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「タイスの瞑想曲」 ムター(Vn) カラヤン/ベルリン・フィル

残暑お見舞い申し上げます。
今日もLPのお話です。

「タイスの瞑想曲」。
アンネ・ゾフィー・ムターのヴァイオリン独奏、ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1980年11月、ベルリンのフィルハーモニーでの録音。EMI原盤。


その昔、アナログ・レコードが全盛だった頃、いかに音を良くするかというのは、その入り口たるカートリッジにかかっていた。また、カートリッジを換えることで、音の違いなどを楽しむことができた。
当時ビンボーな学生だった僕にはそんな贅沢ができるはずもなく、でも、やはり音の違いを楽しむくらいのことはしたく、何本かカートリッジを持っていた(というか、無理して購入していた)。
その頃、都内には(秋葉原や新宿、確か御茶ノ水などにもあったかな?)DAC第一家庭電器というチェーン店があって、カートリッジ2本で大幅値引き価格、しかもその針を楽しむための特性重量レコードをオマケに付けていた。このLPはEMIと提携して制作していたもので、今となっては貴重な45回転盤でもあった。
これが欲しくてカートリッジを購入したようなものでもあるのだが、その中の出色の1枚が、今日聴いているムターとカラヤン共演のLP。
(EMIから正規盤CDも出ていると思います)。

さすがに素晴らしい録音。重量級のLPと、45回転が効いている。
アナログらしく、まったりと、たっぷりとした音。倍音成分も、残響も、実に豊か。
針音やパチパチノイズなども多いのだが、そのうちに聞こえなくなる。人間の耳って便利であります。

ムターのヴァイオリンが肉太で、ゾクゾクするほどの色気があって、後年の円熟を想像させる豊かな響き。素晴らしい。
テンポは非常に遅く、ムード満点。これはカラヤンの決めたテンポだろう。
そのカラヤン/BPOのバックは、たいそう雄弁で、ネチネチとヴァイオリンに絡んでくる。その美しさは凄絶。

いや、ホンマにカラヤンはスゴイ。この美しさ・色気を聴いてしまうと、他の演奏が乳臭い・小便臭いものに思われてしまう。そのくらい、この演奏(伴奏)は成熟している。
熟しきって、触れなば落ちんといった風情。
一歩間違えば、場末の安酒場のお姉ちゃんになってしまうのだろうが、その手前で完熟の美しさを醸し出す。これだけの演奏、他にはなかろうと思う。

録音は抜群で、何も言うことはありません。宝物です。
購入は昭和57年。何となく遠くなってきた昭和の時代の、これは大切な宝物です。
ビンボーな青春の思い入れが強いのかもしれませんが。


もうひとつ。
アナログ・レコードを聴いた後は、幸福な気持ちになります。
CDの聴感とは違う、何かが含まれているんでしょうか。


AUTHOR: 天ぬき DATE: 08/20/2007 10:44:39 おはようございます。
第一家電はカートリッジに力を入れていたようでそのような催物をよくやっていた記憶があります。私はテレオン専門だったのでそのような貴重盤は無縁でした、残念!!
それにしても秋葉原はすっかり変わってしまいました。
第一家電はとうに無くなり、ヤマギワは石丸の傘下に、そしてその石丸はデオデオの傘下に。ラジオ会館はすっかりヒュギア系ののオタクの城に変身、駅前にはメイド喫茶の女の子がチラシ配り
いやはや団塊世代には寄りつけなくなってきました。
最後になりましたがシュバルベとカラヤン/ベルリンフィルの演奏が気に入ってます。
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コメント

こんばんは。
第一家電の限定LPですか、私は石丸専門でしたから・・・。羨望のレコードですね。このシリーズで『シュタイン&N響』のワーグナー集がありましたネ、東芝盤とは収録曲が一部違いこれも羨望の1枚です。
天ぬき様
私は、ラジオ会館の雰囲気が変わっていく様をリアルタイムで体感しました。月に2回くらいは出かけていたあのビルの、2階、3階の店舗が行くだびに変化し、オーディオ目当てで出かけていたのに最後は『ガンプラ』を買っている自分でした。

>ドレドレ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
こちらのセルフうどん店ですと、ぶっかけ小は200円、大は300円くらいが相場でしょうか。それに天ぷらなどトッピングしていくと、値段はもう少しかかります。
さて、吸引式スタビライザー、使ってました。なかなかいい音になるんですが、吸引面が傷ついてたまりませんでした。あれでダメになったレコードが何枚かあります。ドレドレさんも同じ辛さを経験されてるんですね。
第一家電の45回転盤、僕は4枚あります。「カラヤン・イン・パリ」、ミュンシュの幻想、ヨッフムの合唱第4楽章、そして「タイスの瞑想曲」です。
EMI原盤ですが、さすがに今聴いても音はエエですね。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
石丸電気は、夏冬の傷物バーゲンに出陣していました。傷物といっても、ほとんど良品でしたし、2000円の輸入レギュラー盤が800円とか680円とかで買えました。今も値札ついたままのLPが我が家にゴロゴロしてます。
もっとも、中身違いなども随分掴みました。デイヴィスのベートーヴェンのつもりで買ったらハイティンクの「春の祭典」であったとか、リヒターのブランデンブルク協奏曲の箱なのに、中身は管弦楽組曲であったとか・・・・・・でも、今はこれが貴重でして、違っていて良かった、どちらも素晴らしい演奏でした・・・・・・
なんて楽しみがアキバの石丸電気にはありました。

今は・・・・・・先日も訪れましたが、寂しい限りです。

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