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ブルックナーの交響曲第7番 ホ長調 「ノーヴァク版」 アイヒホルン/リンツ・ブルックナー管弦楽団

暑い日が続きます。
真夏の田舎の昼下がり、どこが一番涼しいでしょう?
木陰もないギラギラ照りつける日中、涼しいところがあります。どこか分かりますか?


さて、今日は田舎っぽいブルックナーを聴きます。

ブルックナーの交響曲第7番 ホ長調 「ノーヴァク版」
クルト・アイヒホルン指揮リンツ・ブルックナー管弦楽団の演奏。
1990年4月、リンツでの録音。カメラータ原盤。

「深々とした呼吸。老巨匠のたどり着いた境地!」というのはこのCDのコピー文句であって、いや全くその通りだわいと思う。
自然な録音で、誇張もあざとさも全くない。個々の楽器も実に聴きやすいし、心地よい音場が広がる優秀録音。
こういう録音で聴くブルックナーは、楽しい。

演奏は謂わば、素朴な手作りの民芸品。
テンポはゆったりとして遅く、一歩一歩足下を確かめながら着実に進んでゆく感じの演奏。いたって真面目で、誠実そのもの。
オケもとても真摯。アイヒホルンのタクトに一生懸命反応して頑張っている様子がうかがえるのは好ましい(特に第4楽章)。

巧いオケならナンボでもあるが、こんな風に心がこもっているオケはそうはないんじゃないか。その誠実さに喝采。

それにしても、何と素朴で飾り気のない演奏だろう。
響きは洗練されていないし、表情は野暮ったいほどのブルックナーなのだが、これこそブルックナーの本質かなとも思う。その点では、説得力が強い演奏でもある。
「田舎のブルックナーやなぁ・・・」と思いつつ聴いていると、確かにチェロの響きは深々として気持ちよく、田んぼの中の風のようだし、ヴァイオリン群の優しい響きは、頬を撫でる微風のよう。素朴な世界に引き込まれて、そんな錯覚に陥りそう。

第2楽章など、ホンマに柔らかい肌触り。よく手になじむ木工品。
身を浸すように聴いていると、しみじみと感動が湧いてくる。
ああ、イイ演奏だなぁ。ブルックナーってエエなぁ・・・そう思います。
指揮者と奏者たちの愛情が伝わってくるような、名演と思いました。


さて、冒頭の問題です。
真夏の田舎の昼下がり、どこが一番涼しいでしょう?

それは、田んぼです。
田んぼの中が涼しいんです。今の季節、稲がどんどん伸びてきて、緑が濃くなっています。その中にたたずむときの涼しさ!
特に、田を渡る風の涼しさときたら、こりゃ格別であります。
緑濃い稲を見ていても、飛び交うトンボを見ていても、畦の水路のキラキラとした反射を見ていても、涼しいもんです。

ああ、田舎生活。



AUTHOR: Verdi DATE: 08/04/2007 08:39:55 こんにちは。
カメラータのこのシリーズは、結構力を入れてたんですよね、確か。ポニーキャニオンのノイマンの録音とか、バブル時代の日本レーベルの徒花、と言うと失礼だけど、そんなことがなければ或いは生まれなかったんじゃないかという録音かな、とも思います。幾ら自前録音に力を入れているカメラータといえども......
何かの機会で1番の録音を聞いたことがありますが、そうは言っても録音それ自体は関係なくいいもので、言ってみればバブルの遺産の数少ないプラス面でしょうか。

今年の夏は、何となくこの数年に比して涼しげな気がします。涼しいというより凌ぎ易い、というところでしょうか。風があるのか、空気が淀んで息苦しい、というのがないですね。

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コメント

>Verdi 様
こちらにもコメントを有り難うございました。
カメラータにしても、ポニーキャニオンにしても、そうですね、バブル期の産物かもしれないですね。カメラータは名プロデューサー井阪紘でしたね。
先週の朝日新聞の日曜版に、井阪紘の記事があって興味深く読んでいました。それで思い出して、このアイヒホルン盤を聴いてみようと思ったのです。
ノイマン晩年のマーラー、あれも廉価盤にならんかなぁ・・・・と期待してるんですが・・・・・まだですかね。

台風後の四国は少し涼しくなりました(^.^)

>峠茶屋の爺 様
こんにちは。コメント感謝です。有り難うございました。
ブルックナーの7番交響曲、第2楽章はまさに聖フローリアンの風ですね。いつ聴いても崇高な世界に引かれてゆくようです。
アイヒホルン盤は飾り気のない野の花のような演奏と思います。ベームの8番は聴いたことがありますが、7番は未聴です。聴いてみたいですね。

