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マーラーの交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」 バーンスタイン/ニューヨーク・フィル

お暑うございます・・・・という挨拶を、「処暑」を過ぎてもしております。
今日から少し涼しくなるという天気予報、期待したいもんです。

さて、今日もマーラーであります。

マーラーの交響曲第7番 ホ短調「夜の歌」。
レナード・バーンスタイン指揮ニューヨーク・フィルの演奏。
1965年12月、ニューヨークのリンカーン・センター、エイブリフィッシャーホールでの録音。CBS盤。
バーンスタインは晩年に同じNYPと再録音しているので、これは旧盤ということになる。

バーンスタインがマーラーを振るときの熱気。
このCDでは、自分の血液の中にマーラーと同じ気質が流れているかのように、若きバーンスタインが情熱的にバトンを振っている。
後年のDG盤に比べると荒削りで、合奏の精度はイマイチ。NYPのアンサンブルはこの当時は概してよろしくない。弦がザラついて、管楽器との呼吸が合わないこともしばしば。でも、難曲の7番交響曲を(当時は難曲だったと思う・・・・)、情熱的に、マーラー布教の使徒のように構築しようとしたバーンスタインのロマンこそ是とするべきであって、1960年代のマーラー演奏の、これはやはり金字塔と思う。

もう一つ。バーンスタインのマーラーは分かりやすい。解説者的というか、教育的というか、バーンスタインのマーラーは聴き手に優しいところがある。親しみやすく、気さくなマーラー。しんねりムッツリではない、洗いざらしのジーンズをはいて屈託なく笑うマーラーが、バーンスタインとともに佇む。そんな演奏。

第1楽章は、やや戸惑いがちな演奏。バーンスタインにしても、この楽章を捉えきっていなかったのかな、と思う一節もあり。後年の再録音盤に聴ける確信に比べると、まだ咀嚼の途中かという感じもする。
中盤以降は見事。妖しげな様子がよく出ている。特に木管群は十分に妖しい。

第2楽章「夜曲Ⅰ」はゆったりとしたテンポ。じっくりと遅いので、マーラーがどんな風に書いているのかが見えてくる感じ。冒頭など、管楽器の響きがとても妖しく、良い。ティンパニの強打も効果的。惜しいのは、弦楽セクションのザラつき。ホルンの響きにももう少し魅力があったらなぁ・・・というのは欲張りすぎかな。

第3楽章スケルツォは愉悦に富んだ表現。明るく楽天的。この辺りは、バーンスタインらしい演奏と云うべきかな。テンポは自在に伸縮して、バーンスタインが自由に伸び伸びと振っている感じ。

第4楽章は「夜曲Ⅱ」。ここも遅い。森の夜の深さを表現したような楽章だが、テンポが遅いので、闇の深さが底知れない感じ。妖しく、恐ろしげな「夜」でもある。
NYPはここへきて好調。音もイイ。素晴らしい出来と思う。

フィナーレは阿鼻叫喚的な演奏だが、バーンスタインの解説風のバトンのおかげで。分かりやすいものに仕上がっている。アンサンブルは少し雑だが、熱気は十分で、ライヴのような盛り上がり、感興がある。面白い演奏だと思う。

録音はさすがに古びてきました。
40年以上昔の録音ですので、これで了とすべきなのでしょう。


<マーラーの第7交響曲「夜の歌」 自己リンクです>
■アバド/シカゴ響
■クーベリック/バイエルン放送響
■ベルティーニ/ケルン放送響
■小澤征爾/ボストン響
■マゼール/ウィーン・フィル
■テンシュテット/ロンドン・フィル


AUTHOR: 猫よしお DATE: 08/29/2007 06:56:28 お世話になります。
バーンスタインのマーラー旧盤は、それなりに面白いと思います。
何より若さがあります。
晩年の段々テンポが遅くなって、時には限界を超えたような演奏よりは
ずっと良いと思う。
そう言えば、バーンスタインが生涯たった一度だけ振った
ベルリン・フィルとのマーラー9番のライヴ盤は有名ですね。
思えばバーンスタインは1943年、ワルターの代役で
ニューヨーク・フィルの指揮台に立ったのでした。
この時のライヴは確かCD化されている筈です。
そして最後の演奏会、ボストン響を指揮したライヴもCD化されています。
何か因縁を感じますね。
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コメント

