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ブルックナーの交響曲第4番 「ロマンティック」 ラトル/ベルリン・フィル

爽やかな夏空が広がります。
気温は30度を少し超えたくらい。気持ちよい涼風でありました。

こんな日には、ブルックナーを。

交響曲第4番 ホ長調 「ロマンティック」(ノヴァーク版)。
サイモン・ラトル指揮ベルリン・フィルの演奏。
2006年10月、ベルリンのフィルハーモニーでのライヴ録音。EMI盤。

最新録音のCDを聴くのもエエもんです。
安物買いのワタクシには贅沢な話です。


第1楽章の冒頭、序奏部が実にゆったりとして気持ちよい。
ホルンは美しく、木管も鮮やか。低音部の弦楽も深々として大変心地よい。
主部に入ると、知らぬ間にテンポが上がって、音楽の表情が若々しくなる。その表情がいかにも自然で、ふっくらと柔らかい。この自然さと清冽さはラトルの美質と思う。
金管群も朗々と鳴るが、あまり野卑なところがない。洗練された都会的なブルックナーという感じ。
録音がよいので、音楽の表情が様々に変化してゆくのが聴き取れるのが面白い。
ライヴなのに、ベルリン・フィルの技は完璧。さすがと言わざるを得ない。オルガン的な響きの重厚さは最高と思う。

第2楽章はアンダンテ。
静かな森の中の、さらに静かな湖の水面・・・・・・という感じの音楽。
ラトル/BPOのコンビで聴くと、この静けさが緊張感を伴う感じ。
ここの楽器の巧さはもとより、アンサンブルとしてのまとまりもスゴイ。おそらく、この合奏を作るために、厳しいリハーサルがあったんだろうと思う。
金管も木管も、むき出しのソロで演奏する場面が多い楽章だが、みんな惚れ惚れするほど巧い。こんなのを聴かされると、やはりベルリン・フィルは世界一のオケやなぁと思う。
第3楽章は「狩のスケルツォ」。
管楽器があちこちで鳴らす狩の合図が楽しい。会話を楽しんでいるよう。
ラトルのテンポは颯爽として潔い。トリオでの素朴さ、自然な味わいは格別。手作りの暖かさが、そこには流れている。

そして、フィナーレはアレグロ・モデラート。
迫力満点で、ベルリン・フィルのパワーが炸裂する。壮麗で豪華、スケール雄大な演奏であって、ガッシリした建造物を仰ぎ見るような一瞬がある。
ラストになってもオケにはまだまだ余裕あり、スタミナ十分で音楽はどこまでも緻密。
ラトルの訓練の成果だろう、丁寧に織り込まれた毛織物のように、目が詰んでいる音楽。テンポもフレージングも実に自然で心地よいし、緩急自在の終曲と云えそう。

録音は上々、いや最上級のレベル。
最新録音の威力発揮、腰の強い弦楽セクションの音が印象的。
ライヴのキズもほとんど感じられない素晴らしさであります。
(編集しているのだろうなぁ?)


★ブルックナーの「ロマンティック」・・・・自己リンク★
■チェリビダッケ/ミュンヘン・フィル
■クレンペラー/フィルハーモニア管
■カラヤン/ベルリン・フィル
■ベーム/ウィーン・フィル
■ムーティ/ベルリン・フィル
■オーマンディ/フィラデルフィア管
■チェリビダッケ/スウェーデン放送響
■クーベリック/バイエルン放送響
■ハイティンク/ウィーン・フィル
■ブロムシュテット/ドレスデン・シュターツカペレ
■マズア/ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管



AUTHOR: 猫よしお DATE: 07/24/2007 12:34:46 ブルックナーの「ロマンティック」。
いい曲ですね。
私の好みはベーム/ウィーン・フィル盤です。
ラトルは苦手です。
ベルリン・フィルは素晴らしいのですが。
晩年、チェリビダッケが37年ぶりにベルリン・フィルを指揮した時に
「かつてのベルリン・フィルではなかった。そこにはすごい落差があった。
ミュンヘン・フィルが当たり前にできることもベルリン・フィルにはできない。彼らは本当の指揮者を必要としているのだが、それがいない。」
「私はもう生涯の最後までミュンヘンにいようと思う。」
と、語ったそうです。
わかるような気がしますね。

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コメント

シャイーに続く私にとっての「3大わけのわからん指揮者」の一人がラトル兄さんであります。
決して嫌いというんじゃなく、「よくわからん」という感じなんですね。
彼の指揮する音楽を聴いていると雑みの無さ、軽さというものを強く感じます。感覚的な話で申し訳ないのですが、良くも悪しくも「音楽家」というデーンとしたイメージでは無く、「ミュージシャン」だな、と感じるのですね。それこそポップスを演る様な感じで紡がれるベートーヴェンやマーラー。平易で適度に刺激的。だけど何かが足りないよ、などと「人間なんて」の一節のような感を禁じえないんですよね。
要するに相性が悪いんでしょうね。こんな事書くと「お前は感覚が古い」とか「じじい」とか言われてしまいそうですが。(笑)
それにしても当盤、録音良好ですか。パッパーノの一連の録音でも感じるんですが、最近のEMI、良好な録音が増えつつあるようですね。

今晩は、この曲はカラヤン盤(EMI)で初めて聴きました。70年代のベルリンフィルは、技術はもちろん、個性も強烈なメンバーがそろっていましたね。ドイツのオケ、という感じはまだ、ありました。今のメンバーも8割がた国籍は、ドイツらしいですが、出てくる響きは無国籍。なんか物足りないのです。

>あるべりっひ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
僕は新譜を殆ど買いませんので、当然のごとく、ラトル/BPOのCDはこのブルックナーと「惑星」しか持っていないんです。
相性は悪くないようですが、積極的にどんどん聴いてみたいな、というのでもありません。
あ、ラトルはVPOとのベートーヴェン全集が面白かったです。

ケンペ/ミュンヘン・フィルの演奏は良かったですね。メータのブルックナーは聴いたことがないんですが、なるほど、録音があったんですね。カリフォルニアの青い空・・・・それは聴いてみたいです。

>花岡ジッタ 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。

なるほど、「雑みの無さ、軽さ」、「ミュージシャン」、「ポップスを演る様な感じで紡がれるベートーヴェンやマーラー」・・・・僕もラトルには同じようなことを思っていました。確かに、ラトルはそんな感じで音楽を演奏しますね。
そこが面白いと思えるかどうかが、相性なんでしょうね。
さて、僕はあまりラトルを聴いていないので、相性がいいのかどうかは、よく分かりません。

EMIの録音、最新のは良くなっている感じがします。

>ドレドレ 様
こんばんは。コメント感謝です。有り難うございました。
ベルリン・フィルは、もうドイツ風の音を出したりはしませんね。巧いなぁとは思うんですが、昔のドイツ風重厚質実剛健な音ではないですね。
少し軽くなって、機能的な感じのオケという気がしますね。

確かに巧いんですが・・・・う~ん・・・・。

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