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ロシア管弦楽名曲集 フェドセーエフ/モスクワ放送響

今日はロシア管弦楽名曲集です。
涼しくなってきましたので、秋の夜長にロシア音楽の小品なんぞもエエですね。

演奏はウラディーミル・フェドセーエフ指揮モスクワ放送交響楽団奏。
1981年6~7月、モスクワでの録音。
このCDは、古本屋などでよく見かける名曲全集物(これはビクター発売)の一つ。

1980年前後、デジタル録音が開始されると、各レーベルとも競ってデジタルに移行していった。日本のレコード会社もすぐに対応したものだ(DENONなどはそのずっと前からPCM録音と称してデジタル録音を行っていたが)。
当時、デジタル録音機材は先発国だった日本に豊富だったはずで、メロディア・レーベルを抱えていたJVC日本ビクターも、機材をモスクワに持ち込んで、フェドセーエフ/モスクワ放送響の演奏をLP6枚分ほど録音したのだった。
その頃の日本はオーディオ・ブームの全盛期だったが、ビクターは、中でも技術力の高いメーカーとして人気を博していたと思う。MCカートリッジやスピーカーに名品があった。

さて、その録音。
今聴くと、かなり金属的に響くところがあり、いかにもデジタル初期だなぁと思わせるのだが、その金属的なところがかえって効果を上げていると思う。
(というより、わざとそういう音づくりをしたのだろうか?)

というのは金管がバリバリと唸りを上げて、前面に出てきて咆哮するのだが、かえってこの曲集とすれば効果的だったりする。「おいおい、そんなにバリバリ演ったら、ちと下品なんではないかい?}と思って聴いていると、だんだん慣れてきて、ああ、やっぱりロシアなんや・・・と納得させられてしまう。これが土の匂い、土俗性、ロシアの大地の音かもしれない・・・・と思ってしまう。

重低音も凄まじい。聴いていて、少し恥ずかしくなりそう。でも、これがロシアだわい。ガシガシ演奏してくれる方が、かえって心地よい。
木管もひなびた音というより、鋭利で野性的な感じがする。

こういう音で聴く「スラヴ行進曲」、エエですぞ。
洗練なんてクソ食らえ、野性的でガンガン進んでゆく。ラストの速さも凄まじいが、バリバリ鳴らしておいて、ストンと終わってしまう落差。これがまたショック。

「イタリア奇想曲」は、ヨーロッパへの憧れ。ロシアはやっぱり寒い。景気づけに、グイグイ音楽を進めようぜ、といった感じの演奏。カッコイイというより、筋骨隆々・男の迫力、タフガイの魅力というべきか。

「ルスランとリュドミラ序曲」は、力業。豪快速攻、野球で云えば、来た球は全部打つぞというバッター。天晴れで気持ちいい。少々のボール球でも、当たりが良ければヒットになるでしょ。ツボにはまれば、場外本塁打や。

「だったん人の行進」、これフェドセーエフ/モスクワ放送響のコンビに最も相性のいい曲かも。ズシンと響く重低音は広大なロシアの大地を思わせる力強さ。

そして、「中央アジアの草原にて」。
これは、以前にエントリーしておりますので、そちらをご覧下さい。

青春の懐かしい思いがいっぱい詰まった演奏であります。


録音は、そういうわけで金属的。
でも、それが快感になってしまう不思議な演奏であります。
クラシック音楽って面白いなと思います。



AUTHOR: 望 岳人 URL: http://kniitsu.cocolog-nifty.com/ DATE: 09/11/2007 09:17:17 フェドセーエフ/モスクワ放送響のハルサイのLPジャケットの記事からTBを送らせていただきました。

その記事からたどれる記事にそのLPのちょっとした感想を書いていますが、録音のせいなのか、フェドセーエフ/モスクワ放送響の解釈、演奏スタイルなのか、ハルサイが元々内包していたものか、「色彩の乱舞、野蛮であり、生々しく、下品とい原色的な演奏、刺激が強い」という印象で、mozart1889さんの同じコンビと同じ録音スタッフの一連の録音のご感想と合い通じるものがありました。一部では、このハルサイは、ソ連時代の録音にたまにある爆演の一種として知られているようですね。

彼等の一連の録音もCDも名曲全集ではなく、ボックスセットでも発売されれば(既に発売されているかも知れませんが)、結構話題を呼ぶのではと思いました。

また、あのハルサイを大音量で聞きたくなりました^_^;
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コメント

>hiromk35 様
こんばんは。いつもお世話になります。
「ルスランとリュドミラ」序曲、フェドセーエフは5分23秒です。さすがに「弾丸ライナー」には敵わないようですね。
ムラヴィンスキーは、さらに快速。4分50秒です。
もう、これは神業ですね。凄まじいと思います。

こんばんは。
朝夕涼しくなってきましたね。

ロシアの金管は凄いですね。
クライマックスでバーッと鳴らすのがロシア流と、
ロシアのTp奏者がインタビューに答えてました。

録音などで聞くとバーッとどころではなく、
歌うべくところはヴィブラートをかけて感情たっぷりと、
フォルテッシモではベルがめくれそうなくらい吹いていますね。

同じ鳴らし方でもシカゴなどとはまた別なような感じで、
お国柄、スタイルが最前面に出ていた時期の演奏は聴いていて楽しいですね。

>hsm 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
そうなんです、hsmさんのコメントのとおり、この演奏では、クライマックスでパーッと鳴らすんです。スゴイ金管です。
あれ、吹いている人たち、気持ちいいでしょうね。

全く同じ鳴らし方でもシカゴ響などとは全然違いますね。
ホンマに、ベルがめくれそうなくらいですもん。
ロシアはスゴイです。下品なくらい、可愛らしいくらい、スゴイです。半端じゃないです。

朝晩がようやく涼しくなりまして、クラシック音楽を聴くのにいい季節になりましたね。

連休の収穫8(LPをまとめて)

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J.S.バッハ カンタータ BWV18「天より雨と雪の落ちるごとく」、BWV62「来たれ、異邦人の救い主よ」 マウエルスベルガー指揮 ライプツィヒ・ゲバント管弦楽団員 ライプツィヒ・トーマス教会コーラ

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