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チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番 クライバーン(Pf) ・ コンドラシン/交響楽団

秋なのにこの蒸し暑さ。午後は、不快指数高かったですね。
爽やかな秋風はいずこへ?

せめて、クラシック音楽は爽快に聴きましょう。
今日は若武者の初陣を懐かしいLPで・・・・・。

チャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番 変ロ短調 作品23。
ヴァン・クライバーンのピアノ独奏、キリル・コンドラシン指揮交響楽団の演奏。
1958年5月30日、ニューヨークのカーネギー・ホールでの録音。RCA原盤。

1958年の第1回チャイコフスキー・コンクールで優勝したクライバーンが凱旋帰国、その直後に録音されたデビュー盤であり、超ベストセラー盤。時は東西冷戦の真っ最中、これは歴史的な(世界史的な)名盤だろう。

第1楽章、激しく情熱的な序奏部がスゴイ。覇気一杯のピアノに、オーケストラも盛り上がる。金管など大げさすぎるほど。
クライバーンのピアノは、主部に入ってもダイナミック。力強く、溌剌として、若武者の騎行のよう。モーションは大きく振りかぶり、投げれば剛球一直線。いや、実に気持ちいい。恐れを知らぬ若者が、ありったけの力をぶつけている。その意気や良し。

コンドラシンの伴奏もまた豪快。クライバーンの直球勝負に触発されたか、徐々に感興高まって、金管はバリバリ鳴らすし、弦楽はガンガン響かせる。全く面白い。ライブのような面白さがある。録音データによれば、一日での一発録り。実演のような盛り上がりがある。
(コンドラシンという人、チャイコフスキーが面白い。アルゲリッチのバックでバイエルン放送響を振ったフィリップス盤も、血潮がたぎるような熱い演奏だった)

第2楽章のスッキリした抒情もイイ。
メソメソしない、しっかりとした克明な弾き方だが、淡い感傷が底の方を流れている。
コンドラシンの指揮は見事なもので、オーケストラは、この若武者を暖かく包み込んでゆく。
録音のせいか、管楽器のソロが前に出すぎるのは、いささか気になるが。

フィナーレは豪快華麗な演奏。
クライバーンの技巧は見事。めくるめくピアニズムが楽しい。キラキラした音、激しい音もあって、実に颯爽とした演奏。気持ちいい。
若いって、エエですね。

録音はさすがに古びてきました。高音がやや詰まり気味。
残響も少ないので、乾いた感じの音。ただ、ナマナマしさは強いです。
このころのRCAは、こんな感じの音が多いようですが、当時のアメリカ人の好みだったのかな?

で、コンドラシン指揮交響楽団という表記、実際は何というオケだったんでしょう。


クラシカルな某 さんから、コメントを頂戴しました。
「この録音についてを直接テーマとしているわけではありませんが、評論家・山崎氏の下記サイトで関連話題を読むことが出来ます。
 http://www.saturn.dti.ne.jp/~arakicho/ 
この中の「ウィーン60/本文へ」のコーナーに移り、その中の第25章にクライバーンのことが・・・。」

クラシカルな某 さん、ありがとうございました

で、コンドラシン指揮の交響楽団は、RCA交響楽団と表記したものがあるようです。
実際は、シンフォニー・オブ・ジ・エア・・・・のことかな。



AUTHOR: クラシカルな某 URL: http://szelldocs.blog9.fc2.com/ DATE: 09/19/2007 07:23:19 おはようございます。
この録音についてを直接テーマとしているわけではありませんが、評論家・山崎氏の下記サイトで関連話題を読むことが出来ます。

 http://www.saturn.dti.ne.jp/~arakicho/ 

この中の「ウィーン60/本文へ」のコーナーに移り、その中の第25章にクライバーンのことが・・・。

なお、他サイトURLの言及・紹介について問題がございましたら、わたくしのこのコメントを削除していただけますようお願い申し上げます。
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コメント

>クラシカルな某 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
早速ご紹介のサイトを見てきました。なるほど、シンフォニー・オブ・ジ・エアだったんですね。

削除どころか、貴重な情報、感謝してます。ありがとうございました。
僕のブログはアリアリです。喰いタンあとづけ何でもアリです。

また、いろいろ教えてください。

>峠茶屋の爺 様
こんにちは。相変わらず暑い日々ですね。
コメント感謝です。
RCA交響楽団、おそらく、シンフォニー・オブ・ジ・エアをレコード発売に際してそう呼んでおいたんでしょうね。

それにしても、当時の状況にあって、ソ連の公正は、素晴らしいと思います。そして、ラフマニノフの墓にロシアの土を供えたというエピソードもエエですね。
こういう話を聞くと、いっそう、このLPに愛着が湧きます。
ありがとうございました。

>天ぬき 様
こんにちは。いつもお世話になります。コメント感謝です。

ラーメン70円、コーヒー50円の時代に中古盤LPが1,000円!
それでも欲しく、何とかして買った・・・・エエ話です。涙がこぼれます。
昔はレコードが高価でした。そして、日本人はまだビンボーでした。僕も学生の頃にクラシックを聴き始め、金のなさに毎日ピーピー言いながら、それでも、節約していろいろなものを我慢して、レコードを1枚、また1枚と買っていきました。

