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チャイコフスキーの交響曲第6番「悲愴」 カラヤン/ベルリン・フィル (1971年録音盤)

朝晩は涼しくなりました。
日中は蒸し暑かったものの、気温は31度くらい。猛暑は収まったようです。

さて、今日は名曲の名盤を。(・・・・・って、いつもか(^^ゞ)

チャイコフスキーの交響曲第6番 ロ短調 作品74「悲愴」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1971年9月、ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。EMI原盤だがDiskyがライセンス契約して廉価盤で出ているもの。
(今はEMIが4~6番のセットを廉価盤で発売しているようです)

カラヤンにしては珍しい、情熱的な演奏。
いつも冷静で、徹底的に彫琢した音楽を聴かせるカラヤンなのに、燃え上がるような演奏。
入れ込みすぎて、オケが破綻しそうなところもある。聴いていてヒヤリとするところもあるのだが、だからこそスリルある演奏とも云える。手に汗握る楽しみと云うべきか。カラヤンの別の顔を見る思い。

第1楽章など、」弦楽セクションが呻き、むせび泣き、すすり泣く。実に情感がこもったボゥイング。
後半は猛烈な迫力。DG盤では聴けない力強さ、熱さ、重量感が味わえる。明と暗の対比も鋭く、音楽を深いところから抉り出してくる凄絶さがある。

第2楽章は涙の中の微笑み。
カラヤン特有の流麗感がイイ。

第3楽章は激しいスケルツォ。踏み込みが大きく、聴き手に迫る力は抜群。カラヤン流の優美な演奏ではなく、血気盛んでやる気満々の行進曲になっている。その煽り方は、ふだんと違うだけに楽しい。この部分のカラヤンを聴くだけでも、このCDの値打ち有りと見た。
カラヤンは一流のアジテーターだったのだと再認識。

終楽章も凄絶。
むせび泣く弦楽セクションに金管がかぶってくるところなど、最高。金管を抑制せず、思い切り吹かせているのは、カラヤンとしてでなくとも、珍しい。他の演奏は思いつかない。
チェロやコンバスの深々とした響きも素晴らしい。漆黒の響きとでも云おうか。

録音は上々です。
大音量で聴いても、崩れません。この演奏は、是非、大音量で聴きたいと思います。
カラヤンの激情が聴けます。

カラヤンの「悲愴」は沢山あって、そのうち、僕はDGでの3種(60年代と70年代でのBPO盤、晩年80年代のVPO盤)も聴いてますが、このEMI盤の力強さを凌駕するものはありません。「美しい」悲愴なら、70年代後半のBPO盤などはホンマにスゴイと思います。
でも、EMI盤ほどの鬼気迫る力はありません。金管も惚れ惚れするほど、イイ音で鳴っています。
スタイリッシュではないカラヤンを聴くのも一興かと思います。



三男坊の合唱コンクール、NHKも全日本も、結局四国大会止まりでありました。
今年も全国大会出場ならず、残念無念。
しかし、見事なソロでありました。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 09/03/2007 08:49:19 お疲れ様です。
カラヤンのチャイコフスキー。
いいですね。
ただ、何度も同じ曲を録音するより
新しいレパートリーを録音して欲しかったです。
例えばマーラー、ショスタコービチ、ラフマニノフのシンフォニー全集。
ストラヴィンスキー「火の鳥」「ぺトルーシュカ」など。
上げたら切りがありませんが。
聴いて観たかったですね。
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コメント

こんにちは。
聴いた回数順でいうとマルティノン/ウィーンフィル、メンゲルベルク/ACO、ムラビンスキー/レニングラードでしょうか。
カラヤンで聴いているのは晩年のウィーンフィル盤のみです。
カラヤンは7回も録音したようですが余程悲愴が好きだったんでしょうか?
ヒロノミンさんも書かれているように最後となった来日コンサートでも取り上げていました。私もエアチェックしたのでそれを聴いてみたくなりました。

カラヤンにいったい何が起きたのか・・。
某店主様大激賞のこのディスクですが、なるほど、それだけの事はあると思います。
後のBPO盤の様な、いかにも高級車然としたラグジュアリーな演奏とは根本的に違う、
荒ぶる魂の咆哮。その迫力たるや聴衆につかみかからんばかりであります。
「ナ・ン・ダ・コ・レ・ハ」聴いてる方としてはただ唖然とするしかありません。必ずしも好き、というわけではないものの、数ある悲愴CD中でも傑出したものの一つだとは思います。

こんばんは、LPでは厚ぼったく聴こえた弦が、このCDでは筋肉質に・・。
5番もすごいですね。ティンパニーとブラスの咆哮より、木管群に魅力を感じます。大音量で再生すると、残響が見事ですね。

