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モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番 K.219「トルコ風」 クレーメル(Vn)アーノンクール

当地、伊予西条では朝から雷雨、大雨、久しぶりにまとまった雨でした。
四国では水不足の折、恵みの雨でありました。
ただ、もう少しまとまって降ってくれないと、早明浦や石手のダムは苦しいようです。

さて、今日は涼やかなヴァイオリンを。

モーツァルトのヴァイオリン協奏曲第5番 イ長調 K.219「トルコ風」。
ギドン・クレーメルのヴァイオリン独奏、ニコラス・アーノンクール指揮ウィーン・フィルの演奏。
1987年1月、ウィーンのコンツェルトハウスでの録音。DG盤。

クレーメルの人間離れしたテクニックは凄い。
でも、モーツァルトにはそんな名技は要らない。だから、クレーメルではイカンか、というと、そうではないのであって、クレーメルの音楽性は、そんな技巧を越えた高みにあって、モーツァルトへの様式観も素晴らしいし、ヴァイオリンの音そのものの洗練も文句なし。
圧倒的なテクニックの上に、素敵な音色、古典やロココへの洞察が加わり、さらに音楽を楽しむハートがそこに重なってゆくのだから、もうこれは最高のモーツァルト演奏じゃないか・・・・・・。

アーノンクール率いるウィーン・フィルがまた素晴らしい音で応じる。
冒頭のトゥッティを耳にした途端に、幸福な気持ちにさせられる。

第1楽章のアレグロは爽快で幸福感に満ちた演奏。
夏の涼しい風に頬を打たれるような気分。ああ、クレーメルのヴァイオリンは何という美音。

第2楽章は高貴なアダージョ。ムード的にならない、志操の高さがクレーメル。
アーノンクールの指揮には独特のアクセントがあって、時々ギョッとさせられるが、慣れれば何てことはないか。初めて聴くときには、強弱のつけ方に少し驚くかも。
クレーメルのヴァイオリンは細身の音で、クールな響き。特に高音が糸を引くような細さで印象的。滑らかで繊細な音は、冷たく冴えてゆく。素晴らしい響き。

第3楽章は、この曲のニックネームにもなったトルコのリズムが楽しい。刻々と曲想が変化して、ニュアンスも多彩な演奏、
クレーメルとアーノンクールの共演は、このCDが初めてだったか。息のあったコンビだと思う。

録音は今も瑞々しく、心地よいもの。
DGがふだん行うムジークフェラインザールではなく、コンツェルトハウスでの録音。こじんまりした感じの音作りで、豊かなスケール感はないものの、モーツァルトにはこんな感じの音の方がエエような気がします。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 07/03/2007 07:32:50 おはようございます。
クレーメルとアーノンクール。両者とも個性が強いですね。
それはそれで面白い、興味深いモーツァルト演奏になっていると思います。
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コメント

こんにちは。
クレメールのCDは踏み込みが鋭くて、軟弱者の私は気力が充実していないと聴けないんです。
そこが素晴らしいのですが、疲れるのも事実です。
バッハの無伴奏の新盤を図書館で借りて聴いてみましたが
まだ1曲だけしか聴いていません、というか立ち向かう気力が出るのを待っているところです^^;

モーツァルトのこの協奏曲、フレンドリーなオークレールのもの聴いています。
優美でしっとり、クレメールに比べたら常識的なのですが。。。

mozart1889さん、こんにちは。
私はヴァイオリン協奏曲第5番は、第一楽章が一番好きです。
目をつぶって聴いていると、まるで木立ちの中にいるようにリラックス出来るんです。

>猫よしお 様
おはようございます。いつもお世話になります。
クレーメルとアーノンクール、どちらもアクが強い演奏家・指揮者だと思います。だから、相性がいいんでしょうか。
時にエキセントリックなところもありますが、聴いていると実に示唆に富む感じもします。
面白い演奏ですね。

>ひろはや 様
おはようございます。いつもコメントを有り難うございます。
世評高いのに持っていない、聴いていないのが、パールマン盤なんです。1980年代前半のパールマンは絶好調で、モーツァルトのヴァイオリン協奏曲は発売のたびに絶賛されていたことを思い出します。

クレーメルは異色の演奏家だと思いますが、その演奏はたいそう魅力的で、どきどき・わくわくするところがエエです。

>hiromk35 様
おはようございます。いつもお世話になります。
クレーメルのバッハ無伴奏LP3枚組は、僕の宝物です。鋭く踏み込んだ感じの演奏、孤高の剣士のような感じでした。

こんど、hiromk35さんお勧めの第1番、じっくり聞いてみようと思います。
有り難うございました。

シュナイダーハン・・・・これは懐かしい名前ですね。

>yuri 様
おはようございます。こちらにもコメントを有り難うございました。

木立の中にいるようなリラックス・・・・・ああ、それエエですね。
第1楽章はそんな気持ちよさがありますね。
モーツァルトはホンマにすごい作曲家でした。聴き手の心を爽快にさせてくれますね。

>天ぬき 様
おはようございます。いつもお世話になります。
クレーメルの演奏は、時にエキセントリック、僕は時々「怖いもの見たさ」の気分で聴いています。
クレーメルのCDには、「何か」があるような気がします。

オークレール盤は未聴なんです。
聴いてみたいなぁと思っています。
有り難うございました。

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