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ベルリオーズの幻想交響曲 ミュンシュ/パリ管

四国は猛暑がぶり返しています。
クラシック音楽を聴くのも大変です。
「暑い中でさらに熱いものを喰うと夏バテ防止になる」・・・・・・
といいますので、今日は、昨日に続いて熱い音楽を行きましょう。


ベルリオーズの幻想交響曲。
シャルル・ミュンシュ指揮パリ管弦楽団の演奏。
1967年10月、パリのサルワグラムでの録音。EMI原盤。

云わずと知れた天下の名盤。
情熱が火を吹いて、その炎が聴き手の前に屹立する。
ミュンシュ最晩年の凄まじい演奏。この演奏に賭ける意気込みが指揮者・オーケストラともに猛烈で、勢い余ってつんのめりそうになっているところさえある。
スタジオ録音なのにライヴのような迫力と熱気。下手なステージを聴きに行くくらいなら、ミュンシュ盤を聴いている方がエエぞ、と云いたくなるようなレコード。

そして、このLPは45回転盤。DAC第一家庭電器の特製重量レコードで、贅沢にも4面を使っている。つまり、幻想交響曲一曲で2枚組のLP。

第1楽章からもう焼けただれるような熱さ。テンポは速く、グイグイ進みつつ、表現は実に劇的。クラシック音楽史上最も劇的な交響曲を、さらに劇性を強めて演奏したようなものであって、あまりの凄まじさにオケは軋み、時に悲鳴を上げる。その悲鳴こそ、ベルリオーズの天才の叫びではなかったかと思える。
ミュンシュとベルリオーズの親和性かもしれない。

第2楽章のワルツも、燃えるような血が滾る演奏。速い、速い、そして火の出るようなワルツ。この録音当時、パリ管は創設直後であって、名手揃い。特に管は良い。オケ全体のアンサンブルはイマイチなのだが、トゥッティの迫力は格別。

第3楽章「野の風景」の緊迫感もすごい。ボンヤリしてしまいそうな、のどかな部分を、ミュンシュはキリリと引き締めて、緊張を強いるような演奏を繰り広げる。
コーラングレの淋しさ!このレコードでしか聴けない寂寥感。
低音の存在感もイイ。チェロなど非常に雄弁。
僕はこの楽章でよく居眠りをしてしまうのだが、ミュンシュ盤は聴き所満載なので、居眠りしている暇がない。名演と思う。

第4楽章は、おどろおどろしい断頭台への行進。ティンパニの強打が見事に決まっているし、金管の強奏も迫力十分で、心地よいくらい。輝くばかりの音色が爽快だ。

そして、フィナーレ「サバトの夜の夢」は気味悪さも十分、ベルリオーズは狂気の中でこの交響曲を書いたんだろうと思わせる演奏。その狂気を知るミュンシュも、さて、これを振っているときに、アッチの世界に行っていたんじゃないかと・・・思ってしまう。


録音は最高。とても40年前の録音とは思えません。
情報量が圧倒的で、時の流れを忘れます。素晴らしい録音であります。
LPの凄さを改めて感じました。
CDだと、また違った音がするようです・・・・・。


※幻想交響曲の自己リンクです)
■デイヴィス/アムステルダム・コンセルトヘボウ管
■ハイティンク/ウィーン・フィル
■チョン・ミュンフン/パリ・バスティーユ管
■カラヤン/ベルリン・フィル(1964年盤)
■アバド/シカゴ響
■ブーレーズ/クリーヴランド管
■デュトワ/モントリオール響



AUTHOR: 猫よしお DATE: 08/25/2007 08:24:58 お疲れ様です。
ミュンシュ/パリ管の「幻想」。
名盤中の名盤ですね。
「幻想交響曲」の大評判(代表盤)として必ず推薦されます。
パリ管の初代音楽監督として意欲的に活躍し始めた矢先に
急逝したことは誠に残念でなりません。
もっと長命であったならば
パリ管との名演が数多く録音、演奏されたことでしょう。
ちなみにミュンシュはフルトヴェングラー時代の
ゲヴァントハウス管のコンマスとして活躍していたらしいですね。
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コメント

ミュンシュの幻想交響曲は大好きで、パリ管の他にボストン響の1954年録音と1962年録音もしっかり揃えています。極私的には1954年盤に特別な思い入れがあります。といいますのは、昭和30年代の初め頃に、人面双頭向日葵の不気味なジャケットにコロリと参り、再生してみて凄い迫力に惚れこんだのが刷り込みだったもので・・・。それ以来すっかりミュンシュ信者になってしまいました。

>猫よしお 様
こんばんは。毎日暑いですね。いつもお世話になります。
ミュンシュ/パリ管の「幻想交響曲」は、名盤中の名盤。これからも、永く聴き続けられるでしょうね。大変情熱的な演奏で、熱いです。同時期に録音されたブラームスの1番も凄まじい燃焼でした。
もう少しミュンシュが長生きしてくれたら・・・・と思いますね。

ミュンシュがコンマスであったエピソード、知りませんでした。なるほど、それは興味深い話ですね。有り難うございました。

>ひろはや 様
こんばんは。いつも有り難うございます。コメント感謝です。
LP45回転の音は、迫真の音がします。音にガッツがあるといいましょうか、肉付きが良く、ダイナミックな感じです。

ミュンシュ/ボストン響盤も、名演ですね。1962年の録音ですので、まだまだ現役で聴けますね。いい音だと思います。
メータ/NYP盤は懐かしいです。僕もこれ持っていたと思います。ラックのどこかにあるはずなんですが・・・・・・。メータの1970年代は名演が多かったですよね。

>天ぬき 様
こんばんは。コメント感謝です。毎日暑いですね・・・。
さて、天ぬきさんも思い出の1枚にミュンシュ/ボストン響盤があるんですね。パリ管のもすごかったですが、ミュンシュは本当に「幻想交響曲」が得意だったんですね。
マルティノンも懐かしいです。
やはり、フランス系の指揮者が振ると、ベルリオーズもエエですね。

>hiromk35 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメントを有り難うございました。
昭和30年代初期の盤・・・・・・ああ、いいお話ですね。爾来、ほぼ50年ですね。hiromk35さんの、永い、永い愛聴盤なんですね。
僕もそんな愛聴盤を持ちたいと思います。
刷り込み・・・・・僕の幻想はミュンシュ/パリ管盤か、アバド/シカゴ響盤になるでしょうか・・・・・・・。
それにしても、ミュンシュ、人気ありますね。さすがだと思います。

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