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ワーグナーの「ニーベルングの指環」管弦楽曲集 テンシュテット/ベルリン・フィル

連日の猛暑です。
今日はデスクワークばかりで、一日中、冷房の部屋にこもっておりました。
時々部屋から出ると、暑い。たまらなく暑い。ものすごく暑い。
いやはや参りました。この暑さ、盆までは続くんでしょう。あと半月。

どうせ暑いなら、もっと暑苦しい音楽でも聴こうとワーグナーを取り出してます。
(暑苦しいと云うより、厚かましいと云うべきかな?)

ワーグナーの「ニーベルングの指環」管弦楽曲集。
クラウス・テンシュテット指揮ベルリン・フィルの演奏。
1980年10月、ベルリンのフィルハーモニーでの録音。EMI盤。

ベルリン・フィルの素晴らしい音。よく溶けあって、しかも迫力満点の音。
熱気に溢れ、時にライヴのように響く。
テンシュテットの棒は粘り着くような感じで、ワーグナーの情念を抉り出してくる。

「ワルキューレの騎行」などその最たるもので、威風辺りを払う堂々たる名演。重さ・靱さを兼備して、迫力十分。
縦の線が微妙にずれるところもあるのだが、それがまた、独特の粘りを生み出している。

「夜明けとジークフリートのラインへの旅」では、ドイツの深い森に朝日が徐々に差し込んでくる描写が見事に音化されている。そして、ベルリン・フィルの音が深々として、たまらなくイイ音。ああ、これはワーグナーの音だ。
オケが巧い。金管の音がまろやかで美しいのも特筆もの。EMIの録音の特徴なのか、テンシュテットの指示なのか、この金管群のまろやかな音は、カラヤン指揮のDG盤では味わえないものだった。
ふわりとした暖かさも良い。(ドレスデン・シュターツカペレのような音がした)

「ジークフリートの葬送行進曲」は、粘っこく、またゴツゴツした表現。テンシュテットは、あまり美観にこだわらなかった指揮者だと思うのだが、ここでも、迫力と強さ・粘着力はあるが、音そのものはあまり磨いていない感じ。(カラヤン/BPOを聴きすぎたかな?)
しかし、オケのパワーとホールの音響が、そのゴツゴツ感を吸収して。スケール豊かな音楽にしているのが感動的。
金管の咆吼など、ダイナミックで凄まじいパワーだが、音そのものはまろやか。ああ、ジークフリートは、まさに英雄だった。

「ワルハラ城への神々の入城」は、雷鳴がスゴイ。
ティンパニの最強打は、おそらくフォーグラー(だと思うのだが)渾身の一撃。
こんなティンパニは他の演奏ではまず聴けない。もの凄い雷鳴。存在感抜群。
そして、この演奏ではヴァイオリン群が繊細な響きで奏でてゆく。その弦が、一本一本の髪の毛のような感じで、細くしなやかに、涼やかに鳴る。力業だけではない、ベルリン・フィルの凄さを垣間見る思いがする。

「森のささやき」では弦楽セクションの美しさを堪能し、ラスト「ウォータンの告別と魔の炎の音楽」では、深々としたフレージングと重量感のある音を楽しめる。ウォータンの悲しみを伝える名演。勇壮な金管が特に素晴らしい。


録音は今も極上。
このCDは、我が家のシステムでの実に美しく鳴ります。
音がまろやかで、強靱なのにふわっと柔らかいベルリン・フィルの音が、イイです。
EMI録音にしては、これは「大当たり」ですな。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 07/27/2007 06:41:03 テンシュテットのワークナー。
素晴らしいです。
おっしゃるように、ベルリン・フィルの音が柔らかい。
そうですね。特に金管が良いです。
カラヤンより全然いい。
テンシュテットには、もっとベルリン・フィルと録音して欲しかった。
と思います。
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コメント

>猫よしお 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
テンシュテットのワーグナーは、LP時代からの愛聴盤です。BPOとは2枚録音していますね。
いずれも素晴らしい演奏で、とくに録音の加減か、BPOがまろやかな音を響かせているのが特徴かと思います。
テンシュテットのBPO録音、ホンマ、もう少し聴いてみたかったですね。

>hirmk35 様
こんにちは。いつもお世話になります。
僕もひところワーグナーに懲りまして、ショルティのライト・モチーフ集などもよく聴きました。楽譜が読めませんので、オタマジャクシをなぞることはしませんでしたが・・・・・・。
ワーグナーをゆっくり聴く時間がなかなか取れないですね。楽劇も非常に長いものは途中で寝てしまいます・・・・・(^^ゞ。

