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ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番「春」 クレーメル(Vn)&アルゲリッチ(Pf)

四国はこの数日、典型的な梅雨空です。
降ったりやんだりのシトシト雨。「モナリザの微笑み」じゃありませんが、今日も、雨がしとしと日曜日になるんでしょう。(この意は若い人にはワカランか・・・・(^^ゞ・・・)

で、結局、Vistaのデュアルブートはさっさと放り捨てて、4年ぶりにXPをクリーン・インストールしました。ああ、気持ちエエ。更地はエエもんです。PCが軽くなった感じ、ダイエットできた感じでありますな。これで、ウィルスソフトを入れなんだら、軽いままでいけるのになぁ・・・・・。

さて、今日は季節外れの曲。軽く流しておこうと思ったら(PCの再セットアップしながら聴くのでありますから)、アキマヘン、もう初めから聴き入ってしまいました。素晴らしい演奏でありました。

ベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番ヘ長調 作品24「春」。
ギドン・クレーメルのヴァイオリン独奏、ピアノはマルタ・アルゲリッチ。
1987年3月、ベルリンのイエス・キリスト教会での録音。DG原盤。

第1楽章から、もう、スゴイ演奏。
クレーメルとアルゲリッチ、2つの個性がぶつかり合い、時に協調・協奏し、時に争うような「競奏」もあり、変化に富んで断然面白い。
ヴァイオリンが歌えば、ピアノがふくよかに応じ、ピアノが燦めけばヴァイオリンが切り裂く。たった今、この名曲が生まれたような、瑞々しい演奏。
これが、今まで聴き慣れたベートーヴェンの「春」なのかな?と思ってしまう。今まで聴いてきたものと全然違う。

テンポは緩急自在で、大いに揺れる。フレージングも自由(気ままなくらい)なもの。アクセントが独特で、クレーメルが強く響かせるとドキッとする。そして、それに応えるアルゲリッチのピアノがまたドキドキするほど新鮮。
いや、実に鋭い演奏。

ダイナミクスも広大で、時にあざといほどの表情がある。激しいかと思えば、優美きわまりなくヴァイオリンとピアノが歌い始める。スゴイ。今まで聴いてきた演奏は、ありゃ、何だったんかいな。

第2楽章は一転、タップリとした歌、歌、歌。
クレーメルが優しく歌い始めると、アルゲリッチが新妻のような初々しさで応じる。この緊密さ、互いの音楽に対する愛情の細やかさは、たまらない魅力。
素晴らしい歌で、胸がいっぱいになる。
あの第1楽章はいったい何だったんだ?と云いたくなるくらい、優しい音楽。

第3楽章は生き生きしたリズムと力強さとが特徴。二人とも、アクセントが独特で、ほんの短い楽章なのに聴いていてドキドキする。

そして、見事に決まった終楽章のロンド。
迫力は十分だし、優美に決めるところは流麗きわまりないし、もう演奏全体が雄弁であって、説得力も強い。強烈な個性の幸せな共演であり、協演であり、競演。
いやはや、スゴイ演奏でありました。

録音がまた素晴らしい。
ヴァイオリン・ソナタというと、ついついヴァイオリンがメインになってしまい(当然なのだが)、ピアノの音が籠もったりボケたりで、うまく録音出来ていないことが多いのだが、このCDはピアノの音も大変素晴らしい。
アルゲリッチの表情まで想像できそうなリアルな感じでピアノが録れてます。
エエ録音だと思います。



AUTHOR: ひろはや DATE: 06/24/2007 05:23:29 おはようございます。
このベートーヴェンのヴァイオリン・ソナタ第5番。清々しくて、名曲だなあといま新たな気持ちで聞き惚れてます。mozartさまのお陰で、久しぶりに聴きました。ありがとうございます。
私は、1974年録音のVn.がイツァーク・パールマンでPf.がアシュケナージの『クロイツェル』と一緒になってるLONDON盤(国内盤)。3500円もしたんですね。高っ!!これのみなんです。
交響曲や管弦楽曲などは指揮者やオーケストラや録音年などでいろいろ買うのに、室内楽曲は1作品1CDというのが多いですね。お薦めのクレメールとアルゲリッチの組み合わせも魅力的で機会があれば聴きたいですが、守備範囲が広がりすぎると、クラシックの森は奥深いが故に、臆病になってしまいます。
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コメント

