スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番 K466 ハイドシェック(Pf)・ヴァンデルノート/パリ音楽院管

台風一過とは云わないまでも、午後からは久しぶりの好天でありました。
テレビのニュースでは各地に被害をもたらしているとのこと、お見舞い申し上げます。
北四国の当地・伊予西条では被害はさほどなかったようで、三連休の中日、人出が多く感じました。

さて、今日はピアノ協奏曲を聴いています。

モーツァルトのピアノ協奏曲第20番 ニ短調 K.466。
エリック・ハイドシェックのピアノ独奏、アンドレ・ヴァンデルノート指揮パリ音楽院管弦楽団の演奏。
1961年の録音。EMI盤。原盤はフランスのパテかな?

昔懐かしいハイドシェックの演奏。
ながいこと、東芝EMIの緑のセラフィム・レーベル1300円盤で愛聴してきたもの。
LPでは20番と23番、25番、27番の4曲が聴けた。
どれも、若いハイドシェックの(まだ20代だった!)、青春の息吹と演奏への意欲がビンビン伝わってくる演奏だったと思う。快速で、覇気に満ちて、しかも即興的で、面白かったなぁ。

このK.466の演奏も、そんなハイドシェックの魅力が一杯。

もう、最初の第1楽章から、ハイドシェックのピアノは全く即興的。
そして、たった今、音楽が生まれたような新鮮さがある。
コロコロとよく転がりながら、モーツァルトのデモーニッシュな側面を描き出すのだが、あまり暗くならず、爽やかささえ伴うような独奏を味わえる。
ニ短調という曲想から思えば、この足取りの軽さ・ピアノの音からこぼれる爽快さは、まさにハイドシェックの個性だろう。
カデンツァもセンス抜群。迫力も十分で気持ちよいピアニズムを味わえる。

ヴァンデルノート/パリ音楽院管は好調。ハイドシェックの自由奔放なピアノに合わせて、よくついて行っていると思う。

第2楽章は速めのテンポで軽快な足取り。ピアノの音色がとても綺麗で、刻々とその色合いが変化してゆくのも楽しい。夕暮れ時の空の色が、眺める瞬間ごとに変わってゆくような・・・そんなイメージかな。
中間部でのダイナミズムは快感。

フィナーレも伸縮自在のテンポで、ニュアンス多彩な演奏。激しく応じるオーケストラも印象的。オケも非常に上手い。ニュアンス多彩なのはオケの方にも云えること。響きが素晴らしい。
終結部に向かって、ピアノはグイグイ勢いを増してゆく。ああ、ハイドシェックのピアノは天馬空を行く。

録音から45年以上経過したとは思えない、鮮明さ。
ハイドシェックのやんちゃなピアノがよく録れてます。
このころのEMI盤は、エエ録音が多いですね。




AUTHOR: 猫よしお DATE: 07/16/2007 05:54:04 おはようございます。
ちなみに、ハイドシェックはフランスのシャンパン会社の御曹司だそうです。
私にとっては、ヴァンデルノート/パリ音楽院管の方が懐かしいですね。
でも、そのヴァンデルノートも晩年は二流のオケによる酷い演奏で発売が中止になった経緯があります。
スポンサーサイト

コメント

ハイドシェックはトルトゥリエとのデュオでベートーヴェンのチェロソナタ全集だけ持っていますが、このピアノは凄いと思います。

ヴァンデルノートはシフラとの共演でリストのピアノ協奏曲だけです。一本調子気味ですが、突進力はなかなかでした。

われながらフォロー不足であると思います。

映画であまりに有名になったこの短調P協奏曲、本当にいろんなピアニストを聴きましたが、ハイドシェックはまだ聴いたことがありません。

はて、私は今日は誰を聴こうかな?と考えて、久しく聴いてなかった[アリシア・デ・ラローチャ+サー・コーリン・デイヴィス(イギリス室内管)]を選びました。

いつも端正で美しいラローチャのピアノ!!このコンチェルトでも、タイムはゆったりと正確でずれないし、ケレン味のかけらもなく、カデンツァも含めてあくまで穏やかな気持ちで最後まで聞き通せます。

ところが、火の玉の炸裂のように激しいアルゲリッチ(この人のモーツアルトは特殊かも?)や、かなりスリリングな内田光子の演奏を聴いた後だと、何となく物足りなさも感じてしまいました。20番ニ短調コンチェルトに限れば、少し悪魔的な要素のある演奏の方が私にはピッタリ来るようです。

