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モーツァルトの歌劇「魔笛」 カラヤン/ベルリン・フィル

腰をいたわりつつ、のんびりと休日を過ごしておりました。
子供たちの中で我が家に一人残る三男坊は、当地西条のひうち公園で開かれた高校生クイズ選手権・中四国大会に出場するもあえなく敗退。これは、我が家の夏の風物詩でありますが、残すは来年あと1回でもあります。息子どもは日々成長し、ワタシはどんどん老化する・・・・・。腰を撫でながら思うのでありました。

さて、今日はオペラです。(腰が痛いとゴロゴロ休みをいいことに・・・)。

モーツァルトの歌劇「魔笛」。
ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮ベルリン・フィルの演奏。
1980年1月~4月、ベルリンのフィルハーモニーでの録音。

音楽は聴き手の心持ちや体調によって、その印象が変わる。再生装置が変われば、また音楽の表情が変わる。天気の具合でさえ、音楽の印象を変えてしまう。

こんなことを書くのは、久しぶりにこのCDを取り出してみて、驚いたから。
「あれ?こんなにエエ音だったかいな?」・・・・・。

カラヤンの「魔笛」は、1980年前後のDG録音の(特にカラヤンの)特徴たる、ペタッとした平面的な音で、弦も時にカサつく硬い感じで、あまり感心しなかった。まあ、こんなもんかいな、と。

ところが、今日聴いてみると、ふっくらと柔らかく包み込むような音で、実に心地よい。弦楽セクションはしなやかで衣擦れのような音がするし、木管は素朴さとともに滋味あふれるニュアンスを漂わせて、実にイイ音がする。
不思議な感じだが、どうか、この聴感が次に聴くときにも持続しますように。

さて、演奏はカラヤンらしく快速で快適なテンポと、なだらかな曲線を描くような流麗なものであって、大劇場で演奏するのにふさわしい感じ。

序曲からしてゴージャスだが、嫌みなものではない。ベルリン・フィルのふっくらとした音が楽しめるし、オケの技術やアンサンブルはもう完璧そのものなので、文句なくよろしい。

配役は豪華なもので、特に三人の侍女がスゴイ。アンナ・トモワ・シントウにアグネス・バルツァ、ハンナ・シュヴァルツと揃えば、それはもう圧倒的な歌唱。こちらの三人の方が主役の女声よりスケールがデカイんじゃないかと思う。端役に大スターを持ってくるんだから、さすがカラヤンだわな。
こんな三人にとっつかまったら、パパゲーノでなくても降参だわいなぁ。

そのパパゲーノはホーニク。性格俳優的な人だが、適役だと思う。アリアも文句なしに楽しめる。
タミーノはアライサ。若々しくさわやかな色気がある。実直真面目一方のタミーノではなく、ちょいとやんちゃもしそうなタミーノと云うべきか。

エディット・マティスのパミーナは、可憐な歌唱。芯の強さを秘めた感じもイイ。純な表情も清々しく、好感が持てる。

夜の女王はカーリン・オット。この人の声は実に綺麗。輝かしいコロラトゥーラで、2曲のアリアとも爽快に歌う。貫禄よりも、爽やかさが印象的な歌唱と云えそう。


という訳で、録音は大変聴きやすいものです。
装置を変えてから(もう5年も経つのに)、このCDを聴いていなかったせいかもしれません。
梅雨空に、爽やかに魔笛が響きます。


※「魔笛」に関する自己リンクです。
○C・デイヴィス/ドレスデン・シュターツカペレ盤
○ルチア・ポップのアリア集
○マッケラス/スコットランド室内管
○クレンペラー/フィルハーモニア管(抜粋盤)
○ハイティンク/バイエルン放送響
○ルチア・ポップのコンサート・アリア集


AUTHOR: 猫よしお DATE: 07/09/2007 06:24:46 おはようございます。
カラヤンの「魔笛」いいですね。
いかにもカラヤンらしい、モーツァルトと言うべきでしょうか。
キャストやベルリン・フィルの良さも相まって
今でも評価の高い名盤ですね。
それから、補足ですが
カラヤン、ブレインと言えば
同じモーツァルトのホルン協奏曲がありましたね。
忘れていました・・・(汗)
それこそ名盤中の名盤です。
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コメント

おはようございます。
最初に買ったオペラがショルティ指揮による魔笛でした。
ドイティコムの夜の女王には唖然としたものでした。
今はハイティンク盤とスウィトナー盤を聴くことが多いです。

ヤマハ・ホールでの魔笛を観ました、私は26年前です。
オーディオ評論家、瀬川冬樹氏が亡くなった日
帰りにウェストでコーヒー、店内にはベームの来日コンサートの再放送が
流れていました。

おはようさん
人気のオペラだけに昔から名盤ぞろいじゃ。爺はポップが好きじゃからクレンペラー盤とサヴァリッシュ盤がええのう。どちらも今じゃ考えられんような豪華キャストに驚くばかりじゃ。夜の女王の聴き比べもコロラトゥーラの歴史を辿るようで爺には楽しい。リップ、ケート、ドイテコム、モーザー、ポップ、グルベローヴァ、スミ・ジョー、デッセイ、セッラ、ダムラウ等々。グルベローヴァ、セッラあたりが正統派の頂点だとは思うのじゃが、容姿も歌唱もメルヘンチックなポップの夜の女王がやっぱり一番ええのう。ヴンダーリッヒのタミーノ、ベリーのパパゲーノ、モルのザラストロなんかもお気に入りじゃが、皆さんはどうなのかのう。