>narkejp 様
おはようございます。早速にコメントを有り難うございました。
スークとパネンカのコンビは、質素で味わい深い名演でした。スークのヴァイオリンの音色が透き通るように美しいのが印象的でしたね。
5番の「春」は冒頭のあの旋律を聴くだけで、心が晴れやかになります。名曲やなぁと思います。

ブルックナーばかり聴いておりましたので、さすがに胃にこたえました。編成の小さい軽めの音楽もエエですね。

こんにちは。
クレーメル&アルゲリッチの一連の録音は、
「ヴァイオリン・ソナタ」に対する私のイメージを一変させました。
それまでは「二つの楽器による親密な会話」と思っていたのですが、
彼らの演奏はまるで「ふたりの剣豪による丁々発止の渡り合い」です。
ベートーヴェンのソナタ集は、このコンビのいわば集大成ですね。

このコンビによるプロコフィエフのソナタ集もスゴイです。
これほどスリリングで面白い演奏はありませんが、
作曲者より前に演奏者が出てきていることは事実。
そのあたりが好みの分かれるところかもしれません。

おはようございます。
私の愛聴盤はパールマンとオイストラフ盤です。
「春」と「クロイツェル」の組み合わせはLPからの慣例ですね。
メン・チャイのヴァイオリン・コンチェルト、「運命」「未完成」等もそうですね。

おはようございます。
ベートーヴェンの室内楽はとんと聴かないのですが、この「春」だけは特別です。
グリュミオー/ハスキルに始まって、パールマン/アシュケナージ、そしてこのクレーメル/アルゲリッチと聴いてきました。

僕の持っているCDは、シューマン「子供の情景」、ラヴェルのピアノ協奏曲ト長調とのカップリングです。
ベートーヴェンらしくない、優しい表情をした名曲だと思います。

ヴァイオリンソナタというのは、ヴァイオリン伴奏のついたピアノソナタだと聴いたことがあります。
そういう意味では、ピアノがしっかり捉えられた録音は良いですね。

クレーメル/アルゲリッチ盤はクロイツェル・ソナタも凄いですね。アルゲリッチが太目のお姿で鍵盤を「ドン!」、クレーメルはしゃがみこんで低い姿勢から反撃。どこ吹く風と受けて立つアルゲリッチの不敵な面魂・・・。目に見えるようです。「春」は持っていません。すみません (~~!
 私にとりまして「春」の刷り込みはオイストラフ/オボーリンのLPでした。店頭デモをを聴いてコレハコレハと感じ入り、電車賃を気にしながら財布をはたいた懐かしい想い出とともに、です。その後いろいろ聴いて、今はグリュミオー/アラウの「協奏」を愛でています。

>木曽のあばら屋 様
こんにちは。コメント感謝です。有り難うございました。
このコンビは、まさに剣豪の果たし合い、テンションも高いですし、大変鋭い演奏だと思います。僕も初めて聴いたときに、こんなのありかいな?・・・と思ったものでした。
でも、スゴイ演奏だと思います。

プロコフィエフは未聴なんです。というか、食わず嫌いのようなもので、プロコフィエフそのものをあまり聴かないんです・・・・・。
でも、このコンビなら、是非聴いてみたいです。
有り難うございました。

>猫よしお 様
こんにちは。いつもお世話になります。有り難うございます。
オイストラフとオボーリンのコンビも良かったですね。録音は古くなりましたが、長く聴き続けたい演奏ですね。
「春」と「クロイツェル」、「運命」と「未完成」、ピアノ協奏曲ならシューマンとグリーグ、ヴァイオリンならメンチャイ・・・・まさに定番ですね。