こんばんは。
このシリーズはLPで5番を持っていたのですが、EMIから2枚組で出たのを今年購入しました。
CDになってから、フォルテシモの混濁が無くなって、聴きやすくなったように思います。
演奏は確かに爆裂してますねぇ。

この当時のEMI録音は、ホールトーンが豊かで独特の感触があります。
小澤/パリ管の「火の鳥」などもそうでした。

>猫よしお 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
カラヤンは何度も「悲愴」を録音しましたね。ベートーヴェンやブラームスもそうでした。
新しいレパートリーにはあまり挑戦したくなかったんですかね?・・・・仰るように、ラフマニノフやマーラーの1~3番や7番など、カラヤンとBPOの演奏で聴いてみたかったですね。さぞや、耽美的にやってくれたんじゃないかと想像してしまいます。

>hsm 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
なるほど、ザイフェルトらの言葉、面白く拝見しました。たしかに、実演では好きにやらせていたんでしょうし、「弦が分厚くて」というのも分かります。
カラヤンの実演は、FM放送のエア・チェックでしか耳にしたことがないんです。しかも、1980年以降の来日公演ですので、あまり燃え上がるような感じはなく、レコードと同じようでした。
もっと若い頃、1970年代までだったら、燃えるようなカラヤンの実演が聴けたのかなと想像してしまいます。

参考になりました。感謝です。

>ヒロノミンV 様
こんんばんは。コメント感謝です。
カラヤン最後の来日での「悲愴」のテープをお持ちとは、羨ましいです。
僕はカセットデッキが壊れたのを機に、長年、録音してきたテープを処分してしまいました・・・・置き場に困ったからでもあるんですが、今思えば勿体なかったと悔いています。

DG盤の「悲愴」と比べると、EMI盤はたいそう激しいです。同じ人物かと思うほど、カラヤンが荒れ狂っています。こんな主情的なカラヤンも珍しいと思います。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもありがとうございます。
マルティノン/VPO、ムラヴィンスキー/レニングラード・フィル盤は、往年の名盤・定盤ですね。僕も大好きです。
カラヤンの「悲愴」は1980年頃の来日公演エアチェックや1960年代と70年代のDG録音で聴いてきたのですが、EMI盤は全然違いました。凄まじいです。
最晩年のVPO盤は、円満な美しさが印象的でした。
カラヤンは「悲愴」が好きだったんでしょうね。

>花岡ジッタ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。

そうなんです、まさにカラヤンの荒ぶる咆哮です。このEMI盤は、初めて聴いたときに、「ホンマにカラヤンかいな?」と思ったものです。
いったい、カラヤンに何があったのか?・・・・不明ですが、この演奏の燃焼度は凄まじいです。
カラヤンもこんな一面があったんだ・・・・・と思うと、少し嬉しくなります。
カラヤン、僕は好きです。

>ドレドレ 様
こんばんは。コメント感謝です。有り難うございました。

そうですそうです、5番も凄いんです。おそらく、同時期録音の4番も凄いんでしょう(4番は未聴です)。
僕はCDでしか聴いたことがないんですが、筋肉質の響き、エエですね。
残響も多いので、大音量で気分良く聴きたいですね。

>Summy 様
こんばんは。いつもお世話になります。
CD化が成功しているんですね。混濁がないのはエエですね。
カラヤンには珍しい爆裂演奏、いったい彼に何があったのか、大変情熱的で楽しめました。

小澤の「火の鳥」、これ未聴なんです。
是非聴いてみたいと思っています。

こんばんは。
70年代初期のEMIへの復帰直後の記念的録音ですね。モーツアルト後期交響曲、ブルックナー4,7番、ほぼ同時期の記録です。
ブルックナーを除き、モーツアルト、チャイコフスキーはほぼ1発録音とのことです。各楽章を1セッションでリハーサルから録音へ集中的に録音したようです。その集中力と熱気には圧倒されます。録音も大変素晴らしい出来です。
その中で大変残念な噂があります。チャイコフスキー4番のマスター・テープがダメになっているとの噂です。EMIから3曲がCD化されており噂の範疇なのでしょうが・・・。この頃の磁気テープは、ベースから磁性体が剥離するケースが多数発生しているとのことです。

>あるべりっひ 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
なるほど、1発録りですか。あの熱気は、編集のにおいがしませんものね。素晴らしい集中力と盛り上がりでした。
ブルックナーの4番や7番も、そうそう、同じ時期でしたよね。

ところで、チャイコフスキーの4番のマスターテープ異常は、耳にしたことがあります。だから、Diskyは4番を入れなかったんですね。
ただ、今はEMI本家から4~6番のセットでCDが出ているようですので、一度どんなものなのか、4番を聴いてみたいです。
状態が良ければ、ものすごい熱気と圧倒的技量の4番が聴けるような気がします。

