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ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番 ハ短調 ブレンデル(Pf) ・ レヴァイン/シカゴ響

日中は蒸し暑さが続きます。接近する台風の影響でしょう。
四国方面には来襲しないようですが、関東・東海方面の皆様、お気をつけください。

さて、今日もまた懐かしいLPを取り出しております。

ベートーヴェンのピアノ協奏曲第3番 ハ短調。
アルフレート・ブレンデルのピアノ、ジェームズ・レヴァイン指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1983年6月、シカゴのオーケストラホールでの全曲演奏会のライヴ録音盤。フィリップス原盤の4枚組LP全集。
ブレンデルとしては3度目の全集録音(ラトルとの4度目録音もある)、レヴァインは確か初めての(交響曲・管弦楽曲なども含めて)ベートーヴェン録音だったように思う。
楽譜はキュッテンによる新全集版を使用している。
(以前に、この全集から、「皇帝」をエントリーしました)

ライヴのハンディを感じさせない素晴らしい録音。さすがフィリップス。
ステージを彷彿とさせる見事な臨場感、残響も豊かで、ヨーロッパ・トーンでまとめられている。シカゴ響が、ヨーロッパのオケのような柔らかさで鳴るのが印象的な全集でもあった。

ブレンデルの知的でよくコントロールされたピアノが聴きもの。非常に粒だちよく、美しい響きで最後まで弾き通す技術は、さすがと云うべきだろう。
レヴァイン/CSOも好演で、柔軟にブレンデルのピアノに応じている。このフレキシビリティはレヴァインの美質と思う。今や巨匠となったレヴァインの、若い頃の名盤と云えると思う。

第1楽章はアレグロ・コン・ブリオ。
ブレンデルのピアノは論理的・理詰めであって、首尾一貫した感じの演奏。
一時の感情に流されず、無理なく自然に、しかし着実に音を拾ってゆく感じの弾き方。知性と教養に裏打ちされた演奏でもある。それは、ベートーヴェンへの強い共感があってこそのものだろう。
カデンツァでの気品など、他の演奏では聴くことができない。これぞブレンデルと思う。

第2楽章は慰めのレント。
オーケストラの柔らかい伴奏に乗って、ブレンデルのピアノが滑るように入ってくる。弱音の美しさは格別で、ため息が出るばかりの繊細さ。そしてまた雄弁。弱い音にこそ、緊迫感がある。音色はいつもの肌色がかった白。ニュアンスいっぱいの美しさで、耳をそばだてて、その音色と響きの繊細さを聴きわける楽しみがこの演奏にはある。
CSOの響きは、ふっくらと柔らかい。弦楽セクション、特にヴァイオリンがもう少し柔らかければと思うのは無い物ねだりかな。

終楽章はオケとピアノが一体となった輝かしいフィナーレ。いつまでも終わって欲しくないと思うロンド。
ああ、ブレンデルはいいピアニストやなぁ・・・・・。

録音は今も素晴らしいです。
LPとしては最末期の発売でありますが、ふっくらと豊かな音で魅了されます。
名録音といっていいでしょう。


AUTHOR: ニョッキ URL: http://blog.livedoor.jp/watahiroxp DATE: 09/06/2007 08:26:31 おはようございます。

ブレンデルのピアノ、美しいですね。
シカゴ響のフィリップス録音は聴いたことがありませんので興味深いですね(殆どデッカで聴いてますので)。

ベートーヴェンの3番は学生時代、演奏会でプロのピアニストと共演したのですが、余りに「いけていない」ソリストだったのでそれ以来この曲が好きになれず、最近聴きなおしてみてようやく3番の魅力がわかってきました。

ベートーヴェンのコンチェルトは5曲ともすばらしい作品ですね。

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コメント

>hiromk35 様
こんばんは。コメント感謝です。有り難うございました。
ブレンデル/マリナーのモーツァルトは愛聴盤です。これはイイ演奏ですね。

フライシャー/セル盤は未聴です。セルの伴奏ではギレリスで聴いています。
UK、EU盤は、そうですか、音がイイですか。探してみたいと思います。
財布と相談しつつ・・・・・・(^^ゞ。

有り難うございました。

今晩は、ブレンデルはハイティンク・ロンドンフィル盤を最初に聴いたので印象が強く残っています。レヴァイン盤でも、音の粒立ちが緻密で、あと一歩で無機的になるようなタッチは同じですね。シカゴ響はフィリップスで聴いても、ザクセン風?プロイセン風?というのか、ゴツイですね、低弦など。(CDで聴いてます) あと4番の終結、フライング拍手の嵐です。

こんにちは。
 ブレンデルは録音も多くて、まぁ御達者なのはいいんですけど、そんなにベートーヴェンの協奏曲ばっかり録音してどうするんだ、と思わなくもないような(^^;
 3番とはまた渋い所を.....4番、5番は結構取り上げられることも多いし、よく聞きますけど、3番は意外と聞いていそうで機会が無かったり、という印象です。いい曲なんですけどね。


>ドレドレ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ハイティンク/LPOとの全集も、レコードアカデミー賞の名盤でした。僕はこの全集はすぐに廉価盤化されましたので、(1枚1,500円でした)、早い時期に購入して楽しんでいました。
レヴァインとの全集盤も素晴らしい出来、ブレンデルはすてきなピアニストだと思います。

4番のフライング!・・・・おおっ・・・と思いましたね。
懐かしいです。

>Verdi 様
こんばんは。こちらにもコメントを有り難うございました。
僕は、沢山あるそのブレンデルのベートーヴェン全集の2種類を持つ男です(笑)。ハイティンク/LPO盤とレヴァイン/CS0盤。どちらも楽しめました。ラトルとの全集は、そのうちどこかの中古屋で出会うか、激安廉価盤になるまで待とうと思います。

3番協奏曲は、第2楽章は美しくて、よく聴きます。ルプーやペライアなんかで聴くと、とってもキレイです。

morzart1889さん、こんばんは。
ブレンデルとレヴァインのベートーヴェン、私も持っています。
この演奏は、80年代半ばにラジオのFM放送で初めて聞きました。
当時ブレンデルは知的叙情派と呼ばれており、じっくりと考えられた演奏をするのかと思っていましたが、ラジオから聞こえてくるライヴ演奏は非常に感興に乗ったものでした。ブレンデルの別の顔を見る思いでした。
ブレンデル&レヴァインのベートーヴェンは、アシュケナージ&メータやグルダ&シュタインと並び、ずっと愛聴しています。

>アルトゥール 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
ブレンデルは、知的叙情派でしたね。音色はキレイだし、エスプレッシーヴォな演奏は、新鮮な感動を受けました。
ベートーヴェンのピアノ協奏曲全集は、一時、多くのピアニストが競って録音しましたが、その中でもブレンデル/レヴァイン盤は完成度の高い(ライヴなのに!)ものだったと思います。
アシュケナージ/メータ盤、グルダ/シュタイン盤も大好きです。ルプー/メータ盤にペライア/ハイティンク盤、アラウ/デイヴィス盤、ポリーニ/ベーム・ヨッフム盤・・・・・・・挙げればきりがありませんね。僕はベートーヴェンのピアノ協奏曲が大好きです。

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