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ムソルグスキー(ラヴェル編)組曲「展覧会の絵」 ムーティ/フィラデルフィア管

朝晩はめっきり涼しくなりました。クラシック音楽を聴くのにいい季節です。

昨日の「ロシア管弦楽名曲集」では、フェドセーエフ率いるモスクワ放送響のバリバリの金管に圧倒されました。ロシアはスゴイです。下品なくらい、愛らしいくらいに吹きまくります。いやぁ、耳にはきつかった(^^ゞ。

で、その口直しに(「耳直し」なんて言葉はないぞな)、上品でマイルド金管を聴いてみたくなり・・・・取り出したのは・・・・・。

ムソルグスキー(ラヴェル編)組曲「展覧会の絵」。
リッカルド・ムーティ指揮フィラデルフィア管弦楽団の演奏。
1990年10月の録音。フィリップス盤。今や1,000円盤ですな。
ムーティは1978年に同じコンビでEMIに録音しているので、これは再録音盤になる。

芸術の秋。
僕には美術の趣味素養はないので、ムソルグスキーとラヴェルが描くハルトマンの絵画を観て(、いや、聴いて回りましょう。

演奏は、テンポの緩急に音量の強弱など、メリハリをきかせて、それぞれの曲の精確を描き分けようとしたもの。ダイナミック・レンジは広大で、テンポは時にグッと落として効果をねらったところもあり。
全体的な造形はスタイリッシュで、穏当な仕上げであって、若武者ムーティも老成してきたのかなとの印象。カンタービレは健在。旋律をたっぷりと歌わせ、盛り上がるところでは灼熱のカンタービレ。これこそムーティと思う。

フィリップスの録音がマイルドなので、演奏に激しさがあまり感じられない。
フィラデルフィア管のゴージャスなサウンドはいつも通りだが、CBSやEMI、RCAでのフィラデルフィア管の録音に比べると、大人しく上品な感じがする。フィリップス特有のヨーロッパ・トーンと云うべきかな。
個々の楽器は非常にイイ音で捉えられており、聴感は実に心地よい。

フィラデルフィア管のアンサンブルは見事なまでに美しい。
例えば、「ブイドロ」の弦楽合奏は、強烈な印象を与える。弦楽器がそれぞれ光を発しているような美しさ。
「プロムナード」では管楽器の技量の確かさが伝わる。金管も木管も抜群。余裕綽々で、技量の80%程度しか発揮していないのではないか、まだまだ余力があるのではないか、という感じの演奏になっている。
「カタコンブ」では金管アンサンブルの妙技を。音がまろやかで、刺激音が皆無なのが大人の風格。
そして、「バーバ・ヤーガの小屋」から「キエフの大門」、フィラデルフィア管の能力全開、壮麗きわまりない演奏、ムーティのカンタービレが素晴らしい。金管の迫力もさすがだが、オケ全体的にトロッと融け合う音が、さらに素晴らしい。強烈なフォルティシモなのだが、実に音はマイルドだった。


録音は大変素晴らしいものです。
ヨーロッパ・トーンの柔らかさ、残響の美しさも素晴らしいです。


AUTHOR: hsm DATE: 09/12/2007 21:58:50 こんばんは。

今さらですが、ラヴェルの編曲は凄いですね。
どう考えても、冒頭はTp以外考えられません。
他の人の編曲による録音も聞いたことありますが、違和感を感じました。

米のTp奏者は、チャイムが鳴り終わるように音を
減衰させるのが上手だというのを聞いたことがあります。
ベルアタックと言ったでしょうか。
冒頭の四分音符はまさにその例ですね。

ムーティ/フィラデルフィアのコンビでの来日公演懐かしいです。
ラジオで聴いていました。
曲目は悲愴、展覧会の絵、アンコールが運命の力で、
キツいプログラムにもかかわらず、
最後の最後まで金管は衰えることなく力強さと輝かしさを保ってました。
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コメント

>あるべりっひ 様
こんばんは。いつもお世話になります。
『レコード芸術』の『蘇る巨匠たち』シリーズ・・・・・・懐かしいですね。
CD初期、なかなか往年の名盤がCD化されないころ、レコ芸が企画してましたね。僕は、このシリーズで、セラフィンの「トロヴァトーレ」を買いました。

そうそう、ラヴェルの編曲はクーセヴィツキの委嘱でした。彼の演奏は聴いたことがないんですが、大好きな「展覧会の絵」、一度はクーセヴィツキ盤で聴いておきたいですね。

いつもお世話になります。
ムーティ/フィラデルフィアの「田園」の欄で、旧盤(1980年位発売)のLPの印象を、一陣の風のようと書きましたが、ちょっと語彙不足で、「一陣の春風のような風薫る演奏」といった方が、適切だったかもしれません。フィラデルフィア持つ色彩感もこの曲では効果的で、結構好印象だった事を覚えています。「春の祭典」や「展覧会の絵」など、オーマンディを引き継いだばかりのムーティの録音のEMIのLPは、昔愛聴していましたが、残念ながら現在のCDのリマスター処理は、上手くいっているとは思えません。
ご紹介の録音など、1980年代後半からのこのコンビの一連の録音(フィリップス、EMI共)は、演奏の安定感が増しムーティの円熟を感じる反面、少し彼らしい音楽の勢いと、オケの色彩感は減少していて、録音で聴く限り、昔の演奏と一長一短有るかな、と言う気はします。

>鞍馬天狗 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ムーティ/フィラデルフィア管の演奏は、特に就任した当時はキラキラと色彩的で鮮烈でした。EMI録音の「春の祭典」や「シェエラザード」は面白かったです。「ハルサイ」はオケの良さが前面に出た名演でした。
「展覧会の絵」はフィリップスの再録音しか聴いたことがないんです。さすがに、フィリップス、まろやかな残響で美しい演奏になっています。録音眼エエですね。
鞍馬天狗さんがおっしゃるように、色彩感が少し薄れたのかなという気もしますが、ひょっとしてフィリップス録音のせいかなとも思います。まあ、ムーティの円熟、若さや勢いが少し後退したなぁとは思います。


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