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ラヴェルのバレエ「マ・メール・ロワ」 モントゥー/ロンドン響

「残暑お見舞い申し上げます。」・・・・と云うより「猛暑」お見舞い申し上げます。
日本全国、どこも暑いようです。

まあまあの風通しの我が書斎も、日中は35度まで気温が上がります。夜でも33度を超えておりました。
エアコンなしには、とてもクラシック音楽を聴けません。
「何か、涼しい音楽はないかいなぁ・・・・・」と思うと、やはりシベリウスなどの北欧系、そしてフランス音楽が心地よいですな。(独墺系はどうも暑苦しくなります (^^ゞ)

そこで、きょうはラヴェルを聴きましょう。

ラヴェルのバレエ「マ・メール・ロワ」。
ピエール・モントゥー指揮ロンドン交響楽団の演奏。
1964年2月、ロンドンでの録音。フィリップス盤。

「前奏曲」から、もう夢見るように美しい音楽が目の前に広がる。
ロンドン響のデリケートな音は、モントゥーが引き出したもの。ホルンが遠くで鳴る、その響きも余情たっぷりで、品が良い。この音で、モントゥーのラヴェルの世界に引き込まれてしまう。
息づかいが深く、自然なアーティキュレーション。無理なところは一つもない、しなやかな音楽が続いてゆく。
弦楽セクションの響きも実にデリケートなのだが、管楽器はさらに繊細。ラヴェル特有の味わい深い管楽器の響きを堪能できる。
たとえば「紡ぎ車」でのオーボエ、「眠りの森の美女」のフルートやクラリネットなど、あえかなる美しさを醸し出して、上品ったらありゃしない。

「美女と野獣の対話」もそう。コントラファゴットが奏でる淡い哀しみ。淡くて繊細だからこそ、余情を含んで哀しみが伝わってくる感じ。それに絡んでくるクラリネットは、もう絶品の美しさ。

「一寸法師」の弦の淡彩。弱音器つきの弦楽合奏がたいそう綺麗。それに乗って、クラリネット・フルートがこれまた美しい。

モントゥーの指揮は大らかな感じ。
ロンドン響のメンバーの自発性を大切にして、伸びやかに演奏させている感じがする。
自由にやらせつつ、生まれてくる音楽はラヴェルの計算され尽くしたデリカシーを十全に表現してしまう・・・・・これぞ大家の芸だろう。
ロンドンのオケ、英国人がこの時代だから多かったろうに、音はまるっきりフランス。脱帽であります。

録音状態は上々。無理にレンジを広げす、穏やかにまとめ上げた感じの録音。
全体的にしっとりした渋めの響き。
聴きやすい音でありますが、これがロンドン響の特徴かもしれません。

さて、ちょいと部屋の温度が下がりましたかな?


AUTHOR: ひろはや DATE: 08/16/2007 10:39:07 おはようございます。
ラヴェルの『マ・メール・ロワ』は、オーケストラ版とピアノ連弾版がありますね。
オーケストラ版ではハイティンク盤(ACO1971年、ボストン響1995年)とクリュイタンス盤(パリ音楽院管1962年)で、ピアノ連弾版ではラベック姉妹(カティア&マリエル)のピアノ演奏盤(1985年、PHILIPS)で聴いております。
元来子供のために作曲したという経緯(英語名マザーグース)が物語るように、どこか神秘的でこの世から超越した夢見心地の感じの曲の数々に、俗世の猛暑など吹き飛ばすような感覚になりますよね。
本当に..部屋の温度が下がった気が...(笑)
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コメント

>hiromk35 様
こんにちは。非常に暑いですね。たまりません。コメントを有り難うございました。
オランダ盤のラヴェル、イイですね。今となっては貴重ですね。きっと良い音なんでしょう。ターンベリーとの相性もいいのではと想像しています。
我が家では蘭フィリップス盤は、LPの中で最もいい音で鳴ります。素晴らしいプレスだなぁといつも感心しています。

モントゥーのラヴェルは本当にイイです。脂粉の香りにノスタルジックな情緒・・・・・ええ、おっしゃるとおりと思います。

私のブログへのコメントやトラックバックありがとうございました。

クーベリックのマーラー4番にいただいたコメントにブログ上で返信したのですが、私の1978年のドイツ行きも「カラヤン・コンクール」が目的でした。してみると共通の知人がいそうですね。

>まじっくばすーん 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
毎日暑いですね。

クーベリックのマーラーはイイですね。大好きです。初めて買ったCDのマーラー全集でした。懐かしいです。
カラヤン・コンクールに行った友とは、その学年だけの交渉でした。名前もなんといったか・・・・? 
ただ、僕は記念会堂裏のグランドで毎日ソフトボールの練習に取り組み、彼は記念会堂の木陰で毎日チェロの練習をしてました。

こんばんは。
暑くていけませんネ。音楽を聴く気力が・・・。
フィリップス盤をお持ちなんですね、私は米マーキュリー・プレスのアメリカ・フィリップス盤です。
私はこの演奏に色気を感じます。心地よい香水と葉巻の薫に包まれた感覚です。楽屋で多くの女性に囲まれ、葉巻を燻らす指揮者モントゥーを想像しています。
マーキュリー・カティング&プレスにリアルな感じの音を想像したのですが、ある意味で肩透かしでした。この録音時期、フィリップスのロンドン録音の多くはマーキュリーが担当していた様ですが、これはどうもフィリップスが録音をしたのでしょう大変聴きやすい音です。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
こう暑いと、音楽を聴く気になれないですね。

なるほど、マーキュリー盤ですか。この時期だと、マーキュリーの録音やプレスが多いんですね。
モントゥーの演奏は、貫禄というか余裕というか、巨匠の演奏だなぁと思います。彼は長命でしたから、ステレオの優秀録音が遺されて良かったですね。

おはようございます。

マ・メール・ロワにはコントラ・Fgにまでソロがあって、
ラヴェルの管楽器の扱いの上手さが光る曲ですね。

ドビュッシーには管楽器のための作品があるのに対して、
これだけ管の扱いの上手いラヴェルにないのは残念ですね。

>hsm 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
おっしゃるとおり、ラヴェルのこの曲にはコントラ・ファゴットにまでソロがあるんですよね。さすがに、オーケストラの魔術師ですね。
ドビュッシーには管楽器のための作品が結構あるのに、思えばラヴェルにはないんですね・・・・いわれて気がつきました。ホンマに残念ですね。
管楽器の扱い、惚れ惚れしますもんね・・・・・・。

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