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モーツァルトのピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 K.545 マリア・ジョアオ・ピリス(Pf)

職場の懇親会で「いもだき」をしてきました。
いやぁ、今年初の「いもだき」、旨かったですな。ラストのうどんも上々、秋風も涼しく、気分のいい宵でありました。

さて、今日はモーツァルトの短いピアノ・ソナタを。

モーツァルトのピアノ・ソナタ第15番 ハ長調 K.545。
ピアノ独奏はマリア・ジョアオ・ピリス。
1974年1月、東京イイノ・ホールでのPCM録音。ピリスはその後DGに再録音しているので、これは旧盤となる。
DENONの名曲全集「マイ・クラシック・ギャラリー」からの1枚。古本屋などでよく見かけるものであります。

モーツァルトのK.545は、初心者用のピアノ・ソナタ。「ソナチネ」にも載っている有名曲。子供のピアノの発表会などでもお馴染みの曲。
我が家の家族は、母と僕以外はピアノを弾くので(妻と息子3人)、彼らが云うには、この程度は弾けるとのこと。そう難しくはないんですな。(自分では弾けないので、その難易度がよく分からない・・・・(^^ゞ)

でも、弾くのと聴くのでは大違いで、「聴かせるように弾く」のは難しそう。
しかも、この曲、モーツァルトの天衣無縫とともに、大人のピアニストからは透き通った哀しみが、子供の発表会だと無邪気な微笑みが、聞こえてくる。不思議な曲だと思う。

本盤のピリスのピアノはニュアンス多彩。
音色や音量の変化、響き・ペダルの変化など、実にその幅が大きく、しかも非常にデリケートな演奏。
モーツァルトを弾くのは簡単なれど、聴かせるには、ことほどさように難しい。そう云っているようなピリスのピアノ。
聴くなら、こんなデリカシーに満ちたピアノで聴きたいものと、つくづく思う。

第1楽章のアレグロは可愛らしく、無垢の響き。テンポもそう速くなく、中庸と思う。音色は刻々と変化して多彩。聴き惚れてしまう。

第2楽章はアンダンテ。穏当なテンポ、ピアノの音は丸みを帯びてソフトタッチ、幼子の無邪気さと、透徹した哀しみが同時に聞こえてくる。

フィナーレ(ロンド)は音がやや硬質に変化して、エッジが鋭くなる感じ。「カツン」という音が出てくる。前2楽章に比べて、音の大きな変化。速度変われば音色も変わる。ピリスの自然な芸だと思うが、スゴイ。この人、ホンマのモーツァルト弾きやわ。

全曲9分の小曲であります。
その短い時間の中に、いっぱい音楽が詰まっておりました。
録音は上々。30年以上経過しても、美しく聞こえます。
さすがDENON。日本の誇るPCM録音。



AUTHOR: ぱぐ URL: http://bluestick.jp/pug/blog/ DATE: 09/13/2007 09:40:26 こんにちは。

ピアノは親の強制的な姿勢がいやで、長く習ったにもかかわらず最後はぶちっと切れるような形で20過ぎにやめたのですが、モーツァルト好きは残りました。この曲がモーツァルトのピアノ曲の中ではいちばん好きです。

もしモーツァルトの即興演奏を聴けたら、リクエストします。
こういう小曲がいちばんむずかしいのでしょう。誰でも知っていますから。

実家のレコードではイングリット・ヘブラーがなつかしいです。自分ではCDを持っていませんけど。
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コメント

ピリスのモーツァルトは、実に良いですね~。(^^)
モーツァルトのピアノソナタ(全集)は、ギーゼキング、内田光子、ピリスの新盤が、最近の私の愛聴盤となっています。
ところで、ピリスは、バッハのフランス組曲第2番も実に良いですよ。
特に、冒頭のアルマンド。静謐を湛えた悲しみが遠く澄んだ夜空に吸い込まれていく・・・ような印象を受けます。ひとつひとつの音が、なかなか意義深いんです。
これと似た記憶を辿れば、あの名盤中の名盤、リヒテルの平均率と思い出します。
バッハの音楽は、私にとっては、『宇宙』を想起させてくれます。
人間の悩みや悲しみ・怒り等は、宇宙の壮大な営みに比べれば、極めてちっぽけなものに過ぎないものだ・・・、という思いを改めて教えてくれるような音楽です。

mozart1889さん、こんにちは。

「いもだき」は美味しそうですね~♪
具材が多くて栄養もあって、何よりおうどんに引かれました。(笑)

