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モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」(抜粋盤) ムーティ/ウィーン・フィル

週末、台風北上で蒸し暑い一日でした。
さて、3連休の予定は、「出・出・休」というものでして、のんびりクラシック音楽・・・・というわけにはいかんのですが、せめて秋の夜長はゆっくり寛いで聴きたいもんです。
オペラなどエエなぁと思いつつ、全曲盤は長いので、今日はハイライト盤を。


モーツァルトの歌劇「フィガロの結婚」(抜粋盤)。
リッカルド・ムーティ指揮ウィーン・フィル、ウィーン国立歌劇場合唱団の演奏。
1986年9月の録音。EMIの廉価盤。

オーケストラが大変美しい。この輝きと柔らかさとを併せもつオケは、そうはないんじゃないか。厚みもあるし、軽快さもある。矛盾するような様々な要素を持つウィーン・フィルに乗って歌う歌手たちは、さぞや気分が良かっただろう。

キャストもなかなかよろしい。ただ、おそらくほとんどのメンバーが「フィガロ」初録音だったと思う。皆、健闘。

まずは、スザンナのキャスリーン・バトル。彼女がニッカウヰスキーだったか、テレビのCMに登場して「オンブラ・マイ・フ」を歌ったときの衝撃を思い出す。声がとにかくイイ。スザンナは可愛くなくちゃ。バトルの声はチャーミングで綺麗で、申し分なし。

フィガロを演ずるのはトーマス・アレン。渋めの低音だが時に荒々しい声もあって、表現の幅が広い。知性的な面もある。
フィガロは権謀術数を乗り越えてゆく賢者。その声にふさわしい。重唱よし、独唱も聴かせる。「もう飛ぶまいぞこの蝶々」では怒りと力強さが出ていて良かった。装飾もほどこされていて、聴いていて少しドッキリ。

アン・マレーが演ずるケルビーノは、ハスキーな感じの声で、蒼い色気がよろしい。
伯爵のジョルマ・ハイニネンの声がまたイイ。
伯爵夫人はマーガレット・プライス。涙がこぼれそうなくらい、この人の歌唱は高貴だ。貫禄の名唱、確信に満ちた歌は、いつ聴いても感動する。年老いてゆく女声の哀しみを美しく歌い上げる。朗々と美しい声。彼女の歌ったイゾルデを思い出す。

さて、ムーティの指揮はメリハリがきいていて、清新溌剌、気持ちよい。手練手管を弄するのではなく、一直線に進んでゆく若さがイイ。その中に、ムーティの熱いカンタービレが聴ける。(それに応ずるウィーン・フィルも素晴らしい)
いわば、ストレートをグイグイ放り込む若いピッチャーという感じなのだが、その潔さや良し。

録音は上々。これ、EMIの録音かいな?と思うほど良いです。
(1980年代以降のEMI録音は、あまり良くないと僕は思っています)
新鮮爽快な音がします。
演奏と同じ方向の音です。別にわざわざそういう風に録音したんではないんでしょうが、CDって不思議です。
録音も爽快です。

他の配役は、マルチェリーナ(マリアーナ・ニコレスコ)、アントーニオ(フランコ・デ・グランディス)、バジリオ(アレッジャンドロ・ラミレッツ)、バルトロ(クルト・リドル)、バルバリーナ(パトリッツィア・ペイス)、ドン・クルツィオ(エルネスト・ガヴァッツィ)らです。



AUTHOR: ぱぐ URL: http://bluestick.jp/pug/blog/ DATE: 09/15/2007 07:43:39 おはようございます。

「フィガロの結婚」は佐藤しのぶのモーツァルトアリア集のCDと、ベーム指揮ウィーン・フィルのDVD(グラモフォン、1975)が手元にあります。

このDVD、伯爵がフィッシャー=ディスカウで伯爵夫人がキリ・テ・カナワ、フィガロはヘルマン・プライと大物揃い。この名前に惹かれて買いました(笑)。音声と映像は別に撮ったものだそうですが(演出=ジャン・ピエール・ポネル)、よくできていますよ。
今コメントを書くために久しぶりに観ているのですが、「序曲」からわくわくします。

「フィガロの結婚」がモーツァルトのオペラではいちばん好きなので、一度生の舞台を観たいと思っているのですが、当分はこれで行きます。
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コメント

