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マーラーの交響曲第7番 「夜の歌」 アバド/シカゴ響

夕方から雷雨でした。カミナリは気持ち悪いですが、水不足のこの際、雷雨でも何でもエエので、降って欲しいものです。
1時間程度の雨でしたので、まだ不十分。水不足解消とはいかないようです。

さて、今日は久しぶりに大曲を聴きます。

マーラーの交響曲第7番 「夜の歌」。
クラウディオ・アバド指揮シカゴ交響楽団の演奏。
1984年1・2月、シカゴのオーケストラホールでの録音。DG盤。
アバドは後にベルリン・フィルと再録音(ライヴ)しているので、これは旧盤となる。

1970年代から80年代にかけてのアバドは、大活躍だった。
特に、アバドがシカゴ響でマーラーを振ると、オケが溌剌・いきいきとしだして、伸びやかな音楽になる。
常任のショルティも素晴らしい指揮者だと思うが、アバドとのコンビになると、シカゴ響が伸び伸びと、自然な息づかいで歌い始める。そう、「歌」に満ちた演奏になってゆく。カンタービレの演奏を聴かせてくれる。

アバドがイタリア出身で、ショルティがハンガリー出身だからと、その違いを片付けてしまうのは簡単だが、この演奏の違いは、両者の個性の違いをそのまま語っているような気がする。
この7番交響曲など、どこから聴き始めても、新鮮で瑞々しいアバドの指揮が楽しめる。
シカゴ響の反応も見事なもので、楽器のバランスも無理がなく、自然に鳴りはじめて、それがスケール大きな音楽に成長してゆく感じ。

発売されたときは、若々しく、新しい時代を予感させるようなマーラーだった。しなやかで、歌心にあふれ、弾力感に富んだマーラー。

シカゴ響のブラス・セクションは、いつもの通り余裕たっぷりで、素晴らしい鳴りっぷり。響きもふっくらで柔らかい。そのふくよかさは、DG録音のせいか、ショルティ盤(DECCA)に比べて、鋭さが影をひそめて、晴朗でフワッと広がる音になる。しかも、オケの中にバランスよく収まって、突出しないのがイイ。

木管も柔らかく滑らかな響きを聴かせるし、弦楽セクションも素晴らしいアンサンブルで、衣擦れのような、瑞々しく清澄な音が随所に聴ける。

アバドの若くしなやかな音楽の運びと、シカゴ響の巧さとが、高次元で結びついて素晴らしい演奏となっている。
これだけの「夜の歌」はそうは聴けないんじゃないか・・・・と当時は思ったものだった。

ただ、この曲が持っている奇怪さ、あの第2楽章と第4楽章の「夜曲」にまとわりつくような一種の妖しさ、第3楽章の魑魅魍魎が跋扈していそうな気味の悪さ・・・は減退している感じ。まあ、妖しさをアバドに求めるべきではないんだろうな。
フィナーレは、すべてを青天白日のもとにさらす快演。
アバド/シカゴ響のパワー全開の演奏が聴けます。

録音は今も一級品。
DGのこの時期のシカゴ響録音は、全てマルです。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 06/30/2007 07:58:40 おはようございます。
アバドのマーラーは、しなやかですね。
イタリア人らしい大らかな歌があります。
マーラーの7番は難解な曲ですが、
アバドは柔らかく、分かりやすく演奏していると思います。
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コメント

こんにちわ。
アバドとシカゴ響でのマーラー交響曲第7番は未聴です。大らかな歌のあるマーラーを是非聴いてみたいです。
いま、バーンスタイン/NYP(1985年)のCDを久しぶりに取り出して聴いてますが、夜曲の魑魅魍魎さ・怪しげさが濃厚に出ている演奏を聴くとアバドではどう表現されているのか興味が湧きます。
とりあえずは、私の手元にあるインバル/フランクフルトRSO(1986年)やハイティンク/ACO(1969年盤と1985年クリスマスマチネ盤)などの他のCDとも夜曲の部分を聴き比べてみたいと思ってます。
mozartさまにはクラシックの聴き方に対して触発を受けることが多く、ありがとうございます。

>猫よしお 様
こんにちは。いつもお世話になります。
アバドのマーラーは新鮮で瑞々しく、しなやかな演奏で実に魅力的です。弾力があって、しかも曲線的な柔らかさもあって、シカゴ響は抜群に巧いですしね。
やはり、一時代を画した演奏だと思います。
そうそう、アバドの演奏はわかりやすいですよね。同感です。

>yokochan 様
こんにちは。コメントとTBを有り難うございました。
当方もよろしくお願いします。

アバドの旧盤は良かったですね。しなやかで柔らかく、シカゴ響との相性も良かったですね。どの演奏も心地よく聴けます。思い出深いです。
ショルティやレヴァインのも聴きますが、アバドの「夜の歌」はもっとも瑞々しい演奏と思いました。

