スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

~パヴァロッティ追悼~ プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」 カラヤン/ベルリン・フィル

テノール歌手、ルチアーノ・パヴァロッティが亡くなりました。

僕はパヴァロッティの、あまりよい聴き手ではありませんでしたが、何枚かレコード・CDを所持しています。そのうちのいくつかのイタリア歌劇では、「やはりパヴァロッティでなくては・・・・」と思わされることがしばしばありましたし、「イタリア民謡集」で聴く「突き抜ける高音」は素晴らしいものでした

今日のレコードは、我が家にあるパヴァロッティの代表的作品であります。
世紀のテノール歌手、パヴァロッティの追悼であります。

プッチーニの歌劇「ラ・ボエーム」全曲。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィル、ベルリン・ドイツ・オペラ合唱団の演奏。
1972年10月、ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DECCA原盤。

「ボエーム」はオペラとしてはあまり長くなく、クラシックを聴き始めた頃でも、十分聴きやすかったことを覚えている。懐かしいLP2枚組。もう、購入して26年になるだろうか。青春の思い出が詰まったLPでもあります。
指揮とオケ、それにキャスト全体を考えると、これ以上の演奏にはなかなか出会ったことがない。

まず、ミレルラ・フレーニが素晴らしい!
彼女はミミを演じるために生まれてきたのではないかと思わせるほどの、はまり役。声の美しさ、透明度、柔らかさ、可憐な響き、どれを取ってもミミに相応しい。
「私の名はミミ」の、「春になると・・・・」の部分の美しさ!ここは、古今の絶唱、無双の名唱。
そして、それを支えるカラヤン/BPOの魔法のような美しさ。ホンマに、春の暖かい光がサーッと差し込んでくるような管弦楽。スゴイ。光が見える。この「ボエーム」最高の場面の一つと僕は信じて疑わない。

さあ、そしてもう一人の主役、ルチアーノ・パヴァロッティ!
パヴァロッティ演ずるロドルフォが、第1幕冒頭に歌う詩人の憧れのテーマがイイ。希望に満ちて若さが溢れる歌。憧憬と焦燥とが入り交じった、若者特有の歌。
この歌唱に、その昔、若い頃の僕はどれだけ励まされたことか。
そして、「冷たい手を」の熱さ。朗々と歌う、その声の伸びはまさに絶品の歌。
強靱な歌であり、また屈託のない歌唱であり、そしてメチャクチャ上手い歌。
高音の圧倒的な輝きは、世界最高のテノール歌手だった・・・・と僕は思う。

フレーニとパヴァロッティを得て、この「ボエームは成功が約束されたようなものだが、他のキャストも素晴らしい。

ムゼッタはエリザベス・ハーウッド。彼女の「ムゼッタのワルツ」はケバイところと純な女心とが微妙に混じり合った名唱と思う。
そしてローランド・パネライのマルチェルロにニコライ・ギャウロフのコルリーネ。この二人の歌も、実に素晴らしい。

録音もさすがにDECCA、今も良質な音で聴けます。

そうそう、2枚目のラスト、ミミが亡くなるときの管弦楽がスゴイです。
カラヤンの指揮で聴くと、ミミがいつ息を引き取ったか、見えます。そんな風にカラヤンが演出してます。さすがだと思います。
そして全編にわたって厚みのあるベルリン・フィルの巧さ。プッチーニの素晴らしいオー消すトレーションが最高の管弦楽で蘇ります。

このLPに感激して、26年。
我が家のロドルフォは、詩人になれるはずもなく、今やしがない中年オヤジであります。同じくミミは、母親として立派に3人の息子を育て上げました。
時は経つものです。多くの慰謝をくれたパヴァロッティは亡くなりました。

さあ、次はパヴァロッティの「誰も寝てはならぬ」を大音量で聴いて、冥福を祈りましょうか。




AUTHOR: すけ DATE: 09/07/2007 07:36:56 パヴァロッティは本当にスターだったよなあ、と思います。
一時代が終わった感じでしょうか。
私も今日はカラヤン盤「ラ・ボエーム」を聴いて冥福を祈りたいと思います。
スポンサーサイト