今晩は、今でも銀座など、めったに行くことはないですが、
若い頃は、私もヤマハホールが目的で何度か行きましたです。
カラヤンの「バラの騎士」、フルヴェンの「ドンジョヴァンニ」
ベルイマンの「魔笛」 かなり窮屈な座席でしたけど。
LPでよく聴いたのはサヴァリッシュ盤(EMI)、モーザーの夜の女王は
実際にいるような、おヒスなオッカナイ、オバサンといった感じで、他に対抗できる女王は居ないです。この頃のバイエルン歌劇場のオケの響きは好きでしたね。

こんばんは。
私もドレドレさん同様にサヴァリッシュ盤のモーザー、とっても怖いおばさんを表現していると思います、背筋が凍りそうです。それに初めて聞いた全曲盤です。
クレンペラー盤の豪華歌手陣のレコードが好きです。そこでクレンペラー盤の逸話が一つ。サブ・プロデューサーのグラップ氏へホルン奏者から一言。
ホルン奏者が録音用の立て板を指して『これを少し動かして欲しいのですが・・・。』
グラップ氏『ホルンの反響がうるさいんだね!』
ホルン奏者『いや!! 美しい、ポップさんが立て板が邪魔で見えないんだ・・!』

こんにちは。

 うん、まぁ、カラヤンの「魔笛」、音いいと思いますよ......
 元々カラヤンがグラモフォンに入れたオペラの録音は、このあたりから特に音を詰めに詰めて詰め切ったという感じが出てきますから。それがエッジを尖らせる方に行くのでなく、むしろ線の細さと柔らかさに行く感じかなと。配役も、選別したんだなぁ、という感じが漂いますし。時期が近い筈の、映像で残る「ドン・カルロ」、「ドン・ジョヴァンニ」などは、むしろ豪華キャスト系なんですけどね。

 アライサは、もうちょっと色々活躍出来ればよかったのに.......と思うことしきりです。




>猫よしお 様
こんばんは。コメント感謝です。いつもお世話になります。
カラヤンの「魔笛」は、発売されてから大分経って聴きました。キャストは良いし、演奏もカラヤンらしい流麗感がエエですね。

ブレインとの名盤は、エヴァーグリーン的な演奏ですね。
いつまでも聞き続けたいと思います。
有り難うございました。

>narkejp 様
こんばんは。いつもお世話になります。
ルチア・ポップは、最高のパミーナでした。神々しいばかりの美しさで、今も大好きです。ハイティンク/バイエルン放送響とのCDはグルベローヴァの名唱もあって、もっともよく聴く「魔笛」です。
ビデオでは同じキャストでサヴァリッシュが指揮でしたね。これも大好きです。

>ひろはや 様
こんばんは。コメントを有り難うございました。
クレンペラー、ベーム、サヴァリッシュ・・・・・どれも懐かしいですね。ベーム盤は格調高い演奏でした。ヴンダーリッヒのタミーノは絶品でした。
クレンペラーのはベストキャスト、若きポップの夜の女王がたまりません。サヴァリッシュのはグルベローヴァの夜の女王(やはりこの人は最高です)が楽しめますね。
大好きな歌劇なので、時に応じて楽しんでいます。

>天ぬき 様
こんばんは。いつもお世話になります。
そうそう、「魔笛」にはショルティ盤がありました。LPで聴いています。ローレンガーのパミーナが良く、プライのパパゲーノは最高でした。タミーノだけはちょいと異質な感じがしましたが。ドイテコムの夜の女王は凄まじかったですね。

ヤマハ・ホールは行ったことがないんです。銀座だったですかね。
瀬川冬樹は懐かしいですね。彼の著書(新潮文庫)は、今も愛読しています。いい評論家でした。

>峠 様
おばんです。コメントかたじけないのう。
コロラトゥーラの系譜をたどるのも一興じゃのう。まずはグルベローヴァは文句なしじゃ。デイヴィス/SKDのルチアーノ・セルラはデビュー盤じゃったのう。あれは初々しい女王じゃった。
クレンペラー盤で世に出たポップも良かったのう。あの娘は、成長するに従って芸格が上がっていきおった。
ステューダーの歌もなかなか迫力があったぞよ。マリナーの指揮も良いのじゃが、パミーナのテ・カナワが不出来じゃったのが惜しいのう。

・・・ってな感じでいかがでしょうか?(^^)V

>ドレドレ 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメントを有り難うございました。
銀座のヤマハホールは、結局行ったことがなかったです。若い頃、学生時代には銀座にはよく出没していたんですが、(何しろ数寄屋橋とソニービルに「ハンター」がありましたし、7丁目にはモール名盤堂もありましたので)、ヤマハには行ってないです。
あ、山野楽器にはよく行きました・・・・・・懐かしく思い出されます。

モーザーの夜の女王、同感です。オッカナイ・・・・・・確かにそうですね。言い得て妙だと思います。
バイエルンの音、エエですね。

>あるべりっひ 様
こんばんは。いつもお世話になります。
嬉しいエピソードを有り難うございました。僕は、ポップのファンですので、そういう話はエエですね。歌もうまけりゃ容姿も美しい。素晴らしい歌手でした。彼女の声を聴くだけでホッとしますし、ウットリもします。
だから、クレンペラー盤とハイティンク/バイエルン放送響盤は、僕の2大「魔笛」です。
モーザーの歌唱はオッカナイ・・・・そう思いますよ。

>Verdi 様
こんばんは。いつもお世話になります。コメント感謝です。
ああ、カラヤンはあの時期にオペラを精力的に録音していましたね。「ドン・カルロ」に「アイーダ」、「サロメ」に「ペレアス」・・・・EMIにはオペラの名盤が続々と出ましたね。「魔笛」のキャストは美声が多いので、「アイーダ」などと同じ路線でしょうか。
「ドン・ジョヴァンニ」はゴージャスな演奏であったと思います。キャストもしごいですが。

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