>Summy 様
こんにちは。いつも有り難うございます。
ベートーヴェンの「春」は、冒頭から心が明るくなる、うれしくなる名曲ですね。僕も大好きで、いろいろ聴いてきました。
クレーメルとアルゲリッチのこの演奏には、しかしビックリしました。これがあの聴き慣れた「春」なのかなぁ・・・・・。とても鋭く、個性的、協調するより競争するような感じが何とも云えない緊張感をうんでました。

モーツァルトやベートーヴェンの時代には、ヴァイオリンの助奏がついたピアノソナタ・・・・・という感じだったようですね。

>hiromk35 様
こんにちは。いつもコメントを有り難うございます。
電車賃を気にしながらオイストラフとオボーリンの「春」を買う・・・・・あぁ、エエですね。僕にも同じようなことが何度もありました。懐かしい話です。若い頃、埼玉に住んでいる頃に、電車賃を気にしながら秋葉原の石丸電器で、高田馬場のムトウで、銀座のハンターで・・・・なけなしの金をつぎ込んでレコードを買いました。

グリュミオーのヴァイオリンは美音ですね。アラウとの「春」があるのは知りませんでした。是非聴いてみたいと思います。
有り難うございました。

こんにちは。
このコンビは凄いですね。挑みかかってくるようで正に凄演!!
最初に聴いた時は興奮したものです、が最近はその饒舌さが鬱陶しくなりました。やはりこの曲には端正な演奏が合ってるんじゃないかと・・・?
そんな訳でパールマンの流麗な美しい演奏に戻っています。
もっともこのコンビのCD、昔オンエアされたライブには敵わないような気もしています、随分と昔のことであてにはなりませんが。。。
(テープはあるのですが再生できる機材が無い、残念!)

>天ぬき 様
こんにちは。いつもお世話になります。
このコンビはまさに挑みかかってくるような演奏を聴かせてくれました。すさまじい迫力と鋭さだったと思います。
柔らかい気持ちで聴くなら、パールマンですね。あの美麗な演奏は、ほかの協奏曲でもそうですが、明るく前向きで、しかも端正な音楽になっていて、聴いていて幸福になりますね。

エアチェックのテープが聴けない・・・・・・残念ですね。
僕もカセットデッキが壊れてからは、テープとは縁が切れてしまいました。

mozart1889さん、お久しぶりです。

四国も暑そうですが、今日の東京もゲンナリの蒸し暑さでしたよ!「ベートーヴェンの春」が聞こえる季節のワクワク感が懐かしいです。

という訳で、午後はエアコンで除湿したお部屋にこもって、このソナタを3通りのCDで聴き比べました。[①クレーメル+アルゲリッチ ②ヘンリック・シェリング+イングリッド・へブラー ③デュメイ+ピリス]

正確には“Sonata for Piano and Violin”ですから、本来バイオリンもピアノも対等ですね。クレーメルとアルゲリッチみたいに個性的な演奏家の丁々発止の掛け合い、ちょっとジャズみたいな楽しさがあってエキサイティングです!このCD、音質もいいですしね。

(いつ聴いても耳に快いのは、シェリング+へブラーかもしれないな…とは思いました。)


>はな 様
おはようございます。こちらこそ、ご無沙汰しておりました。お元気ですか。コメントを有り難うございました。
東京の暑さはまた別格ですね。あのコンクリート・アスファルトに囲まれた生活は大変だと思います。田舎はまだ田んぼがありますので、気分の悪い暑さではありません。

冷房の部屋で聴き比べ、エエですね。やはりシェリング/へブラーのコンビがご推薦ですか。僕はシェリング盤はLP時代からの愛聴盤です。今もLPで全集を聴いてます。クレーメル盤は確かにジャズ的即興的ですね。安心して聴けるのはシェリング盤だろうなと思いました。

デュメイ盤は未聴です。これは聴いてみたいです。

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