コメント

>すけ 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
パヴァロッティは、ホンマにスターでした。何しろカッコイイんです。
声だけでも圧倒されます。
僕は、この「ボエーム」が大好きです。青春の思い出が一杯詰まっています。

>天ぬき 様
こんにちは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
パヴァロッティのロドルフォは、突き抜けるような高音が最高でした。詩人の強靱な精神も感じさせる名唱でした。
この「ボエーム」は宝物です。フレーニとのコンビも最高でした。
膵臓ガンとはいえ、残念でした。合掌であります。

>よんちゃん 様
こんにちは。初めまして。
書き込み、ありがとうございました。嬉しく思います。恐縮です。

パヴァロッティのあの美声、高音の冴え、これからは遺された録音で聴くのみになりました。
残念です。ホンマに、素晴らしい歌手でしたね。

どうぞ、またコメントをお願いします。
いろいろ教えてください。

mozart1889さん、続けてこめんと申し上げます。
これはパバロッティと関係ないのですが、拙ブログに「バトン」というものが回ってきました。誠に恐縮ですが、引き継いで頂けないでしょうか。
ルールにつきましては、拙記事を参照していただければ幸いです。
お題は「ヘルベルト・フォン・カラヤン」とさせて頂きます。
何とぞ宜しくお願い申し上げます。

私は自分の方にも書きましたが、きちんと正対して聴いていません。
それだけに、もう聴けないのか……という思いです。
反省もこめて、CDを一枚でも買って、しっかり聴こうかと思っているところです。

心よりご冥福をお祈り致します。

フレーニが好きで好きで買った「ラ・ボエーム」がこのカラヤン/BPO盤。これ以上の演奏はもう現れんじゃろ。初めて聴くパヴァロッティには脳天を割られたような衝撃を受けたもんじゃ。
カルーソー、ジーリ、ビョルリンク、タリアヴィーニ、ディ・ステファーノ、ベルゴンツィ、デル・モナコ、コレッリ、ゲッダ等々、そうそうたるテナーの「冷たい手を」を聴き比べたが、パヴァロッティは群を抜いておる。
どこまでも突き抜けるようなあの明るく輝かしい美声は空前絶後じゃろ。
ただ後年、商業主義から大衆路線に走ったのはいただけない。
しかし、全盛期の彼が残した数々のアリアは永遠に輝き続けるじゃろ。
「冷たい手を」、「妙なる調和」、「星は光りぬ」、「衣装をつけろ」、「見たこともない、素晴らしい美人」、「ああ!友よ、なんと楽しい日」そして「誰も寝てはならぬ」

こんばんは。
プッチーニ好き、ボエーム好き、そしてロドルフォといえばパヴァロッティ。
一人抜きに出た感じですが・・・、強いて言えば、少し演技過剰かなと思える歌唱が気にならなくはないのですが。
カラヤンのみならず、ベルリンPO会心の録音の一つではないでしょうか。DECCAアナログ録音最盛期に唯一、ベルリンPOがDECCAに残りた名録音。ワグネリアンで有名な名エンジニアで、DECCAのワーグナー録音には必ず参加していたゴードン・パリー氏の録音です。

コメントとTBをどうもありがとうございました。
私のように、パヴァロッティのオペラを知らないような人間でも良く知ったような気分になれる程ですから、改めて凄いテノールだと思いました。とにかく一つの時代が終わったような印象を受けます。
カラヤンの、ストーリーまでも見えてくる演奏もあわせ、是非聴いてみたいものです。

コメント&TB、どうもありがとうございました。
カラヤンのボエームは、私も愛聴盤(そういうパターン、けっこう多いですねぇ!)。
もう、何度も何度も聴きましたよ。
ホント!美しいですね。そして心に沁みますね。

こんにちは。コメント&TB有り難う御座いました。こちらからも入れさせて貰いました......ボエームじゃないですが(^^;
 カラヤンのボエーム。パヴァロッティの録音としては、他にも色々あるのですが、パヴァロッティを聞く上では最良の一枚、と思っています。それは結局、カラヤンがパヴァロッティやフレーニらを配して、あくまで彼らの歌唱を中心に据えながらも、最終的にはカラヤン・サウンドへ統合している、そんな感じなのですが、それがいいなぁと思うのです。


