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モーツァルトのピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503 ゼルキン(Pf)・アバド/LSO

愛媛県でも夏の高校野球が開幕しました。
第89回全国高等学校野球選手権愛媛大会。
今年は地元西条のひうち球場開催の試合も多いようです。熱戦を期待して、足を運びたいものです。

さて、今日もピアノを聴いてます。

モーツァルトのピアノ協奏曲第25番ハ長調 K.503。
ルドルフ・ゼルキンのピアノ独奏、クラウディオ・アバド指揮ロンドン交響楽団の演奏。
1983年3月、ロンドンのヘンリーウッド・ホールでの録音。DG盤。

第1楽章の冒頭は堂々とした序奏。立派なアレグロ・マエストーソだが、テンポは遅めでゆったり・たっぷりという感じで、特に旋律がよく歌われる。内声部も充実して、しなやかな歌に呼応する。
音楽は瑞々しく新鮮で、ああ、いかにもアバドの伴奏やなぁと思う。

ゼルキンのピアノは枯淡の味わい。
華美華麗になりすぎずに、抑制のきいた弾きぶり。一抹の淋しささえ漂わせる。この曲はハ長調なので、明朗快活な曲想なのだが、ゼルキンのピアノには、寂寥感がふと漂うところがある。これがたまらない魅力。
遅くかつ克明なテンポも功を奏しているように思える。

初めのうちは、ピアノとオケの呼吸が今ひとつしっくりしておらず、アンサンブルという点ではハラハラするのだが、聴き進むうちに、この演奏の味わいであることに気づく。
実演的、即興的な面白さがこの演奏の特徴かもしれない。アバドの伴奏も、はじめは堂々たっぷりだったのが、ゼルキンのピアノに触発されて、穏やかで内省的な響きに変化してゆく。

カデンツァはロベール・カサドシュのもの。これがまたセンスに富んで、一瞬の煌めきが聴ける感じ。オシャレで粋なのはカサドシュの特徴か。

第2楽章は心温まるアンダンテ。
ここでもテンポは遅めで、オケの動きがよく聴き取れる。
ゼルキンのピアノはホンマに綺麗。美しい音しか出てこないと云うべきか。音色も綺麗なら響きも美しい。このピアノと木管群との掛け合いが特にイイ。フルートやファゴットがいっそう引き立つ美しさ。

終楽章のアレグレットもあまり速くならない。モーツァルトの作った音を、じっくり優しく撫でてゆくような感じの演奏。快活と云うより、穏やかさが前面に出る。
アバドの伴奏はよく歌って、ゼルキンのピアノを支える。少し抑えめの管弦楽になっていて、ピアノに合わせているのがよく分かる。
アバドは合わせモノも上手いのだ。

録音状態は標準的であります。
もう少し奥行き感があれば・・・と思いますが、この音はデジタル初期のDG録音の特徴でもありました。



AUTHOR: 猫よしお DATE: 07/18/2007 05:39:02 おはようございます。
ゼルキンのモーツァルト。いいですね。
何と表現したら良いのでしょう。
軽過ぎず、重過ぎず。とでも言いましょうか。
そして、またアバドの好サポートに支えられて
本当に良い演奏だと思います。
ゼルキンとアバドとは良い組み合わせでした。
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コメント

>猫よしお 様
おはようございます。いつもお世話になります。有り難うございました。
ゼルキンのモーツァルト協奏曲シリーズは、晩年の名作と思います。
アバドのサポートもエエですし、とても心地よい演奏と思いました。
軽すぎず、重すぎず・・・・ええ、言い得て妙と思います。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもありがとうございます。
モーツァルトの25番のピアノ協奏曲は、バレンボイム/クレンペラーの凄い演奏がありますね。以前にエントリーしました。
グルダ/アバド/VPO盤も愛聴しています・・・・・というより、モーツァルトのピアノ協奏曲の楽しみは、まず、グルダとブレンデルに教わりました。
特にアバド/VPOとのLP2枚は良かったですね。宝物です。

フィルクスニーの演奏は全く聴いたことがないんですが、機会があればふれてみたいと思います。
情報、いつもありがとうございます。

>Verdi 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
グルダ/アバド/VPOのLPは1970年代の名盤でした。僕がクラシック音楽を聴き始めた頃は、グルダ盤はとにかく絶賛、モーツァルトを聴くならまずこの演奏から・・・・という扱いだったですね。

ゼルキン/アバド盤は1980年代のDGの中心的なモーツァルト・ピアノ協奏曲録音でしたが、おっしゃるように、少しマイナーだったですね。全集になって欲しかったんですが、ゼルキンも晩年でしたから、無理だったですね。

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