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ブルックナーの交響曲第1番 ハ短調 バレンボイム/ベルリン・フィル

おはようございます。
Doblogのメンテナンスが朝の6時過ぎに終わったようです。
深夜のメンテナンス、今回は作業が速かったようですね。

今日はふだんあまり聴かない曲を。

ブルックナーの交響曲第1番 ハ短調。
ダニエル・バレンボイム指揮ベルリン・フィルの演奏。
楽譜はノヴァーク版を使用、いわゆる「リンツ稿」。
1996年11月、ベルリンのフィルハーモニー・ホールでの録音。ワーナー・クラシックスの原盤。
バレンボイムの新しいブルックナー全集だが(旧盤はDGにシカゴ響と録音していた。これは素晴らしい全集だった)、今やボックス物の廉価盤であります。

圧倒的な音響。巨大な音の塊、あるいは音響の渦と云うべきか。
目の覚めるような音で録音されているので、ベルリン・フィルのパワーに聴き惚れてしまう。素晴らしく巧いスーパー集団、その本領が見事に発揮された演奏。ということは、バレンボイムのバトン・テクニックがスゴイのだろうと思う。

シンフォニストたるブルックナーの記念すべき交響曲第1作(0番という習作はあるが)。作曲者が40代に入ってからつくられた第1作であり、壮年期といってもいい年頃の作だけに、完成度は高いと思う。

第1楽章からブルックナーの個性丸出し。
ダイナミックレンジの大きさ、高まるクレッシェンド、崇高なアダージョ、なじみ深いスケルツォ。後期の、至高の名作群を思わせる構成。

第1楽章のアレグロは迫力十分。少々まとまりに欠ける感じがするのは、作品に内在する弱さだろうか。バレンボイムの指揮は無難なものだと思うし、ベルリン・フィルは巧い。

第2楽章はアダージョ。ブルックナーにしては13分程度と規模が小さいが、美しい弦楽合奏が印象的。ベルリン・フィルの音は、鏡面仕上げのように美しい。輝いて、滑らかで、ツルッとしたところもある。
この美しさと静謐さは、後期の名作と同じ。すでにブルックナーは第1作で晩年のスタイルを作っていたのかと実感。

第3楽章は野性的なスケルツォ。NHK大河ドラマのテーマのような音楽(戦国時代物に使ったら効果的だろう)。ベルリン・フィルのアンサンブルは見事なもので、しかも迫力十分。がっちりした音の塊が飛び出してくる。
弱音の美しさも印象的で、爽やかな、葉ずれのようなヴァイオリンの音が大変美しい。

終楽章も逞しい演奏で、オーケストラのパワーと美しさが高次元で融合した、その凄さを満喫できる。
ただ、バレンボイムはゴツゴツしたブルックナーにしていない。洗練された美しいブルックナーにしている。
音響のせいか、録音が良すぎるのか、仕上げが実に滑らかで美しいのが、このブルックナーの最大の特徴かもしれない。

というわけで、録音は最高であります。
スケール雄大で、音場も広大。音の新鮮さも申し分なし。
最高レベル、圧倒的な音響であります。
ちと、美しすぎる気もしますが・・・・・化粧が濃い感じの録音でしょうか。


AUTHOR: 猫よしお DATE: 06/13/2007 06:39:19 おはようございます。
ブルックナーは好きなのですが、ご存知の通りバレンボイムは苦手です。
ベルリン・フィルのブルックナーもイマイチ・・・。
やはりブルックナーはウィ-ン・フィルかDSKになってしまいます。
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コメント

ここ何年かご無沙汰の曲ですが、久しぶりにヨッフム/SKDの全集から取り出して聴きました。おかげさまです。
メロディーメーカーのシューベルト VS モジュール構成のブルックナー
水平的徘徊のシューベルト VS 大ブレつきスパイラル上昇のブルックナー
指向するところは神、とは非クリスチャンの私、迂闊には口にできませんが・・・。

>猫よしお 様
コメントをありがとうございました。
バレンボイムのブルックナーは面白かったです。バレンボイムは苦手な人が多いようですね。幸い、僕はあまり感じないので、このブルックナーは楽しく聴けました。BPOではマゼールがEMIに録音した7番・8番、ムーティの4番ロマンティックが素晴らしい出来だと思います。カラヤンの全集はまた別ですが。ヨッフムがBPOとDGに録音したブルックナーもなかなか聴かせます。
ドレスデン・シュターツカペレのブルックナーはやはりブロムシュテットでしょうか。

>ひろはや 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
ベームの「ロマンティック」はエヴァーグリーン的な名盤だと思います。ホンマに素晴らしい演奏でした。大好きな演奏です。以前に、エントリーしましたが、ロマンティックはブルックナーの中でもっとも好きな交響曲です。

ブルックナーの若番交響曲では、ヨッフム/SKDが良いですね。LPで長らく聴いてきました。音がイイですね。愛聴盤です。
ハイティンクの全集は持っていないんです。ACOやVPOとの再録音盤で3~5,7~9番を聴いています。これは絶品でした。

>天ぬき 様
こんにちは。コメント感謝です。いつもお世話になります。
確かにバレンボイムはマフィアのボス。各方面にコネクションがありそうですね。
この全集は比較的新しい録音なのに、廉価盤です。録音状態も良く、心地よく聴けます。ツルッとした感じのブルックナーではあるんですが、楽しく聴けました。
でも、ふだんは1番や2番は聴かないですよね。

