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ベートーヴェンの交響曲第3番 変ホ長調「英雄」 スウィトナー/ベルリン・シュターツカペレ

夜になって大雨。
まだ梅雨明けしてなかったんです。梅雨前線の影響で、大雨でした。
三男坊は今日から夏休み。羨ましい。尤も四国の田舎の高校生、補習がナンボでもあって毎日登校するそうですが。

さて、今日は名録音好録音盤を。
我が家の装置と相性抜群盤であります。

ベートーヴェンの交響曲第3番 変ホ長調「英雄」。
オトマール・スウィトナー指揮ベルリン・シュターツカペレの演奏。
1980年6月、東ベルリンのキリスト教会での録音。DENON原盤のこれはLP。

愛聴してやまないスウィトナーによるベートーヴェンの交響曲全集、第1作。
素晴らしい録音で、今聴いても極上の響き。
キリスト教会の残響が美しく、とても柔らかい音になっている。コンサートホールで聴いているような錯覚に陥るほど。優美でさえある。
LPのふくよかさも良いが、CD化されている全集も、実に素晴らしい音で聴ける。

第1楽章から、自然体のベートーヴェン。
スウィトナーが指揮すると、ベートーヴェンの交響曲は端正でしなやか、無理がなくどこまでも自然で淀みない音楽になる。
プロイセン風の田舎料理とでも云うべきか、素朴でぬくもりのある肌触り、ナチュラルな味わいが好ましい。
音楽のフォルムはもちろん古典的、堅牢なもので、様式を逸脱することはない。
スウィトナーは剛毅にやらせているのだが、録音が抜群なので、優美な響きが生まれてくるのが面白い。

第2楽章は落ち着いたテンポでしみじみ歌う葬送行進曲。
オーボエをはじめとする木管の響きが良い。アンサンブルは緊密で、出てくる音楽は長年の演奏経験に裏打ちされた自信に満ちている。安心して身を任せることが出来る演奏と云うべきか。
内面の充実、精神の昂揚を感じさせる音楽であると思う。

第3楽章のスケルツォは着実な足取り、こうでしかあり得ないという確信に満ちた演奏。低音の充実が素晴らしい。緊迫感もあれば、弾むリズムの愉悦感もある。

フィナーレは、ベートーヴェンが言いたいことを沢山詰め込んだ変奏曲。
スウィトナーの指揮は、質実剛健で真摯端正なスタイルで、終始、立派な音楽を聴かせてくれる。
オケも巧いし、何より響きがシンプルで柔らかいのがイイ。

ああ、いつまでも聴き続けていたい、僕にとってはホンマモンの名盤であります。


AUTHOR: 木曽のあばら屋 URL: http://www.h2.dion.ne.jp/~kisohiro/index.html DATE: 07/21/2007 05:32:31 こんにちは。
スイトナー/シュターツカペレのベートーヴェンは、本当にイイですね。
穏健・中庸で刺激的なところは無いですが、
自分にとってのスタンダードとして、ときどき聴きたくなります。
録音が良いのもポイント高いです。
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コメント

先日、久しぶりでフルトヴェングラー/ウィーン・フィルのスタディオ録音を聴きなおしたところです。いまさらですが、やはり桁外れの凄い演奏ですね。もっとも今の指揮者がこんな演奏をマネしても、どこか胡散臭いと思うかもしれませんが。

おはようございます。
学生時代『タンホイザー』『マイスタージンガー』の舞台をスイトナー指揮シュタツカペレ・ベルリンで聴きました。まったくもって質実剛健を地で行く演奏でした。『タンホイザー』ではもっと妖艶さが欲しいとは思いましたが・・・、男気1本という感じはこれはこれで魅力でした。
スイトナー、東西冷戦終結と同時に引退してしまいました。精神、物理的な環境の急激な変化に対応できなかったのでしょうね。ケーゲルのような手段を選ばずよかったとは思います。
『英雄』先日購入した、セルの演奏にはまってます。演奏の美しさでは、カラヤン以上でしょうか。

スイトナー/SKBのベートーヴェン、ぜひ全集で揃えたいと思い、ずっと買いたいCDリストに載せてます。単発で田園だけ持ってるのですが、これが素晴らしくて他の曲はどうなのか?と興味を持っていました。mozart1889さんのこのエロイカのエントリーを見て、益々買いたくなりました。
ただ、最近C.デイヴィス/SKDの全集を『禁煙貯金』で買ってしまったので、も少し先になりそうです。

こんにちは。
あるべりひさんと同年でしょうか?私はフィデリオを文化会館で聴きました。その頃はオペラといえばモーツァルトくらいいか知りませんでした。男ばかりで舞台は牢屋、華の無い舞台で面白みに欠けたこと、それにレオノーレの3番が割愛されてがっかりしたのを覚えています。
 スウィトナーの英雄は音もいいし初出からの愛聴盤です。最近はフリッチャイの演奏も気に入ってます、往年(1958年録音)のベルリン・フィルのサウンドがいいです。