>天ぬき 様
こんにちは。いつもありがとうございます。
NECのCD-803は往年の銘機、CDを縦にはめ込むタイプの名作でしたね。当時としては(今もでしょうか)、大変音が良い、アナログ的に柔らかい音を出す、そんなプレーヤーだったように記憶しています。
あの頃のNECはアンプのA-10など、元気だったですね。隔世の感があります。

こんばんは。
毎日眺めているジャケット! 演奏については、なにも言うことがありません、素晴らしい。
録音もこの頃にしては優秀な部類だとお思います。エンジニア:ボイリング氏の素晴らしい録音だと思います。音の厚みに不満がなくはありませんが・・・。同じワーグナーでも序曲集は、エンジニアが変わるため音の傾向が変わります。断然この『指輪集』の方が、優れた録音と思います。
テンシュテットのもう一枚のワーグナー・アルバム、J・ノーマン&LPOも大変素晴らしい出来です。ただし、録音はいまいちですが。

こんばんは。ご無沙汰しております。
テンシュテットのワーグナーアルバム!このベルリン・フィル盤でテンシュテットの名前を初めて知った思い出の名盤として今も大切にしています。ロンドン・フィルとワーグナー・プログラムを引っさげて来日した時の模様が当時NHKで放映されましたが、最近DVD化もされて感動がまた新たによみがえってきました。テンシュテットはホルンの扱い方がピカ一ですね。
最近は本能が真夏に相応しい音楽を求めているような気がします・・・昨日は運よく読響によるアルプス交響曲のコンサートを聴けて氷点下気分を体感できました(^^)

>あるべりっひ 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ワーグナーのリング管弦楽曲集は、このテンシュテット盤とショルティ/VPOのデジタル録音盤、2つを良く聴いてきました。
ショルティ盤は鮮烈な録音、テンシュテット盤はまろやかさが際だつ名録音と思います。演奏は、テンシュテットの包容力がエエなぁと思います。

もう1枚の序曲集より、こちらの録音の方が優れているようですね。
LP時代からそれを感じておりました。

有り難うございました。

>れお 様
こんばんは。こちらこそご無沙汰してスミマセン。
なるほど、たしかにテンシュテットはホルンの扱いが巧いですね。
れおさんは、LPOとの来日公演を聴いていらっしゃるんですか。エエですね。DVDも観てみたいです。

このリング管弦楽曲集、思い出深い懐かしい1枚でして、これからも聞き続けたいと思っています。

テンシュテットのワーグナーはベルリンフィル、ロンドンフィル、ロンドンフィルの日本公演のDVD、といろいろ聴きましたが、どれもスゴイですね。
ベルリンフィルのではワルハラ城~が一番気に入っているのです。金管の鳴りが怖ろしいくらい。
彼の音楽は大好きです。

こんにちは。
暑い日が続きますね。

この録音は友達にカセットに録音してもらい何度も聴いた覚えがあります。
数年前にようやくCDを買いました。
指揮棒を持ったジャケットでオリジナルではないようです。
ワルハラ城への入場の最後の部分は凄い迫力ですね。
ピストンで聴くと音がまろやかに聞こえてしまい、
やはりワーグナーはロータリーTpでないと、と思ってしまいます。

このペアには第2集もありますね。
第2集は発売当初3,800円出して買った覚えがあります。

>ピースうさぎ 様
こんばんは。いつもお世話になります。
テンシュテットのワーグナー、ロンドン・フィルとのライヴ盤も素晴らしい演奏でした。情念の爆発がありました。
DVDは観たことがないんです。DVDを買ったことがないんですが(観て聴く習慣があまりないんです)、テンシュテットなら是非観てみたいです。

ワルハラ城の場面、雷鳴のところでは肝をつぶしました。スゴイです、あのティンパニ。

>hsm 様
こんばんは。お暑うございます。四国はこの時刻になっても、猛暑です。

テンシュテット盤の、ワルハラ城の入場、スゴイですね。やはりワーグナー・トランペットの方がイイんでしょうね。ロータリー式のTpというんですか・・・。

3800円のCD!・・・・そうなんです、あの頃は高価だったんです。今思えば、涙が出るくらい高かったんです。それでも、聴きたくて買いました・・・。
その思いをご存じの方こそ、ホンマモンのクラシック好き・・・・と僕は思うております。

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