>hiromk35 様
こんにちは。コメントをありがとうございました。
hiromk35さんもヨッフム/SKDの全集ですか。素晴らしい演奏ですよね。音が良いんです。ルカ教会の音響も抜群ですね。

メロディーメーカーのシューベルト VS モジュール構成のブルックナー

おっしゃるとおりですね。どちらも、道草作曲家だと僕は思っているんですが、確かに指向するところは神なのでしょう。
すごいなぁと思います。

ただ、僕は生粋の仏教徒、四国ゆかりの弘法大師、真言門徒ですので、深いところまでは理解できない・・・・ところではあるんですが。

今晩は、都内下町に所用で行ったところ、樹木の少なさに驚き、帰って多摩丘陵の緑の濃さに驚き、ホッとして感謝。さすがに風は湿気を帯びてきましたが・・。ブルックナー全集、最近は習作へ短調や0番も録音する指揮者が多いですが、1番では、ヨッフム/ドレスデン(この全集中では好録音)を聴く事が多いです。0番も完成が、1番よりあとで、作曲家自身が破棄しなかったことが納得できる内容で、かなり好きです。こちらは、ヨッフムは録音していないので、インバルでよく聴きます。

>ベルリン・フィルの音は、鏡面仕上げのように美しい。輝いて、滑らかで、ツルッとしたところもある。
>ちと、美しすぎる気もしますが・・・・・化粧が濃い感じの録音でしょうか
近年のベルリンフィルは、まったく聴く気がしませんのです。
バレンボイムとのコンビでは幻想交響曲(SONY)を持っていますが・・。

>ドレドレ 様
こんばんは。コメント感謝です。
四国はようやく梅雨入りのようですが、雨は今のところまだ降っていません。干ばつの心配があるので、早く降って欲しいところです。
多摩の緑はエエですね。狭山丘陵が懐かしく思い出されます。

さて、ブルックナーの0番はほとんど聴かないのですが、1番2番は時々取り出します。このバレンボイム/BPO盤やヨッフム/SKD盤が音もよく、聴きやすいです。
ベルリン・フィルのパワー溢れるブルックナー、僕は嫌いではありません。最近はどうか分かりませんが、ムーティやマゼールはイイ演奏を聴かせてくれたと思います。

こんばんは。
ブルックナーの1番、ほとんど聴く機会がありません。ブルックナーは全集を持っているわけではありませんから・・・。1枚ありました、ヨッフムの旧盤です。曲の印象があまりないので、早急聞いてみます。

個人的には、ベルリン・フィルは好きです。ただし、アバド時代迄ですか、本当に今のこの楽団には魅力を感じません。

>あるべりっひ 様
こんばんは。コメント感謝です。ありがとうございました。
ブルックナーの1番交響曲は、あまり聴かないですね。ふだんあまり取り出す機会はありません。ヨッフム/SKDの全集は、良い出来でした。旧盤はもっていないです。BPOを振った演奏でしたか。

この頃のBPOの演奏は、聴いていないんです。ラトルの「惑星」くらいでしょうか。新譜を買いませんので、何とも云えないんですが、そんなに魅力がなくなったんですか。
カラヤン時代の精緻で妖艶、豪快でもあった(要は何でも出来た)BPOのイメージが強いんですが・・・・。

こんばんは。ブルックナーの全集といえば、最初に購入したのがVPOを6人の指揮者が振った録音を寄せ集めたLP13枚組で、ベームの3,4とマゼールの5を愛聴。コレ、当時の最新録音盤なんです。録音の良し悪しは重要なファクターだと思いますが、ブルックナーではその思いが強く、クナッパーシュブッシュ、シューリヒト、マタチッチらはすべてパス。で、次に購入したのがカラヤン_BPOのCD。音響の美しさでは最高でしょう。3番目がバレンボイムで、余りの安さにエイッとばかりに_ボチボチ聴いていますが、いまひとつピンときません。時代的にはカラヤンからヴァントへの過度期、ということになるのかな。そのヴァントも、演奏は立派ですが録音も含めてどうも私の好みとはズレるようです(続く)。

で、私なりの結論としては、ブルックナーはVPOの優秀録音で、ゆったりと浸りたい、ということになりそうです。BPOの、ドイツの黒い森にも通ずるような大伽藍を前にすると、どうも構えてしまい勝ちで、素直に入り込めない_物理的には、我が家のオーディオ・システムの限界もあって、「豊かに鳴り響く」という印象を受けにくいのです。その点、VPOはあの長大な音楽を楽しませるに足る豊富な音色と適正なサイズ感を有しているような気がするのですが_。カラヤンの晩年、アバド、ハイティンク、そして最近やっとジュリーニを購入、結構期待しています。ではまた。

>shibera 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
ブルックナーはVPOで聴くのはエエですね。僕はBPOで聴くのもいいなと思っているんですが、VPOはまた別格の美しさですね。
ハイティンクの再録音盤、カラヤン晩年の録音、ジュリーニやアバドのDG盤など、名盤が目白押しですね。ベーム/VPOの3番・4番(DECCA)や7番8番(DG)もありました。shiberaさんが初めて購入されたVPOの全集の中にはショルティの7番(8番)などもあったんじゃないでしょうか。あれも美しい演奏だったと思います。
こうしてみると、VPOはさすがだなぁと思います。
ヴァント/BPOの晩年RCA盤は全て持っているんですが、まだエントリーしていません。ピュア過ぎて、聴き疲れする感じが今はしています。

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