「フィガロ」はエーリヒ・クライバー/ウィーン・フィルの1955年録音で聴いています。序曲が鳴り響くと、「これからオペラが始まるよ!」というワクワク感が立ちこめます。フィガロはチェーザレ・シエピ、スザンナはヒルデ・ギューデン、その他リサ・デ・ラ・カーサ、ダンコなど懐かしの名歌手オンパレード。これぞオペラ。
イン・テンポのキリットした格調の高さでは一歩を譲りますが、聴いていて楽しいという点ではダントツの名演と思います。
旧い録音ですが、これがなんとステレオで、けっこういい音がします。

mozart1889さん、こんにちは。

生まれて初めて、生のオーケストラを聴いた時の一曲目が「フィガロの結婚」(序曲)でした。
一瞬にして別世界にいるような・・・心躍る感じでした。
それ以来、モーツァルトが大好きになって、CDを集め始めたんです。
オペラの方も是非、聴いてみたいですね。

>ばぐ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ベームの「フィガロ」はレコードもビデオも良かったですね。伯爵夫人が、レコードではグンドラ・ヤノヴィッツ、ビデオではキリ・テ・カナワが演じて要るんですが、特にキリ・テ・カナワは美貌の伯爵夫人ですね。「クリーミー・ヴォイス」と絶賛された頃の、容姿も声も最も美しい時のもので、貴重ですね。
ポネルの演出も素晴らしいですね。この人の短命が残念でなりません。

「フィガロ」のナマ舞台、僕も是非観たいなぁと思っています。
有り難うございました。

>HABABI 様
こんばんは。コメント感謝です。有り難うございました。
HABABIさんは、ウィーンでナマを観られたんですね。素晴らしい、そして羨ましいです。
ムーティの軽快颯爽とした指揮ぶりは、リズミカルで聴いた後に爽快な感動が残りますね。

ベームの旧盤、クリスタ・ルートヴィヒのケルビーノ、彼女のデビュー間もない頃ですね。若い頃のルートヴィヒの声は、青白い美しさがあって僕は好きです。後年の「大地の歌」で聴かせる貫禄とはまた違った魅力でしたね。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ムーティの「フィガロ」は、まさにドライブのかかった威勢のいい演奏でした。颯爽とした若々しい「フィガロ」もエエですね。

ジュリーニ盤は懐かしいですね。
シュワルツコップは群を抜く存在感、歌唱も全く素晴らしかったですね。これぞ伯爵夫人という印象でした。

>hiromk35 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
hiromk35さんは、エーリッヒ・クライバー盤をご推薦ですか。これは1955年録音なのに、ステレオで聴きやすいですね。50年以上も昔の録音とは思えない瑞々しさも素晴らしいです。
歌手はもう往年のウィーンの名歌手揃い。独特のウィーン・スタイルがそこかしこに聴ける名盤と思います。僕も大好きです。
チェザーレ・シエピは、最高のフィガロだったと思います。

>yuri 様
こんばんは。いつもありがとうございます。感謝です。
そうそう、「フィガロの結婚」序曲は、よく出来てますよね。聴いているとワクワク、胸が弾んできますね。これから始まる楽しい歌劇を予感させる、全く名曲だと思います。
この序曲だけでも、気分が晴れて楽しい心持ちになりますね。
オペラの方も、どこもワクワクする名品だと思います。

こんばんは。
ムーティの演奏、キビキビ、ハキハキ、爽やかでいいですね。
この曲は、グイグイ進んでいく演奏が好きです、クライバー父の往年の演奏に、C・デイヴィス、もちろんムーティも。
この楽しい音楽劇を何度か舞台で見ましたが、どの公演もとっても素適でした。ルチア・ポップのスザンナが特に忘れられません。

ムーティ盤は未聴じゃが、爺も大好きな『フィガロ』に『ばら』はパパ・クライバーを愛聴しておりますぞ。所詮生の音色やバランスじゃないから録音の良し悪しは余り気にせん方でな。古きよき時代のウィーンの雰囲気が漂ってきそうじゃし、ギューデンのクリーミーな可愛い声がたまらなく好きでな。
他にもジュリーニ盤(1960年)、ベーム盤(1968年)、レヴァイン盤を愛聴しておるが、いずれも魅力タップリで甲乙つけるのは酷というもの。
スザンナはギューデン、フレーニ、ポップ;フィガロはシェピ、ベリー、プライ;ケルビーノはマティス、フォン・シュターデ、ユーイング;伯爵夫人はデラ・カーザ、シュワryツコップ、ヤノヴィッツが爺のベストスリーじゃ。ケルビーノは最近のガランチャやディドナートで聴いてみたいものじゃ。
そしてシェピのフィガロやドン・ジョヴァンニは最高ですな。不滅の美声じゃ。

