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マーラーの交響曲第2番 ハ短調「復活」 ハイティンク/ベルリン・フィル

今日は大曲を。

マーラーの交響曲第2番 ハ短調「復活」。
ベルナルト・ハイティンク指揮ベルリン・フィル、エルンスト・ゼンフ合唱団の演奏。
シルヴィア・マックネアーのソプラノ独唱、アルトはヤート・ファン・ネス。
1993年1月、ベルリンのフィルハーモニーでの録音。フィリップス盤。

オーケストラの機能が万全に発揮された、素晴らしい演奏。

ハイティンクはBPOと相性が良かったと思う。フィリップスに残したマーラー選集(全集にならなかったのが、実に、ホンマに、惜しい名演!)を聴くたびに思う。
そして、アバド退任後、常任はハイティンクが良かったのに・・・・と思うことしきり。
(別にラトルを好かん訳ではないのだが・・・・)

というのは、ハイティンクほど、オケの持っている技量・パワー、そして特有の個性・美質を引き出す人はいないと思うから。
アムステルダム・コンセルトヘボウ管を振ればあのしっとりとした木質感を、ドレスデン・シュターツカペレを振れば練り絹のような柔らかさを引き出す・・・・。
ロンドン・フィルだって、癖のない端正な名演を聴かせてくれたし(例えば、メンデルスゾーンのいくつかの交響曲、ホルストの「惑星」)、ウィーン・フィルとはブルックナーの名演(3番、4番、5番、そして見事な8番)が相次いだ。

このマーラーの「復活」も、そんなハイティンクの面目躍如たる名演で、BPOのパワー・テクニック・まとまりの良さなど、現代オケの世界最高水準を聴くことが出来る。


フィリップスの録音も極上で、我が愛機ターンベリーが実に気持ちよく鳴っている。
弦はしっとりとしなやかで、管は朗々と心地よく鳴り響く。ティンパニの迫力も壮絶。
大音量で鳴らしても型くずれしない、見事な造形。

ハイティンクの表現は、中庸・穏健なもので、感情移入的なドロドロはない。マーラーが、「クラシック音楽」の枠組みの中で行儀良く鳴り響いている感じでもある。
大編成の管弦楽の中、見通しはすこぶる良好。錯綜した楽譜から、素晴らしい響きを引き出している。
特に、響きやすいようにオーケストラを十分にコントロールしつつ、最後にその手綱を緩めて、楽団員の自発性に委ねてゆく・・・・そんな感じの演奏。
テンポも妥当で、あざといところは全くない。

慟哭、叫喚、身もだえするようなマーラーではありません。
しかし、説得力が強く、聴き終えた後の清々しい気持ちは格別であります。
二人の女声も立派な歌唱でありました。

ハイティンクはイイ指揮者です。


<マーラー「復活」の自己リンクです>
■テンシュテット/ロンドン・フィル
■キャプラン/ウィーン・フィル
■メータ/ウィーン・フィル
■ハイティンク/アムステルダム・コンセルトヘボウ管(クリスマス・マチネ盤)
■ノイマン/チェコ・フィル(1980年録音盤)


AUTHOR: hsm DATE: 08/27/2007 12:35:00 朝夕少し涼しくなりましたね。
夜は虫の鳴き始めました。
窓を開けていると、すぐそこで鳴いているような勢いです。

誰とでも(どのオケとも)仕事ができて、それが水準以上というのは、人柄なのでしょうか。
素晴らしいことですね。
ロンドン・フィルとのヴォーン・ウィリアムズも良かったですね。

この曲には、マーラーの小姑並みな指示が書かれてますね。
中には「Tp奏者は合唱を邪魔しないように、物音を立てずに席に戻ること」という、
まるで奏者を信用していない? ような指示もあるようです。
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コメント

>あるべりっひ 様
こんばんは。いつもお世話になります。大阪は暑いでしょう。早く涼しくなるといいですね。

ハイティンクは誠実な解釈とオケの自発性の尊重とで、素晴らしい演奏を聴かせてくれます。特に1970年代後半以降の円熟ぶり、大らかさは、いくつもの名盤となりましたね。

アツモン!・・・・懐かしい名前ですね。昔は都響を振っていたような記憶もあるんですが・・・・・。名演奏を実演で聴けるのは嬉しいですね。
僕も、「復活」をナマで聴いてみたいです・・・・・。

はい、住居は書き込みしてませんでした。
大阪よりも『東』です。夏暑く、冬は風が強く寒い所。世界最大手の自動車メーカーの本拠地の近くです。
こちらは、まだまだ暑い日が続くようです。なかなかじっくりオーディオに向かう気力がわきません。休日はゴロゴロしていると、終ってしまいます。

小澤の『復活』は、06年7月の復帰公演初日が愛知芸術文化センター、コンサートホールで行われました。その翌日、翌々日の名古屋フィルの定期公演がアツモンの復活でした。地方の同じホールで3日間続けて『復活』が響きました。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメント恐縮です。
あるべりっひさんは、てっきり大阪の人と勘違いしておりました。
なんででしょう・・・・?そういう気がしていたんでしょうか(^^ゞ。
失礼しました。スミマセン。
でも、やはり都会でしょうから、暑いことでしょう。早く涼しくなるとエエですね。

名古屋で3日連続の「復活」、それはそれは、経済同様、景気がいいですね。

暑さもピークを越えたのか幾分過ごしやすくなりましたな。
>ハイティンクの表現は、中庸・穏健なもので、感情移入的なドロドロはない。
まさに同感ですな。爺もハイティンクはエエと思いますぞ。偉大なる平凡と揶揄されることもあるが、平凡をここまで極めれば非凡というもの。人柄もいい。
2000年5月、コヴェント・ガーデンで「スペードの女王」観る機会がござったが、ハイティンク指揮で、歌手陣もカリタ・マッティラ、ドミトリー・ホロストフスキー、ジョゼフィーヌ・バールストウと申し分のないものじゃった。
終演後、若く美しい奥方と楽屋口から出てきたハイティンクにサインをもらい、奥方に写真を撮らしてもらしていいかと聞いたところ、一緒に撮ってあげましょうとの返事。嫌な素振りや疲れた表情も見せずに一緒に写真に納まったが、その優しさ誠実さには感極まりましたぞ。

>峠茶屋の爺 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。

ハイティンクの実演でオペラ「スペードの女王」、しかも素晴らしいキャストですね。羨ましいです。そして、終演後のハイティンクの人柄が伝わってくるお話、感激しました。どうもありがとうございます。さらに、ハイティンクが好きになりました。ホンマ、エエ話ですね。

偉大なる平凡と称されつつも、ハイティンクの指揮した演奏は、何度聴いても飽きがこないという、僕にとっては上質なものです。

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