ピアノ・ソナタ第15番(第一楽章)は、よく色々な所で耳にします。
mozart1889さんのブログを拝読しながら、私も久しぶりに手持ちのCD(リリークラウスさん)を聴きました。
心が、スーッと軽くなるような気分でした。



これは大好きな曲のひとつです。
ピリスのモーツァルトは旧盤が好評のようですね。
小生はグラモフォンの新盤を聴いていましたが、娘が「これ借りるね」と持ち出しきり返ってきません。

K.545は内田光子の東京ライヴも愛しています。第2楽章が特に思い入れの強い演奏ですね。コンサートで聴いたら涙したかもしれません。息苦しくなるときにはヘブラー、あるいはクリーンなどの清楚な演奏を取り出します。最近はこのコメントで教えられまして、アラウの全集もよく聴いています。

>ばぐ 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
強制的なのは辛いでしょうけれど、ピアノを弾けるというのは、僕ら素人には羨ましいです。大変だったんでしょうね。
モーツァルトのこのソナタは、愛らしい名曲、上手なピアノで聴くと実に素晴らしい世界が現出しますね。
でも、弾くのは難しいんでしょうね。みな知ってますもんね。

へブラー・・・・・懐かしいです。でも、家にあったかどうか・・・・(あったような・・・)・・・・最近、記憶があやふやで申し訳ありません。

こんにちは。

hiromk35さんと重複しますがクリーンと内田光子のライブが愛聴盤です。
特にクリーンのLPは最初に買った全集盤でことのほか愛着があります。
吉田秀和氏の名前もこの全集に付いていた解説書(立派な小冊子)で知りました。
その中から一部引用しますと
・・・レコード屋で1曲だけきかせてくれるといわれたちしたら、ハ長調のソナタ(K545)をきいてみることをおすすめする。これは、クリーンのモーツァルトの演奏の最大のサンプルーー手引きであると同時に、もしかしたら究極の達成でもあるかも知れぬ名演になっている。・・・・・

>丘 様
こんにちは。いつもお世話になります。
ピリスの旧盤をLPでお持ちなのは、エエですね。澄み切ったいい音しているんでしょうね。想像してしまいます。
ピリスはDENONに全集録音を完了していますので、丘さんのお持ちのLPに加えて、もう1枚あったのだろうと思われます。それが最後の録音だったのでしょう。
DGの新盤は未聴なんですが、円熟の境地が聴けそうなので、いつか入手したいと思っています。財布と相談なんですが・・・・・(^^ゞ。

>よんちゃん 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
ピリスの新盤ですか。エエですね。僕も聴きたいんです。
おっしゃるとおり、ピリスのピアノは、音が素晴らしいですね。「天上へのぼる気分」・・・・その通りだと思います。
DG盤、いつか入手したいと思います。

>アローイ 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。感謝です。
ピリスのバッハ、これは聴いたことがないです。フランス組曲・・・・なるほど、静謐を湛えた悲しみ・・・・良さそうですね。聴いてみたいです。
あの音で聴くバッハ、エエでしょうね・・・・・・。

バッハの「宇宙」、同感です。
僕は無伴奏のヴァイオリン・ソナタやパルティータ、或いはチェロ組曲などを聴いているときに、想起します。
一挺の楽器で、無限の世界を表現できる力、スゴイと思います。

>yuri 様
こんにちは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
リリー・クラウスのモーツァルト!
これは、エエですね。別格です。リリー・クラウスはホンマモンのモーツァルト弾きでした。「心がスーッと軽くなる」・・・・・ええ、ええ、分かりますよ。

「いもだき」は秋の夜風の吹く河川敷で、ワイワイ喰らうのが美味いです。
うどんも上々でした。四国のうどんは、やはり美味いもんです。

>hiromk35 様
こんばんは。コメント感謝です。いつもお世話になります。
ピリスの新盤も(DG)、是非聴いてみたいです。旧盤も若さの発露があって、素晴らしい演奏です。
内田光子の全集も所持していますが、時に、緊張感を強要されるというか、彼女の集中力の強さで、聴いている方も疲れるというか・・・・・そんな感じもあります。「息詰まる」とか「手に汗握る」という聴感ですね。

