好きな人にはありがたいものでしょうね。
私の方は、昔グラモフォンで出た、シューマンの歌曲全集に魅力を感じているのですが、ただいま手もと不如意につき、なかなか手が出ません(^_^;)>poripori
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コメント

こんばんは。
69枚ですか・・・凄いですネ、しかも全て『カラス』。じっくりマリア・カラスを楽しむ事が出来ますね。
このボエーム、カラスとモッフ、ステファーノとパネライの対比が、またロドルフォとミミ、マルチェロとムゼッタのカップでの対比が明確で楽しめます。ヴォットーの指揮も生き生きしておりなかなか良いと思います。同時期録音のビーチャムやエレーデと比較すると弱いかなと感じますが、しっかりと歌手を支え歌の競演を守り立てています。。

>ensemble 様
こんばんは。コメント感謝です。
カラスのボックスの激安設定、これはensembleさんの商売敵になってしまいますね。
69枚もありますので、全部聴き終わるには相当時間がかかると思いますが、のんびりと辞書のようにして聴き続けていきたいと思います。
カラスは歌手と云うより役者。素晴らしい演技ですね。

>あるべりっひ 様
こんばんは。いつもお世話になります。感謝です。
カラスのボックスセット、枚数は多いんですが、のんびりと聴いていくにはイイかなと思って購入しました。
このボエームは、おっしゃるように、カラスとモッフォ、ステファノとパネライの対比が面白いですね。コンビネーションというか、それが楽しめますね。

さすがに、ビーチャム盤とくらべると、ちと弱いかもしれません。

69枚組で1万6千円ですか。売れ筋じゃからカラスのLPは高かったが、なけなしの金を叩いて買った昔の苦労が馬鹿馬鹿しく思えてきますな。しかし苦労してやっと手に入れた時のあの嬉しさは、廉価盤では味わえんのじゃろうなぁ。
カラスは確かに偉大だと思う。演技、歌唱表現・技術、レパートリーのどれをとっても群を抜いている不世出のDivaであると思う。それは認めるのじゃが、爺はどうもあの声にウットリ聴き惚れるということがないのじゃ。テバルディやフレーニを聴きなれた耳には、初めて聴くカラスの声には正直なところショックを受けましたわ。
で、『ボエーム』はやっぱり先日掲載されたカラヤン/フレーニ盤やセラフィン/テバルディ盤が爺の永遠の極めつけ。フレーニのミミ以上に望むものは何も無い。

>峠茶屋の爺 様
こんばんは。コメントをありがとうございました。感謝です。
そうですね、苦労して買ったLPを聴いた時のうれしさ、感動は、廉価盤では味わえません。我が家にも、涙が出るような高価なLP、CDが沢山あります。あれを買った時は嬉しかったなぁ・・・・・そんな記憶が甦ります。

さて、カラスのミミは、少し異質。ミミを聴くならやはりフレーニでしょうし、テバルディでしょう。
でも、カラスのミミは聴いているうちにどんどん引き込まれます。演技がスゴイです。歌唱そのものも巧いのでしょうが、それ以上に演技が素晴らしく、すっかり劇に引き込まれてしまいました。
これぞDivaですね。

いつもお世話になります。嬉しく思います。

こんばんは。このセットも入手されたんですか。さらにグールドの80枚組とラトルのマーラー全集_いやはや、当分新規購入を自粛しないととてもすべてを聴き通すことなんてできないのでは_などといらぬおせっかいですね。私も今日、ブックオフの新装開店に参入、実質16枚を計三千円ナリでゲットしました。逡巡はするものの、「とにかく買っておかないと後悔するゾ」の声が私を脅迫するんです_これってもしかして依存症?
さて、本題。LP時代の「ルチア」「ノルマ」「トスカ」_以上が私のカラス体験のすべてです。カラス死亡のニュースが世界を駆け巡った頃で、当時はこれだけで今のボックス並みの価格でした。(続く)

私が思うにオペラはもっとも録音の良し悪しが重要なジャンルです。モノラルはパス、ステレオでも初期の盤はデッカ以外は苦しい。だからかどうか、私は他のあらゆる歌手から超絶した存在とみなされ、死亡により一層神格化されたカラスに対する評価に納得することができませんでした。それほどのもんかいな、と。いまだに力強い美声をすぐれた録音で聴きたい、という姿勢は変わりません。でもカラスの全盛期のモノラル録音に耳を傾ければ、「凄さ」を感じ取れるのかも_今回のセットの他のディスクの感想も、機会があれば公開してください。ではまた。

>shibera 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。いつも含蓄あるお話を有り難うございます。
カラスのオペラ、ポツポツ聴き始めています、僕はカラスを殆ど聴いてこなかったのです。というのはクラシック音楽を好きになる前にオーディオ少年であったため、僕はモノラルを殆ど聴かないからです。良い音で聴きたいというタチです。
でも、改めてカラスを聴いていると、その歌唱のすごさ・演技の迫力に圧倒される思いです。なるほど、カラスは凄いです。本当はDVDで「観る」べき人なのかと思います。歌手と云うより、役者なのだと思います。

BOOK-OFFが僕の町にも10月にオープンします。小さい店のようですが、16枚3000円・・・・でゲット出来ればエエんですが・・・・・・。

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