ふたたびこんばんは。
4番のマスターテープの損傷は本当の話のようですね。
EMI2枚組で買った4番は、他の2曲と比べると音質的に劣るように思います。
若干歪みっぽく、強奏では割れます。
オリジナルマスターではなく、サブマスターあたりからデジタル化したものと思われます。
5番だと腰の据わった安定感のある良い音なのですが。
といっても、鑑賞に支障のある音質ではありません。

息子さんのコンクール残念でしたね。
僕は学生時代、二度ほど全日本合唱コンクールで歌ったことがあります。
今となっては良い思い出です。

>Summy 様
おはようございます。コメント感謝です。
なるほど、やはり4番は歪みっぽいですか。強奏で割れるようだと、マスターに何らかの問題があったんでしょうね。
サブマスター・・・確かにそうかもしれませんね。
と言いつつも、一連の演奏として4番も聴いてみたいです。

Summyさんも合唱の経験ありですか。すごいです。
あれ、上手な学校の合唱はホンマにキレイですね。
三男坊は中学校では2年連続全日本・NHK出場が出来たんですが、高校では四国大会止まりです。
どうも、練習量の差が、結果の差になっているような気がします。

お世話になります。
50年代のカラヤンの話題が続いているので、私の愛聴盤の話題を・・・。それはカラヤン初来日時のN響との1954年4月21日 日比谷公会堂ライブ録音(NHK音源のモノラル)DG盤の「悲愴」です。特徴は、①カラヤン最後のVPOとの録音と演奏時間がほとんど同じ。②レガート奏法や、終楽章のタムタムが小さめな事など、後年のカラヤンの録音での解釈の素地が既に固まっているのが確認できる。③日比谷公会堂の響きが極めてデッドな為、後年の録音より各楽器の分離がはっきりしている。またデッドな響きがこの曲ではプラスになっており、「悲愴」の厳しさを実感できる(古い録音なので、音にキツさは全く無い)。④当時のN響はプアで未熟ですが、昔の日本人の持っていた、ひた向きさが感じられ感動的。・・・等々です。
そう、これは、「三丁目の夕日」より古い東京での、貴重なドキュメントなのです。

>鞍馬天狗 様
こちらにもコメントを有り難うございました。
カラヤン初来日は昭和29年でしたか。なるほど、単身でNHK交響楽団を振っているんですね。そういえば、「悲愴」はカラヤンが最も得意とした演目、日本のまだ未熟だったオーケストラを振っているなんて、エエですねぇ。
僕は響きがまろやかで残響豊かな録音が好きなので(それで、ついウトウトしてしまうんですが(^^ゞ)、デッドな録音は苦手なんですが、鞍馬天狗さんのおっしゃるような利点もあるんですね。
N響の実況盤が、DGから出ているのも素晴らしいですね。ひょっとして、日本だけの発売かもしれませんね。

はじめまして。こんなブログがあってうれしい。カラヤンのチャイコフスキー6番、私は小学生の頃,60年代のイエスキリスト教会の録音の「レコード」擦り切れるくらい聴いてました。今は手元にありませんが,グラモフォンでした。でもEMI盤が、とても聴いてみたくなりました。これからも、楽しみにしています。

>ゆみ 様
こんにちは。初めましてでしょうか、コメントを有り難うございました。
ド素人ブログで恐縮ですが、どうぞよろしくお願いします。分からないこと沢山ありますので、いろいろ教えて下さい。
さて、カラヤンの「悲愴」、録音多いですね。1960年代、70年代、80年代にそれぞれDGに録音していますし、このEMI盤はその間、1971年のものでした。カラヤンのしては大変主情的、感情の昂ぶりが聴ける演奏で、感動的です。カラヤンにしては珍しく、泣き喚く感じもありました。

しかし、ゆみさんは、小学生の時から「悲愴」を擦り切れるほど聴く・・・・というのはスゴイですね。
僕は、小学生の頃は洟垂れ小僧、クラシック音楽には縁なきガキでありました。

トラックバックありがとうございました。
皆様のコメントにあるとおりで私が付け加える事が見つかりませんが、とにかくこの時期のEMIへのカラヤンの録音はその他のものと熱気が一味違うような気がします。モーツァルトの交響曲やブルックナーなども推進力に溢れるというか、グイグイと引き込まれる魅力があります。オーケストラとの関係や肉体的にも充実していた時期なのでしょうね。素晴らしい記録だと思います。

>goo1611 様
こちらこそ、コメントを有り難うございました。
カラヤンのこの時期の演奏、スゴイですね。特にEMIへの録音が素晴らしいです。モーツァルトなども、豪華絢爛、いかにもカラヤンらしいゴージャスで妖艶、甘い化粧の匂いがプンプンするような名演奏でした。
おっしゃるように、肉体的にも充実していた頃だったんでしょう。オケとの一体感も素晴らしいですね。

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