>猫よしお 様
こんばんは。いつもお世話になります。有り難うございました。
ハイドシェックはエエとこのお坊ちゃんなんですよね。演奏にも育ちの良い奔放さが出ているようにも思います。
20代の頃の演奏ですが、今聴いてもわくわくするほど楽しいです。
ヴァンデルノートのバックも好演でしたね。

>ひろはや 様
こんばんは。コメント感謝です。いつもお世話になります。
モーツァルトの短調は独特ですね。この20番の協奏曲も、名盤の目白押しです。
グルダに内田光子、ハスキルにバレンボイム、どれも素晴らしい演奏だと思います。特にグルダ/アバド盤とハスキル/マルケヴィッチ盤はLP時代からの愛聴盤です。甲乙つけがたい名演と思います。
ハイドシェック盤は、天衣無縫の闊達さがエエです。天才の演奏はこういうのかなと思いつつ聴いております。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
そうそう、ハイドシェックはフランス人なんですよね。粋でイナセでおしゃれでカッコイイ・・・・しかも腕も達者なんですから、もう、聴いていてワクワクしてくるピアニストだと思います。
天ぬきさんは実演をお聞きなんですね・・。
新宿の厚生年金とは懐かしいホールですね。僕は学生時代によくフォークシンガーのコンサートで行きました。因幡晃とか松山千春とか・・・・・ですけれど・・・・。

>hiromk35 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
トルトゥリエとのチェロ・ソナタ集は、いつか購入しようと思いつつ、今日まで買いそびれています。
HMVでは廉価盤で出ているようなので、そのうちに注文しようと思います。この時期のハイドシェックは好調だったと思うのです。
ヴァンデルノートは、この演奏でしか知らない指揮者なんです。僕にとっては、どうも協奏曲の伴奏指揮者・・・のイメージが強いです。

>はな 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
アリシア・デ・ラローチャの弾くモーツァルトもよかったですね。
昨年、C・デイヴィスとの協奏曲を2枚ほど入手して聴いています。激することなく、穏やかな演奏で印象的でした。
デモーニッシュな演奏なら、内田光子とかクララ・ハスキル盤がいいかもしれませんね。ハスキルのはマルケヴィッチの伴奏がベートーヴェンみたいでドキドキします。

こんばんは。
ちょうど、シノーポリのワーグナーを聞いている時に地震がありました。新潟方面には友人も何人かおります。携帯もつながらないし、連絡があるまで騒がないほうがよいかとも思っています。
ハイドシェックのこの頃のモーツアルト演奏は、わくわくする様で大変楽しいと思います。この曲も短調であることを忘れさせてくれます。
ハイドシェックは、奥様と共演したフォーレの『ドリー組曲』や『バイロイトの思い出』の入ったアルバムを時々取り出し聞いています。

>あるべりっひ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。いつもお世話になります。
そうなんです、ハイドシェックのモーツァルトは、ワクワクするんです。即興的で、天才の閃きを感じます。確かに、短調であることを忘れますね。

新潟・長野方面では、リンク先の方が2名いらっしゃいます。
中古盤店を経営しているensembleさんは、CDや棚の被害が大きかったそうです。
みー太さんは、被害はなしとのこと・・・・。
でも、ニュースでは中越方面は大被害ですね。心配です。

mozart1889さん、はじめまして。伊予の方ですね。ハイドシェックは愛媛では今でも人気があるのでしょうか。私はK.488が好きです。この頃は自由奔放で洒落っ気一杯だったのが、だんだんと表現が濃くなってきました。最近では逆に落ち着きが出て、正に完熟の演奏をしつつあります。今後どうなるか楽しみにしております。

>trefoglinefan 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
僕は伊予は西条市の在住です。ハイドシェックが来日公演を行った宇和島市は車で4時間くらいかかります。西条は東予、宇和島は南予になります。
思えば、この草深い四国の田舎に、フランスのワインメーカーの御曹司で世界的なピアニストたるハイドシェックが、よくぞ来てくれたと思います。僕は実演は聴けなかったんですが、愛媛には今も根強い支持があると思います。ファンも沢山いることでしょう。
今年、宇和島ライヴCDが再発されて喜んでいます。素晴らしいピアニストですね。

ハイドシェックの重大な記事を載せておきましたので、ご覧下さいませ。

>trefoglinefan 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
ハイドシェックのCDが出ないのは残念ですね。どこのオケか知らないのですが、困ったもんです。
勉強になりました。ありがとうございました。

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。