>rudolf2006 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
バーンスタインのマーラー旧盤は、1・4・7番と大地の歌しか持っていないんですが、DGの新盤全集に比べて、若々しく覇気がありますね。一気呵成に運んでゆくところもあるようです。
4番などは、メゾ・ソプラノも素晴らしく最高でした。

rudolf2006さんは、旧盤の全集をお持ちなんですね。
僕もこの全集で欲しいなと思うんですが、ダブり買いになってしまいますので、う~ん・・・・どうしようかなと思案中です。

こんばんは。
バーンスタインのCBS(現Sony)マーラー全集は、近々『SACD ハイブリット』で発売されるようです。リマスターされるでしょうから、楽しみです。
http://www.sa-cd.net/alltitles/82
『復活』は、ロンドンでの再録音もCBSにあったと思いましたが・・・。

晩年のDGG録音が非常に人気のバーンスタインですが、CBS録音の若々しい演奏の方が私は好みですが・・・。
年少の頃(中学生・・・)友人がこの旧マーラー全集を購入し、何人かの友人たちとで休日のたびに聴いていました。友人宅にはこの頃もう本格的なステレオシステムがあり、休日はほぼ彼の家に入り浸りでした。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。コメント感謝です。
SACDで再発売ですか・・・・・。僕はSACDプレーヤー、持っていないんです。音がいいそうですね。格段に良くなるそうですね。・・・・欲しいなぁ。
ハイブリッドでしょうから、SACD全集だけ買っておくという手もありそうですね。

あるべりっひさんの、昔の休日の話、エエですね。
昔、ステレオは貴重でした。我が家に貧しいながらもステレオが届いたときの喜び、兄との共用でしたし、安物のモジュラーでしたが、嬉しかったことを覚えています。アンプに(我が家のはレシーバー・タイプでしたが)、スイッチを入れて点灯するときの喜び、今と比べれば貧しい音だったはずなのにステレオであることの喜び・・・・思い出します。

mozart1889さん、こんばんは。
この録音、私の初マーラー体験だと思います。高校の音楽室のライブラリーにあったのを、クラシック通の友人が探し出してきて、大音量で聴いていたところを、音楽の先生にたしなめられたのを覚えています。もちろん、「バーンスタインのマーラー」といえばCBS盤しかなかったころの話です。
CBS時代のバーンスタインの録音は、音質のハンデがあるとはいえ、若々しくて威勢のいいものが多かったですね。あまりCDで買いなおしていないので、最近は聴く機会が減ってしまいましたが、聴いてみたくなりました。

>stbh 様
こんばんは。コメント感謝です。
stbhさんは、マーラーの初聴きが7番ですか。すごいです。僕はこの7番は、長いこと、よく分からなくて苦手にしておりました。
今は大好きな曲なんですが、初めのうちは面食らったものです。

昔はバーンスタインくらいしか(それも旧盤)なかったですね。でも、あの時代の覇気は捨てがたいものがありますね。
新盤も完成度としてはスゴイと思うんですが、旧盤の良さも見直したいと思っています。
有り難うございました。

こんにちは。
この夏は、あまりの暑さにマーラーは遠慮して、涼しげなグリーグなどを聴いていました。

バーンスタインの旧録音は、LP時代に何枚か集めたのですが、今年CDの全集で買ってしまいました。
結果的に交響曲は「大地の歌」を含め、新旧全部揃えてしまったことになります。

旧盤では2、3番が特に好きだったのですが、全集の中の6、7番も良いですね。
新盤には無い勢いを感じます。

>Summy 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
ホンマにこの夏は暑かったですね。僕もシベリウスなどを聴いて、涼をとっておりました。

バーンスタインの旧盤全集、お買いですか。エエですね。僕も欲しいんですが財布と相談です。1番・4番・7番・大地の歌がダブります。
旧盤の独特の勢い、捨てがたいなと思っています。
もちろん、新盤の圧倒的な完成度、オケの魅力、録音の良さなども素晴らしいですが・・・。

レニーのマーラーは、けだし別格と思われます。

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