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ドビュッシーの「海」 パレー/デトロイト交響楽団

田んぼの緑が濃くなる今の時期、海の色も濃くなってきます。
我が家の前に広がるのは瀬戸の内海、燧灘(ひうちなだ)といいます。外海の広がりや陽光、大きな波はないものの、その色はやはり海であって、青が濃くなってきます。

今朝のジョギングは、ふだんより少し足を伸ばして、のんびりと「ひうちの海」を見てきました。のたりのたりと、穏やかな内海。夏の光を浴びた水面を眺めつつ、ワタクシの耳に響くは、ドビュッシーでありました。

そこで、今日は・・・・。
ドビュッシーの「海」。
ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団の演奏。
1955年12月、デトロイトでの録音。マーキュリー原盤だが、フィリップスが発売しているもの。国内盤では1,000円で買えてしまう。

このCD、パレー/デトロイト響の演奏はもちろん素晴らしいのだが、それ以上に、圧倒的な録音がスゴイ!
ドビュッシーの色彩溢れる(天賦の才もあふれる!)音楽を見事にとらえきった録音が素晴らしい。音の輝き、切れ込み、空気感、音場(奥行きも高さも)・・・・唖然とするほど。
1955年の録音、何と、50年以上も昔に、これだけの音で録音できたというマーキュリーこそ、恐るべし。

パレーの指揮は、大づかみにドビュッシーをとらえたもので、とても分かりやすいのが特徴。思い切りよくグイッと絵の具をパレットに絞り出して、神経質になりすぎず、ダイナミックに、色彩豊かに、カンヴァスに描き出したという感じ。
微妙なニュアンスと聴き慣れない和声とで、戸惑いそうな聴き手に対して、よくかみ砕いて分かりやすく案内してくれるような演奏。
謂わば、啓蒙的な演奏。

デトロイト響も好演。オケ全体にまとまりが良い感じで、これはパレーの統率力をあらわすものだろう。
総じて弦楽器がシルクタッチの渋い音色で基調づくり、そして管楽器が色彩的でニュアンス多彩。
時々現れるハープは絶品。味わい深く上品な美しさ。


カップリングの「牧神の午後への前奏曲」も素晴らしいです。
これは見事なドビュッシー・アルバムと思います。
50年以上も前の録音、ただただ感嘆であります。



さて、「燧灘」のネーミングは、古代、白村江の戦いまで遡ります。
あの有名な、教科書にもきちんと載っている663年の対外戦争です。
唐・新羅の連合軍に敗れた倭国は、逆襲を恐れて、瀬戸内地域に朝鮮式山城と烽火(とぶひ)を多数設置します。その「烽火」から付けられた名前のようです。
火を打つから燧灘です。
当地には朝鮮式山城の跡も遺っています。


AUTHOR: よし URL: http://otsusan.cocolog-nifty.com/genki/ DATE: 08/07/2007 08:28:03 パレーのフランス物は1枚持っていますが「海」がそんなにいい録音とは知りませんでした。ドラティのストラヴィンスキーやジャニスのリストはすごい録音でした。
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コメント

>hsm 様
こんにちは。貴重な情報をありがとうございました。
この楽器がバソンかな・・・と聴きながら思っていたところなんです。
やはりバソンでしたか。
それにフルートやトロンボーンも・・・やっぱりフランス風だったんですね。
改めてラヴェルなども聴いてみたいと思います。
パレー/デトロイト響を聴く楽しみが増えました。
どうもありがとうございました。

ポール・パレーのドビュッシー、いいですね。私も好んで聴いております。年代のわりに録音がいいので、その点もありがたいです。トラックバックしました。

ご無沙汰してす。
最近はプーランク、ミヨー、コープランドなどの近現代の曲を聴くことが多く、いわゆる名曲路線からは外れていました。

ドビュッシーの「海」は、最近聴いたものでは、M..T.トーマス/フィルハーモニアの録音がなかなか良かったように思います。
1982年のCBS録音です。
ドビュッシーの思い描いた「海」は日本の海なんですよ。
ドビュッシーの書斎には、葛飾北斎の「神奈川沖浪裏」が飾ってありました。

四国は古代より大陸との関わりが深いと聞いています。
「熟田津に舟乗りせむと月待てば・・・」の歌は、額田王が今の松山で詠んだ歌なのですね。

>narkejp 様
おはようございます。コメントとTBを有り難うございました。
パレーの3枚、フィリップスの1000円盤で買いました。
どれも素晴らしい録音です。マーキュリーはすごいなと思いました。
演奏も、僕には合います。気に入りました。

>Summy 様
おはようございます。こちらこそご無沙汰してました。
コメント感謝です。毎日暑いですね。

北斎の浮世絵、ドビュッシーの「海」のジャケットになりますね。ブーレーズの旧盤が「神奈川沖浪裏」でした。
MTTの「海」は未聴です。聴いてみたいですね。

額田王が松山(道後温泉)から舟乗りせむとした・・・・その先が九州朝倉宮、そしてその後に白村江の戦いが起こります。
中大兄皇子も大海人皇子も、熟田津に来ておりました。

涼しい風が入ってくるポール・パレーのドビュッシーを聞く

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東北地方は、お盆を過ぎると朝晩はだいぶしのぎやすくなる。夜も七時を過ぎると、窓から涼しい風が入ってくる。北側の窓を開けると、エアコンも不要だ。
先日購入した、Philipsスーパーベスト100シリーズの中から、ポール・パレー指揮デトロイト交響楽団の演奏で、ドビュッシーの管弦楽曲(UUCP-7077)を聞く。
「牧神の午後への前奏曲」と「海」が1955年12月、「夜想曲」と「イベリア」が1961年3月、デトロイトでの録音。演奏は生気があり、明快なものだ。響きのバランスが整えられており、音色が美しい。...

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