今晩は、聴いたどのレコードよりも、TVで視たロッシーニの歌 「踊り」
が目に焼きついてます。ハンカチ、にぎりしめ・・。

>アルトゥール 様
コメントを有り難うございました。
御趣旨了解しました。カラヤンですね。
ただ、次の人には回さないことになると思います。これは、どうぞお許しください。
一人が3人に回すと、回された皆さんが一様にまじめな人だった場合に、最終的には大変な数になってしまいそうですので・・・・・・(笑)。

>のすけの母 様
おはようございます。コメント感謝です。
パヴァロッティ、僕も良い聴き手ではなかったんですが、いざ亡くなってしまうと、とても残念です。
クラシック音楽を聴き始めた頃から、ずっと、トップランナーであった人でした。名前はずっと意識していました。

合掌。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。いつもお世話になります。
爺さんも、カラヤン盤に衝撃を受けられましたか。同好の方がいらして、嬉しいです。今も最高のプッチーニと思います。

史上の名歌手では、何とか「ディ・ステファーノ、ベルゴンツィ、デル・モナコ、コレッリ、ゲッダ」まではCD・レコードで聴いたことがあります。(それ以前の人は知りません。名前しか)
その誰よりも、声は凄かったと思います。スゴイ高音でした。

晩年の商業主義は、僕も同感です。残念な気持ちで眺めておりました。
しかし遺された多くの素晴らしいアリアは、永遠ですね。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつも有り難うございます。
そうでした、このカラヤン盤は、DECCA全盛時の唯一のBPO録音でした。ゴードン・パリー氏の録音でしたか・・・・・・さすが、あるべりっひさん、よくご存じですね。録音サイドの興味も湧いてきます。有り難うございます。

それにしても、パヴァロッティのロドルフォ、フレーニのミミ、最高のコンビでした。何度聴いても素晴らしいレコードだと思います。もちろん、カラヤン/BPOも。

>stonez 様
おはようございます。コメント感謝です。
そうですね、おっしゃるように、一つの時代が終わったような気がしますね。
パヴァロッティは、僕がクラシック音楽を聴き始めた頃から、トップランナーだった人なので、感慨深いです。ああ、僕もトシをとりました。
青春が遠くなりました。
カラヤン/BPOの「ボエーム」、パヴァロッティとミミは、青春の象徴でありました・・・・・。

>親父りゅう 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
りゅうさんも愛聴盤でしたか。同好の方がいらしてくれて、嬉しいです。
この「ボエーム」は我が青春の名盤、パヴァロッティの思い出とともに、いつまでも聴き続けたいと思っています。
名レコードですね。

>Verdi 様
おはようございます。いつもお世話になります。
ええ、まさにカラヤン・マジックとでも云いたいくらい、この「ボエーム」は素晴らしい演奏になっていると思います。パヴァロッティもフレーニも、絶妙の配置ですね。
それにしても、ベルリン・フィルは上手いなと思います。オケの表現の幅が広く、息をのむ美しさです。
オペラを聴いていて、オケの美しさウットリするという経験は、初めてでした。

>ドレドレ 様
おはようございます。台風は大丈夫でしたか。大雨だったようですね。
パヴァロッティのロッシーニは、聴いたことがないんです。あまりロッシーニを聴かないせいかもしれません。
しかし、パヴァロッティの立ち姿も立派でしたね。大きな身体で演じる「ラダメス」などカッコイイものでした。

こんにちは。このブログでは珍しくオペラですか。パヴァロッティ_存在感、ありましたよね。彼が大き過ぎて、同世代以降のイタリアのテノール歌手となると思いつく人がいないくらい_でも私自身、オペラを全曲通して聴いたのは学生時代が主で、特に最近は集中力が萎えたせいか、CD1枚分が限度です。だからドラマにのめり込む、ってよりも気軽に旋律や美声を楽しむ、って感じですね。そんな半端な?私にとって理想的なセットがEMIから出るようで_古今の名作50曲のハイライト盤が50枚、最高レベルの演奏ばかりというわけにはいかないようですが、価格も含めて十分満足のいく内容です。未聴盤在庫増大確実かな_ではまた。

>shibera 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
若い頃はオペラをよく聴いたんですが、トシのせいか、このごろは集中力が持ちません。「ボエーム」くらいがちょうどいい長さです。LP2枚くらいですから。
パヴァロッティの存在感が大きかったですね。スゴイ歌手でした。彼のプッチーニは、聴き所が多かったと思います。