マタチッチ/チェコ・フィル盤は傑作ですね。
http://www.doblog.com/weblog/myblog/41717/1880121#1880121

カラヤン/VPOの最晩年の演奏も、いつかエントリーしたいと思っています。

>天ぬき 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
アイヒホルン盤は印象に残らないかもしれません。野に咲く花というか、田舎くさいというか、飾り気のない素朴すぎるくらいの演奏でした。
その素朴さが時にはエエなぁと思ったりもします。
録音は立派なもので、聞きやすかったです。

こんばんは。

「その中にたたずむときの涼しさ!
 特に、田を渡る風の涼しさときたら、こりゃ格別であります。
 緑濃い稲を見ていても、飛び交うトンボを見ていても、
 畦の水路のキラキラとした反射を見ていても、涼しいもんです。」
この気持ちというか感覚よく分かります。

記事の曲とは異なりますが、マーラーの4番の第1楽章で、
フルート4本のユニゾンがありますが、
この伸びやかなモチーフがまさに田を渡る風の涼しさを連想させますね。

いつもお世話になります。
ブルックナーの7番。
いい曲ですね。好きです。
アイヒホルン/リンツ・ブルックナー管は
本場の強みですね。
地味ですが
ローカル色、地方色豊かな素晴らしい演奏だと思います。

またお邪魔しますぞ。
アイヒホルン盤を聴きなおしてみましたぞ。ついでにカラヤン盤とブロムシュテット盤もな。なるほどアイヒホルンは仰せのとおりじゃな。野に咲く花のように飾り気がないというか、淡白というか、さらっとした演奏ですな。難を言えばコンブ出汁の効きがちょっと足りないかなという味噌汁のような感じがしたな。ブロムシュテットは対照的に、繊細で色彩感溢れる表情豊かな音作りで、都会的な響きを感じますな。文句なしに美しい演奏、一音一音噛み締めるような説得力のある美しい演奏じゃ。美しさの点では一番かもしれん。低音の響きを少し犠牲にしておるがのう。カラヤンはようやく華美を求めない自然で重厚な演奏をしておるな。まさか3ヵ月後に死ぬとは思いもしなかったじゃろうが、カラヤンらしくない枯れた味わいが魅力じゃ。

こんばんは!
20時頃からひどい落雷と大雨が1時間位続きました。少し涼しくなるかと思いましたが・・・、逆に蒸し暑くなった感じです。それほど地熱が高いのでしょうか?暑い一日でした。
以前にも書いたと思いますが、7番大好きです。特にどこか吹っ切れたアバド&ルツェルンの演奏が最近の愛聴(愛視?)DVDです。ユニバーサルプレーヤーを使っていますから、PCM2chをタンノイで聴いています。
皆さんがお書きになっているようにアイヒホルンの演奏は、印象が本当に薄いです。

>hsm 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
そうです、そうです!マーラーの4番第1楽章のあのフルート!
あれはホンマに涼やかな音楽ですね。田を渡る風のよう・・・・・そっくりです。
あの涼しさをご存じの方がいらして嬉しいです。コメント感謝です。

それにしても、マーラーのあのフルートのユニゾン。
素晴らしい音楽ですね。

>猫よしお 様
こちらこそお世話になります。
アイヒホルン盤、地味ですよね。でも、オーストリアの地方オケでの演奏は、こんな感じじゃないのかなと思います。
だからでしょうか、第2楽章など、しみじみとした味わいがありました。
こういう飾らないブルックナー、エエなぁと思いました。

>峠茶屋の爺 様
コメント感謝です。ブルックナーの7番交響曲を3枚聴き比べ、4時間近くの長丁場、お疲れ様です。
アイヒホルン盤は野に咲く花ですね。そうそう、ダシが少し足りない感じ、同感です。そんな感じでした。
ブロムシュテット/SKD盤はDENON録音の見事さもあって、最も好きな演奏の一つです。今、1,000円盤ですね。こんな美しい名演奏がこの価格とは驚きです。
カラヤン盤はじっくり聴き直したいと思っています。

峠茶屋さんの体力、大したもんです。まだまだお若いですね(^^)V

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
雷雨大変でしたね。あれは、恐ろしいです。先日、近所に落雷があって、インターホンが壊れました。連動していた電話も壊れました。やれやれです。
アイヒホルン盤は地味で目立たない演奏と思います。これといった印象には残りにくい普段着演奏というべきかもしれません。

ユニバーサルプレーヤーで、PCM2chをタンノイ・・・・・・・・おお、贅沢な楽しみですね!

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