前にも書いたが、スカラ座で生で聴いた舞台はスザンナがアンドレア・ロスト、フィガロがナターレ・デ・カロリス(フリットリの亭主)、ケルビーノがフランチェスカ・プロヴィジョナート(無名じゃが素晴らしかった)、バルトロがクルト・リドル等々。スカラ座の音響の素晴らしさは言うに及ばず、吉本新喜劇でも観てるように皆がゲラゲラ笑いながら楽しんでいるのには心底驚きましたなぁ。これが本場の楽しみ方なんかと。咳一つ出来ない堅苦しい雰囲気の日本とはえらい違いじゃった。日本の常識は世界の非常識、を身をもって体験させてもらいました。
小柄なロストの声量も凄かったが、それから察するに、パヴァロッティの声はどれほどスカラ座の空間に満ち満ちたことじゃろう。叶わぬ夢となったが、一度でいいから全盛期のパヴァロッティを生で聴いてみたかったのう。

こんにちは。出・出・休、ですか..........私は夜在宅・朝夜在宅・出、です。いい加減何とかなんないものかしらん.............;* シクシク

 ムーティのフィガロ、ですねぇ。正直、このCDにしても他の録音にしても、「ムーティの」ときて、誰が歌っているかすらすら出て来る歌手がいないんですよね。
 それは、決して歌っている人達の力量の問題でなく、この頃からして既にムーティのは「歌劇」じゃなくて「音楽劇」になってるんだよなぁ、きっと....という話でありまして。歌手が印象に残りにくいんですよね。バトルやプライスは印象に残っていてもいいのに.....アレンは、まぁ、いい歌手だけど印象に残りにくいというのはあるにしても。

 バトルも「懐かしい歌手」になってしまいましたね。最近はすっかり噂も聞かないし。



>あるべりっひ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ムーティの「フィガロ」は実にキビキビしていて、爽快な演奏でした。
モーツァルト最高のオペラなので、名演盤には事欠きませんね。C・デイヴィス盤は未聴です。デイヴィスの盤歴の中でも早い時期にフィリップスに入れてますね。
エーリッヒ・クライバーも素晴らしい演奏でした。
実は、僕が初めて買った「フィガロ」はカラヤン/VPOのDECCA盤LPでして、CDではマリナー/アカデミーCO盤です。この2つは今も愛着があります。

>峠茶屋の爺 様
こんばんは。長文のコメントを有り難うございました。感謝です。
「フィガロ」は名盤目白押し、さすがモーツァルト最高の歌劇と思います。
ウィーンの雰囲気豊かな父クライバー盤、格調高いベーム盤は横綱級の名盤ですね。素晴らしいと思います。ショルティ盤でのポップのスザンナ、マリナー盤でのポップの伯爵夫人も、ファンとしては捨てがたいと思っています。そして、僕が初めて買ったフィガロのLP・カラヤン/VPO盤も、今もエエなぁと思います。峠茶屋さんが挙げられたように、キャストで楽しむのもイイですね。
スカラ座でのご体験、興味深く拝読しました。羨ましいです!
僕も一度は行ってみたいと思います。でも、パヴァロッティ逝去は残念でした・・・・。

>Verdi 様
こんばんは。コメント感謝です。いつもありがとうございます。
そうそう、ムーティ盤は歌手の存在感が今ひとつです。「音楽劇」のようになっていますね。それは僕も感じていました。
デビュー盤の「アイーダ」などは、全くの「歌」劇だったのに・・・・・・。

出・出・休なんですが、世間一般の人たちはお休みなんでしょうか。
羨ましいです。

こんばんは、全曲を通して初めて聴いたのはベーム盤(1968年)LP、有名なアリアは知っていましたが、バルバリーナのカヴァティナに、モーツァルトって、いいなぁ~と感激したものです。ところで、ケネス・ブラナーの映画「魔笛」はご覧になりましたか?

>ドレドレ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ドレドレさんも、ベーム盤ですか。さすが、大名盤ですね。僕も大好きです。
映画「魔笛」は、ネットで話題になっているので、知って入るんですが、当地四国の田舎では上映していないようです。面白いようですね。
そのうちにDVDにでもなったら、観てみたいと思っています。
都会・地方大都市在住の方が羨ましいです。

今日は、すいません、「大街道シネマサンシャイン 9月15日~」というのを見かけましたので。そうですね、DVDの方が繰り返し鑑賞できていいですね。映画館は迫力ありますが、1回見ただけでは細部は見落としますし、休憩時間がないので、145分間は集中力の点できつかったです。

>ドレドレ 様
こんばんは。情報、有り難うございました。
松山で「魔笛」を上映しているんですね。なかなか松山に行く機会がないんですが(仕事が忙しいのです・・・・)、時間を見つけて、何とか都合付けて・・・・と考えています。
どうも有り難うございました。

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