>Summy 様
こんにちは。こちらにもコメントを有り難うございました。
アバド/CSOのマーラーは、ジャケットも格好良かったですね。統一感もあって、LPを買い集める楽しみがありました。
CDでは味わえない「収集感」ですね。

そうそう、アバドのマーラーはデリケートで陰影・奥行きがあるんです。実に同感です。
そこがアバドの演奏を聴く楽しみにもなっています。
ただ新鮮で瑞々しいだけじゃないところが、アバドの知性・教養なんだと思います。

>ひろはや 様
こんにちは。コメントを有り難うございました。
バーンスタイン/NYPの新盤は、濃厚でネットリと怪しさ満載の演奏でしたね。大好きだったんですが、聴くと疲れます。トシのせいで、体力がなくなったのかもしれません。
インバル盤はすっきりと明快で、隅々まで音の様子が見えるような演奏でした。「夜の歌」をこれほど総会に演奏したものはあまりなかったように思います。これも大好きな演奏です。
ハイティンク盤はマチネのも良し、ACOとのデジタル再録音盤も良かったです。

マーラーの第7交響曲は、長い間なじめなかったんですが、クレンペラー/ニュー・フィルハーモニア管盤を聴いてから、大好きになりました。

こんばんは。

アバドのマーラー、とても良いですね。

ロゴが見えないのでわかりづらいけれど実は上質なブランド服だったみたいな(たとえが悪くすみません)センスを感じます。
どこかのインタビューでアバドは「交響曲は室内楽の延長」とコメントしてましたがこのマーラーを聴くと納得です。

マーラー7番は昔からこの作曲家で1.2番目に好きな曲です。
(逆に6番が苦手かもしれません)





こんばんは。
マーラーの7番いいですね。昔は、選択肢がほとんどありませんでした。この録音の頃から徐々に、多くの演奏が発売されてきたと思います。
アバドのこの演奏は、マーラーの楽天的な部分を本当に旨く表していると思います。ベルリンPOとの演奏は未聴ですが、ルツェルン祝祭管弦楽団とのDVDはこのシカゴとの演奏表現をより踏み込んだものと思っております。
個人的には、切れ味鋭いクーベリックの2種類の録音、感情移入の極みテンシュテト、衝撃のクレンペラー、など以外に古い演奏が好きです。

>ニョッキ 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。
「ロゴが見えないけれど・・・・」、ああ、確かにそんな感じ、たとえて妙ですね。室内楽的なところもありますし、まさに、アバドの意図がよく出た名演だと思います。
6番はハンマーが苦手で、(あれ、ビックリしますねぇ・・・(^^ゞ)、僕も7番の方をよく聴くんです。

>あるべりっひ 様
おはようございます。いつもお世話になります。
マーラーの7番交響曲は、確かにこのアバド盤のころから、選択肢が増えましたね。
クレンペラー盤はすべての演奏に超絶する大名演、あの遅さの中にこの曲のグロテスクな本質が詰まっていると思います。一押しの演奏です。

クーベリックもイイですね。それにテンシュテットのライヴ盤も。
端正で曲の隅々までくっきりと鮮やかに演奏したのがインバル盤・・・・・情念のバーンスタイン盤、瑞々しいレヴァイン盤もありますね・・・・・

今、マーラーで一番聴くのはこの曲かもしれません。

こんばんは。例によって(汗)遅くなってしまいましたが、トラックバックさせていただきました。
mozart1889さんは、オリジナル・ジャケットのCDをお持ちなのですね。私のは(実は家内のなんですが)LPです。DGGアバドの旧シリーズのジャケットは、マーラーが孔雀の羽のような模様、ウィーン・フィルとのベートーヴェンがクリムトなど、ステキなものが多かったですよね。最近は、CDで小さくなってしまったせいか、なかなかアーティスティックなジャケットに出会えませんねえ。あ、これは廉価盤ばかり買ってるからですか(;^_^A

>stbh 様
おはようございます。コメントを有り難うございました。TBも感謝です。
アバドのマーラーやベートーヴェン、演奏はもちろんですが、ジャケットも格好良かったですね。
マーラー・シリーズの孔雀の羽、良かったですね。LP時代から、目を引きましたよね。尤も、そのジャケットで持っていると云うことは、「高かった!」ということなんですが・・・・・・。
僕は安物買いが趣味ですので、今は全集も廉価盤、悔しい思いを実はしています(笑)。

マーラー 交響曲第7番「夜の歌」 アバド指揮

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一瞬、パリの雰囲気かと思いきや、三田界隈から見た東京タワー。コテコテの立喰い「

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今回のマーラー・シリーズは順不同で取り上げているので、何について書いたか忘れてしまいそうです。交響曲第7番は、往年のこの名演で。

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シカゴ交響楽団を中心にした旧全集の中でも、評判の高かった1枚(むろん、初...

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