>木曽のあばら屋 様
こちらにもコメント感謝です。有り難うございました。
スウィトナー/SKBのベートーヴェンは中庸にして穏健、必要十分な名演と思います。
録音が素晴らしいので、よく取り出します。僕にとってもスタンダードなんです。
同好の方がいらしてくれて、とても嬉しいです。
有り難うございました。

>猫よしお 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
スウィトナーは素晴らしい交響曲指揮者でした。モーツァルト、ベートーヴェン、シューベルト、ブラームス・・・・独墺系の名曲はスウィトナーの全集で楽しんでいます。
特に素晴らしいのはベートーヴェン。ちょうどクラシック音楽を聴き始めた頃、盛んに録音されていたDENONの名盤です。
今も本当に愛してやみません。

>ピースうさぎ 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
スウィトナーはN響との名演も沢山ありますね。FM放送では、よく聴いていました。ベルリンの壁崩壊後に、すぐに引退してしまったのは残念でした。
ベートーヴェン全集は、愛聴盤です。スウィトナーとバーンスタイン/VPOの全集は、生涯、聴き続けたいと思います。
大好きなベートーヴェンです。

>hiromk35 様
こんにちは。いつもお世話になります。
フルトヴェングラーの「エロイカ」は別格ですね。スタジオ録音盤も素晴らしいですし、1944年ウラニア盤も凄まじい演奏と思います。
この録音が今の水準で瑞々しく蘇ったら、ちょっと今の演奏は太刀打ちできないでしょうね・・・・。スゴイ演奏と思います。

>あるべりっひ 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
さすが、あるべりっひさん、スウィトナーのワーグナーを実演でお聴きになってるんですね。羨ましいです。男気一本のワーグナー・・・・エエですね。この人はホンマに質実剛健、飾り気のない端正な演奏をする人でした。
引退は残念でっしたが、彼の独墺系の交響曲全集がいくつもありますので、録音で楽しんでいます。

セルのエロイカもエエですよね。

>ヒロノミンV 様
こんにちは。コメント感謝です。禁煙貯金でC・デイヴィス/SKDのベートーヴェン全集ご購入の由、おめでとうございます。
僕も、9年前にたばこを止めたおかげで、その分、CDの大人買いをしております。
スウィトナーの「田園」は音友のレコード・アカデミー賞に輝く名盤ですね。僕も大好きです。あの黄金色をバックにしたブロンズ像のジャケットも、鮮明に覚えています。
禁煙を継続されれば、スウィトナーの全集、すぐ入手ですね(^^)。

>天ぬき 様
こんにちは。コメント感謝です。いつもありがとうございます。
天ぬきさんも、スウィトナーのオペラ実演をご覧になっているんですね。羨ましいです。エエなぁ・・・・。
「英雄」は彼のベートーヴェン全集の第1作でした。第2作が「田園」・・・この2つで全集の成功が約束されたような名演でした。今も愛聴しています。

フリッチャイの「英雄」は未聴ですが・・・・この人の演奏は何でも聴いてみたいですね。

ごめんください。 僕もこの「英雄」愛聴してます。LPが発売された頃、すぐ買いました。懐かしいです。今はCDですが大言壮語のない、ちょうど良い「英雄」です。この録音があまり話題にならないこと、なぜ、なぜなんだろうと常々思ってます。いろいろな指揮者の「英雄」を聞きましたが、最後はこの録音に戻ります。

>kazu9410008 様
こんにちは。コメント感謝です。どうも有り難うございました。
スウィトナーのベートーヴェンは、1980年代初頭にはDENONの録音の良さもあって、ずいぶん話題になったものですが、このごろはとんと話題を聴かなくなりました。寂しいです。
全集としても、素晴らしい演奏と思っています。
特にこの「英雄」と「田園」、第九が傑作ですね。
同好の方がいらして、僕は嬉しいです。有り難うございました。

お邪魔しますぞ。
スウィトナーは今でも結構人気があって評価が高いのですな。今のようにDVDはおろかビデオもなかった時代には、N響の指揮者くらいしか映像で見れなかったもんじゃが、マタチッチ、カイルベルト、サヴァリッシュより少し後にスウィトナーがよく出ておったような気がする。前3者に比べるとどうしても地味な感じがしたが、堅実な音楽を紡いでおった。モーツァルトやブルックナーも評判がいいようですな。引退というどなたかのコメントもあるが、何年も前に痴呆症で再起不能だと聞き驚いたことがある。息災に過ごしておられればいいのじゃが。

>峠茶屋の爺 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
スウィトナーのモーツァルトは軽快でサッパリとしてます。どれも速いです。オケはSKDなので、音もエエですね。DENONのベートーヴェン、シューベルト、シューマンの全集は録音も最高で、堅牢で上質の演奏を聴かせてくれました。イイ指揮者でしたね。
N響では、ホルスト・シュタイン、ヘルベルト・ブロムシュテットなどと同時期でしたか、何度も名演を聴かせてくれたと思います。
もう、かなりの高齢でしょうね。

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