スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

J・S・バッハの「ゴルトベルク変奏曲」BWV988 グレン・グールド(Pf)

3連休の午後はまた雨になりました。
今日はバッハを聴いてます。

J・S・バッハの「ゴルトベルク変奏曲」BWV988。
グレン・グールドのピアノ独奏。
1981年の録音。CBSソニー盤。

言わずと知れた天下の名盤。
天才奇才グールドの再録音盤にして辞世の歌。
変奏曲の可能性を無限に広げ、磨き上げ考え抜いたタッチで、バッハの豊穣なる世界を表出する。素晴らしい演奏。
グールドの鼻歌・うなり声も凄まじいが、これはご愛敬。

デジタル再録音は、SN比が良く、静寂なスタジオにポッカリとグールドのピアノが浮かび上がる。

ピアノの音色はどこまでも研ぎ澄まされて透明度が高く、刻々と変化する音色・表情も唖然とするほど鮮やか。
おそらくバッハが持てる力・技術の限りを尽くして書いた、もの凄い変奏曲なのだが、グールドで聴くとまさに千変万化の変奏曲であって、長大な曲なのに聴いていて全く飽きない。退屈しない。(だから、これを聴いて眠れるなんてことはまずない訳で、カイザリンク伯爵にはとてもなれそうもない)

アリアのゆったりとしたテンポは悠久の時の流れを思わせる。
心に深く染みいる美しい歌。無垢で純粋なピアノの音が全く美しい。
続く変奏曲は、知的なコントロールが効いた演奏で、ダイナミクスが大きい曲もあれば、コロコロと可愛らしく転がる音色で通す可憐な変奏もある。
実に変化に富んでいて面白いし、時に、緊迫感を伴うので、聴いていて、手に汗を握る場面もある。

説得力も強い。この1枚この1曲でバッハの何たるかが理解できてしまうような演奏。
スケールの大きな曲もあるし、逆にどんどん内面に沈潜して、心の中まで突き詰めてゆくような曲もある。(グールドが、そのように演奏している)

精妙で知的、残響まで計算したタッチが心憎いほど。
色で例えれば、真っ白な感じ。
純米大吟醸の銘酒といった感じ。

聴けば聴くほど、小さな宇宙を感じさせる名盤と云えそう。
何度聴いてもスゴイです。
参りました。



午前中は亡父の墓を掃除。週休日の定例行事であります。
新潟・長野では大地震で被害甚大とのこと、お見舞い申し上げます。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 07/17/2007 04:47:21 おはようございます。
グールドのバッハ。
発売当時、演奏自体は賛否両論多々ありました。
これこそ本当に天下の迷盤?名盤ですね。
スポンサーサイト

コメント

ゴールドベルクは聴くほどに味わいが深くなる曲ですね。
グールドではないのですが私も一度エントリーしたいと思います。私の筆力でどこまで書き込めるかが大問題です(笑)。

おはようございます。
新盤か旧盤か? どちらかと云うと一気呵成に弾かれた旧盤派です。
新盤は求道者のような深い演奏ですが聴いていて気詰まりを覚え、ちょっと疲れます。
最近のものではシュタットフェルトが良かったです。
抜けるようなスタンウェイの音、グールドのような細部へのこだわりは感じませんが、みずみずしい感性で弾かれた美しいゴルトベルクでした。

新旧のグールド盤は名高い名演でつけくわえることは何もありませんが、
シトコヴェツキー編曲の弦楽トリオもけっこう楽しめます。対位法とか、旋律線の絡み合いがシロートの私にもよく聴き取れますので。
アマーティ・トリオという、よく知らない団体の超廉価版で聴いています。

>猫よしお 様
こんばんは。いつも有り難うございます。
グールドのバッハは全く独特、個性的ですが、凄いなぁと思う瞬間が沢山あります。
ゴルトベルク変奏曲も新旧両盤を聴きますが、どちらかというと、新盤の方が肌に合います。
名盤と思います。

>Verdi 様
こんばんは。いつもありがとうございます。
グールドの有名なこと、カラヤンに匹敵しますね。僕の友人はクラシックを聴きませんが、カラヤンとグールドは知ってます。
先日も、「グールドのゴルトベルクを持っていないか?」と曲・演奏家指定で訊いてきましたから。スゴイもんです。
新旧両盤とも天下の名演ですね。

>丘 様
こんばんは。コメントをありがとうございました。
丘さんは、LPでお持ちですか。あの頃は高くて買えませんでした。CDの輸入盤でやっと手が届きました。
僕にはテンポが遅めの新盤が合うようです。

>よし 様
こんばんは。コメントをありがとうございました。
ゴルトベルク変奏曲は、聴くほどに深まる名曲ですね。
グールド以外では、リヒター、エディット・ピヒト=アクセンフェルト、ピノックなどのチェンバロで聴くことが多いです。ピアノではペライアのが素晴らしかったです。
カイザリンク伯爵にはなれませんね・・・・ついつい聴き惚れてしまいます。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
天ぬきさんは旧盤派ですか。僕は、ゆっくりめの新盤が肌に合います。実を浸すようなアリア・・・・気に入っています。
さて、シュタットフェルトは初めて聴くピアニストです。最近の新しい情報に疎いので(レコ芸を読まなくなってひさしいです)、この人のこと、調べてみましょう。
スタインウェイで聴くのもエエですね。ありがとうございました。

>hiromk35 様
こんばんは。いつもありがとうございます。

ああ!
シコトベツキー編曲版の演奏では、編曲者自身が参加しているオルフェオ盤のLPで愛聴しています。懐かしいですね。発売当時は非常に話題になりました。弦楽三重奏の味わいは格別です。

mozart1889さんのこのエントリーを知らないで、私も今日(もう昨日ですね)、偶然にもグールドの’59年ザルツブルグ・ライブでのゴールドベルグを久しぶりに聴きました。

’81年録音盤ばかり聴いていたので、若い頃のライブが聴きたくなったんです。モノラル録音のせいもあるのか、81年盤に比べて静かで優しい感じがします。(ケンプなんかの演奏に似通った雰囲気も)

やはり81年盤の方に、成熟と同時に、鳥肌立つような霊性を感じます。22年という歳月を経て、ゴールドベルグに対するグールドの思いはいっそう大きく、深いものになったんだなぁ…との感慨を強くしました。


>はな 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
グールドのライヴ盤は、後年、彼はコンサートからドロップアウトしたので、貴重ですね。ザルツブルクのは持っていないんですが、良さそうな演奏ですね。
1955年のデビュー盤は、大分あとになってから聴いたんですが、やはり素晴らしいものでした。
デジタル再録音盤ももちろんなんですが・・・。

グールドのゴルトベルクは、なぜこんなに耳も心も惹きつけるのだろう?と、いつも考えます。
でも、ド素人の哀しさ。音楽的分析はもちろんままならず、、、
きっと、一生聴き続ける演奏でしょうね。

>e g u c h i 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
グールドのゴルトベルク変奏曲は、何回聴いてもスゴイ演奏だなぁと思います。
ド素人の哀しさ・・・・・・はい、僕も全くその通りです。このまま聞き続けるのだろうと思います。

いつもお世話になります。
グールドの「ゴルドベルグ変奏曲」。
旧盤なら、上記のサイトで、無料で聴けます。
再録音盤との聴き比べも、面白そうですね。

>猫よしお 様
コメントとURLを有り難うございました。
グールドの旧盤はCDでよく聴くんですが、今や著作権切れなんでしょうが。ネットにアップされているんですね。
スゴイ時代になりました・・・・・・・。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。