クライバーンの演奏はもちろん素晴らしいです。
でも、それ以上に、、天ぬきさんの昔の話に、泣けます。
僕らはそうやってクラシック音楽を聴いてきました・・・・・・。

こんばんは。
このLP、物心ついたときに家にありました。
クラシックを聴き始めたころに、擦り切れるほど聴きかえしたレコードです。その当時にはもうクライバーンは過去のヒトでした。
この演奏は今ではあまり話題にならないようですが、素晴らしいと思います。コンドラシンともども元気があって。
「交響楽団」って、昔からナゾでした。同じ時代に「RCA交響楽団」って表記の他のレコードがあったので、別物かと思っていました。

RCA交響楽団=シンフォニー・オブ・ジ・エア?
ここのところがようわからんのですわ。Short Biographiesによれば、RCA交響楽団とシンフォニー・オブ・ジ・エアとは起源も歴史も違うオケ。SOAはNBC交響楽団の後継楽団だとのことだし(http://www.bach-cantatas.com/Bio/NBCSO.htm)、RCA交響楽団はRCAレーベルの録音オーケストラなのじゃが(http://www.bach-cantatas.com/Bio/RCA-VSO.htm)、楽団員が固定されておらず演奏地によってメンバーが変わるようじゃから(各種演奏団体からの混成)話がややこしい。コンドラシンのNYでの録音の時はどこのメンバーで演奏したのじゃろか?

こんばんは。
この録音、当初は5月25日(頃)に近くの学童(小中学生とのこと)をカーネーギーの二階席に入れ録音を開始されたとのことですが、クライバーの体調が悪かったことと、年少者であっても聴衆がいることでの緊張感から録音が進まず、未聴衆で日程を変更して行われたようです。オーケストラの記述については記憶があいまいですが、当初は『ニューヨークのオーケストラ』とあったと記憶しています。
RCAの録音については、ニューヨークでの録音はマンハッタン・センターでほとんど行われています。同時期のコンドラシンの名演、名録音『イタリア&スペイン狂詩曲』は、マンハッタン・センターです。乾いた感じもなく、非常にワイドでダイナッミクな録音です。

RCA(ヴィクター)交響楽団。
録音契約の関係で正規の名称を使用できない場合、便宜的にしようした名称のようです。コロンビア(CBS)がコロンビア交響楽団の名称を西海岸と東海岸で別の団体に使用したのと類似すると思います。ワルターのベートーベン第九(ステレオ)の4楽章がNYPOであることは、周知の事実だと思います。
コンドラシンの場合は、噂ではニューヨーク・フィルとのことです。58年録音の『道化師』や『イタリア&スペイン狂詩曲』がそれになります。また、NYPOとメトロポリタンのメンバーの混成との説もあるようです。プロデューサーのモーアが、レッグやカルーショーの様な著書を残していないため噂の域は出ません。同僚のプファイファーは最晩年多くのインタビューに答えていますが、この辺の話題には触れていなかったと記憶しています。

お世話になります。
お邪魔します。
オケの表記については昔はレコード会社の契約上の関係で
いろいろあったのですね。
コンドラシンを急遽呼んで深夜に録音したそうです。
クライバーンはその後低迷するし
コンドラシンはテンシュテットの代役でマーラーの「巨人」を指揮した
翌日に急逝すると言うことがありました。
何か不思議な時代の流れを感じます。

>吉田 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
クライバーンは話題にならなくなりました。往年の大ベストセラーですね。特にアメリカでは大変な騒ぎだったのは、あちこちで読みました。
演奏は、おっしゃるように、元気があってイイですね。若武者の覇気に満ちていて、こういうチャイコフスキーもいいなぁと、聴きながらいつも思います。
RCA交響楽団・・・・・よく分からないですね。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。URL等、有り難うございました。
山崎浩太郎のHPだと、シンフォニー・オブ・ジ・エアが演奏会のバックを務めたようなんですが、録音の表記はRCA交響楽団としているものがあるようなんです。
団体としては別物なので、録音と演奏会は別だったんでしょう。

コメント欄で、あるべりっひさんが解説してくれているんですが、・・・・・・う~ん・・・・いったい何だったんでしょう。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
詳細な楽団のお話、有り難うございました。ワルターの第九のことは知っていたんですが、あの頃は、契約の関係でオケの表記がいろいろだったですね。
なるほど、コンドラシンはNYPですか。さすが、あるべりっひさん、レコード録音・プロデュースに詳しいですね。興味深く読みました。
RCA交響楽団は、そうそう「ヴィクター交響楽団」との表記もありました。このあたりは懐かしいですね。

クライバーンの録音の裏話、あるべりっひさんを初め皆さんのコメントでいろいろ知ることが出来ました。有り難うございました。

>猫よしお 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。感謝です。
クライバーンの録音では、契約上、いろいろあったんですね。
コンドラシンを呼んで、深夜の録音だったんですか。それは大変ですね。
思えば、コンドラシンも急逝して随分たちました。彼のフィリップスに録音した「シェエラザード」は最高の愛聴盤です。

クライバーンはこのあとパッとしないんですが、この演奏は青春の輝きというものを教えてくれる名演奏と思います。

>mozart1889 殿、あるべりっひ 殿
懇切丁寧なるご回答をいただき、かたじけない。御礼申し上げまするぞ。
録音事情なぞ余り気にかけたこともないのじゃが、ここまで奥深く研究しておられる方がおられるとは感服するばかりですわ。
エエ勉強させてもらいました。また色々と教えてくだされ。

>峠茶屋の爺 様
こんばんは。いつもお世話になります。
あるべりっひさんの録音裏事情についてのコメント、いつも詳しくて勉強になります。
クライバーンのバックもいろいろな説あり、当時のアメリカの様子も伝わってきますね。

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