アラウの全集は、まだ入手してません。晩年のアラウのモーツァルトとベートーヴェン・・・・これはいつか聴いてみたいと思っています。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
天ぬきさんは、ワルター・クリーンですか。吉田秀和が褒めていたこと、、どこかで読んだ記憶がありますが、クリーン盤は残念ながら聴いたことがありません。
クリーンのピアノでは、グリュミオーと共演したモーツァルトのヴァイオリン・ソナタ選集を聴いています。LP最後の頃の発売、フィリップス盤です。
グリュミオーの再録音盤ですが、透き通るようなピアノの音色が印象的、文字通り「クリーン」な音でした。

深夜に申し訳ない。
爺が若い頃は、モーツァルトのピアノ曲はなぜか女流演奏家に人気がありましたな。
霊感に満ちたクララ・ハスキル、愉悦に満ちたリリー・クラウス、気品に満ちたイングリッド・ヘブラー、誠実な演奏のアンネリーゼ・シュミット(金髪ロングヘアーの別嬪やったなぁ)・・・・・・
そこへ突然現れたマリア・ジョアン・ピレシュ。とても小柄で手が小さいから技術的にはハンディもあったんじゃろが、どちらかと言えば遅めのテンポで仰せの通り表情が豊かじゃが嫌味の無いエエ演奏ですな。
器楽曲は苦手じゃから、ピレシュはコンチェルトよく聴いておる。
マレイ・ペライアのコンチェルトやソナタも気品があってエエと思うのじゃが。

こんにちは。
 モーツァルトのピアノ・ソナタは、確かに聞かせるに耐えるように演奏するのは、中々大変だと思います。特に、K.545は大変.........みんなが知っているし、「弾ける」人も多いけど、音楽的に演奏するのは別問題ですからね。

 ピリスの旧盤は、例のDENONの廉価盤シリーズで出たと思ったら、更に御安くセットで出たりして、結構人口に膾炙しているのでしょうね。個人的には、随分昔から持っているヘブラーの録音、これは新盤の方がDENONに入ったんだったかと思いますが、ヘブラーの旧盤を結構聞きました。
 外連も何もないけど、それがいいかなと。
 ヘブラーは、去年のモーツァルトイヤーに来日予定だったのに、体調不良でキャンセル.....残念です。


>峠茶屋の爺 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
そうそう、女流の時代がありました。モーツァルト弾きの女性たちでは、へブラーとピリスが好きでした。あと、ラローチャのモーツァルトも僕は好んでいます。
今は・・・・・内田光子とピリスが目立つくらいでしょうか。

マレイ・ペライアのモーツァルトは、ピアノ協奏曲全集の弾き振りが素晴らしかったと思います。CD初期に、僕はこの全集を3万円出して買うとります。ソニーの、それでも廉価盤でした・・・・・。静謐なモーツァルト、彼の演奏は個性的でした。

>Verdi 様
こんばんは。いつもありがとうございます。感謝です。
ピリスの旧盤全集はDENONが1枚800円くらいの廉価盤で出してますね。このごろ、DENONはかなり廉価盤に傾斜しているんですが、大丈夫なんでしょうか・・・・??
へブラーの旧盤はフィリップス・レーベルでしょうか。これは、LP時代に廉価盤で沢山出ましたので、僕は結構買ってます。協奏曲も何枚か持ってます。端正で上品なモーツァルト、良かったですね。
僕は好きでした。
へブラーのDENON盤は未聴なんですが・・・・・。

こんにちは。
 ピリスのDENON録音は持っておりますが、ジャケットが変わってしまったのでしょうか。わたくしのは確かジーンズでピアノに向かう、あか抜けるまでにあと一歩のお姉さん的な写真でしたが、なぜかジャケ買い度30パーセントくらいのものがありました(演奏はもちろん素晴らしいもの)。
 他のコメントに出てくるヘブラーもいいですね。
 ピリス/ブレーズ/BPOがリスボンで共演したモーツァルトのコンチェルト、バルトーク/オケコンなどを収録したDVDが廉価になって登場しておりますが、これもなかなか良かったです。

>クラシカルな某 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。感謝です。
ピリスのDENON録音のモーツァルト、イイですね。僕が持っているCDは、DENONの名曲全集「マイ・クラシック・ギャラリー」の中の1枚ですので、普通のCDとはジャケットが違っていると思います。

ピリス/ブーレーズとBPOの組み合わせ、興味あります。廉価で出ているのであれば、探してみようかしら。
情報、有り難うございました。

そうそう、へブラーのモーツァルトも懐かしいですね。

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