ところで、EMIの50枚組の件、情報有り難うございました。HMVで見つけました。僕も、これ、欲しいです。まもなく発売のようですね。

こんにちは。
オペラのセッション録音、最近は本当に激減しましたね。この「ラ・ボエーム」に涙し、C・クライバー/ミラノ・スカラ座歌劇場の引越し公演のFMのエアチェックと比較して、友人と、ああだこうだ、と議論していた昔を、懐かしく思い出します。
昔のDECCAには、ショルティ指揮の「リング」、カラヤン/デル・モナコ他の「オテロ」など、物凄いキャストによる名録音が目白押しでしたね。
先日、「『ゴールデン・リング』-メイキング・オブ・レコーディング」のDVDを久しぶりに見ました。カルショウをはじめとする、録音に賭ける当時の制作現場の関係者の熱気が素晴らしいですね。もの作りの現場は、こうじゃなきゃいけません(それにしても昔はどこの職場も、ヘビースモーカーが多かったですね)。

お世話様です。
パヴァロッティの歌唱は素晴らしいですね。
カラヤン/ベルリン・フィルも良いし。
カラヤンのオペラの指揮は巧いです。
録音は古いですがDECCAの録音も良し。
心に染み込むくらい大いに感動します。

>鞍馬天狗 様
コメント感謝です。このごろ、オペラの新譜が減ってますね。レコード業界の景気が悪くて、大きなプロジェクトが出来ないんでしょうね。
昔のオペラは、おっしゃるようにものすごいキャストでした。ショルティの「指環」など、スゴイですよねえ。
往年の名盤を時々取り出して聴いているだけでもう満足してしまい、新しいオペラのCDを買う気にはなかなかなりません。魅力的な歌手も、減ってしまったような気がします。ちと残念ですね。

>猫よしお 様
コメントを有り難うございました。
「ボエーム」のロドルフォでは、カレーラスが一番好きなんですが、パヴァロッティの圧倒的な歌唱を聴くと、やっぱりそれはそれで素晴らしいなと思います。カヴァラドッシもカラフも、パヴァロッティで聴くのは心地よいです。プッチーニに合っていたんですね。
そして、プッチーニといえば、カラヤン。ホンマに素晴らしい指揮で、涙を絞られます・・・・・・。

パヴァロッティ逝去

PING:
BLOG NAME
先日、退院したと伝えられたパヴァロッティ、6日、モデナの自宅にて死去したとのこ

パヴァロッティ追悼企画 マスネ作曲、歌劇「ウェルテル」より「春風よ,なぜ私を目覚めさせるのか」

PING:
BLOG NAME
 今日は、マスネ作曲、歌劇「ウェルテル」より「春風よ,なぜ私を目覚めさせるのか」。
ルチアーノ・パヴァロッティとズービン・メータ指揮、ロサンゼルス・フィルハーモニー管弦楽団。
 パヴァロッティが膵臓ガンだというのをきいてから、そう遅くないうちにこの日がくると思っておりました。
 とうとうそのXデーであります。 正直あまり彼の歌は好きではありません。
 が、あの愛嬌のある太陽のような顔とデップリした体型、いつももっているハンカチもチャーミングというよりは可愛らしく微笑ましいような感じでありまし...

巨星墜つ・・・パヴァロッティ死去

PING:
BLOG NAME
ルチアーノ・パヴァロッティ死去・・・前々から膵臓ガンのため体調が芳しくないことは聞いていましたが、なにせ、ついこの間のトリノオリンピックで「誰も寝てはならぬ」を颯爽と歌っていた姿が脳裏に焼き付いていましたから、さすがに驚きました。 私のように、オペラで活..

パヴァロッティの「清教徒」 (9/6)

PING:
BLOG NAME
V. Bellini "I Puritani"
 Luciano Pavarotti (tenor), Joan Sutherland (soprano), Piero Cappuccilli (bariton), Nicolai Ghiaurov (bass)
 London Symphony Orchestra, etc.
 Richard Bonynge (conduct)
DECCA 417 588-2
 パヴァロッティが逝ってしまい...

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。