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シューベルトのピアノソナタ第20番 イ長調 D.959 ミヒャエル・エンドレス(Pf)

四国は爽やかな風が吹いております。
初夏の好天が続きます。そう暑くもなく、サラッと風が肌に心地よい日和が続きます。
とてもイイ陽気なんですが、そろそろ梅雨に入っておかないと、真夏の水不足が心配であります・・・・。今年は雨が少ないです。

さて、今日はピアノ曲を聴いています。

シューベルトのピアノソナタ第20番 イ長調 D.959。
ミヒャエル・エンドレスのピアノ独奏。
Capriccio原盤の全集から。これは、激安ボックスで3000円もしなかった。

輸入盤の激安化は有り難いのだが、例えばこのボックスのように、「シューベルトのソナタ全集が3000円もしない」なんて見かけてしまうと、ついつい食指が動いてしまう・・・・ゲスの根性が出てしまうというか、生来の安物買いの(銭失いにならぬよう気をつけてはいるが)のタチが目覚めるというか・・・・困ったもんです。

で、結局、「買うたまんま聴かんと放っとく」・・・・・増えるは未聴のCDばかりなりけり・・・・・。いやいや、そうならんように、聴きましょう。聴きまっせ。


ミヒャエル・エンドレスは、1961年生まれでミュンヘンで学び、ジュリアード音楽院を卒業、ゲザ・アンダ・コンクールで優勝という経歴の持ち主。というより、ヘルマン・プライの伴奏を務めていたことの方が有名なピアニストであります。

エンドレスのピアノはしっとりとした音で、透明になりすぎずに適度の質感があるピアノ。中身に芯があって、堅実な逞しさを感じさせるピアノ。音色は綺麗で、特に高音の艶やかな響きはとても美しい。

このイ長調ソナタD.959は、シューベルト死の年のピアノソナタ3連作の2曲目に当たるもの。全曲に約40分。すごく長いソナタ。

第1楽章はアレグロ。長大な楽章で15分かかる。
シューベルトの晩年は(といっても31歳だが)、交響曲「グレート」よろしく、「天国的な長さ」になる曲が多い。この第1楽章も、長い。
エンドレスは、ここを淡々と、腰を落ち着けて弾いてゆく。旋律線を美しく浮き立たせ、デリケートな響きをつくり出す。タッチも繊細で、微妙な変化は見事なものだと思う。

第2楽章はアンダンティーノ。
哀愁を帯びた歌と、シューベルト独特のサラサラとした抒情とが、とても綺麗。ピアノは、訥々とその思いを伝えようとする。妙な演出はなく、ただ、ひたすらにシューベルトのロマンを表出する。テンポは少し遅めで、落ち着いた感情が流れてゆく。

第3楽章はスケルツォ。速度指定はアレグロ・ヴィヴァーチェ。
スタッカートの弾む動きが楽しい。
エンドレスは、ここで本領発揮か。タッチの変化は、微に入り細を穿ち、ダイナミズムの振幅も大きい。
そして、何よりシューベルトの歌!楽しく、軽やかな歌もよし、時に寂寥感にさいなまれるような孤独の歌も、冴え冴えと美しい。素晴らしいピアノと思う。

フィナーレはロンド~アレグレット。
これも長大な楽章。シューベルトはアッサリ終わったりしないのだ。
エンドレスは端正に、正確に音を紡ぎ出してゆく。安定感のある弾きっぷりであって、ああ、だからプライはエンドレスを伴奏に呼んだのかと・・・・納得できました。
これは歌いやすいピアノだろうな。


録音年はよく分かりません。
廉価盤ボックスはこういうことがあります。
おそらく1980年代後期くらい?
ピアノの音は上々、美しい録音と思いました。


AUTHOR: ひろはや EMAIL: hirohaya@yellow.plala.or.jp DATE: 06/12/2007 06:36:35 おはようございます。
シューベルトのピアノ作品は大好きです。はじめてLPで『ブレンデルの即興曲』(PHILIPS)(作品90 D.899/作品142 D.935)(1972年/1974年)を聴いた時の感動を覚えています。
ピアノソナタ第20番イ長調(D.959)は、ブレンデルのピアノ(PHILIPSのCD、1987年)で聴いています。ずっと浸って聴いていたいですが、平日はちと無理ですね。
ミシャエル・エンドレスは初めて知りましたが、どんな演奏をしているのか興味があります。ヘルマン・プライの伴奏ということなので、私のCDを見たら、フィリップ・ビアンコーニという人で、違ってました。
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コメント

イ長調のソナタD.959を久しぶりにアラウで聴いています。
シューベルトは全体像を構造的に把握してやろう、という構えで聴きますとイライラしてきます。ここは流れに身をゆだねて、「部分、枝葉末節」を楽しむことにしています。ブルックナーと共通点がありますね。
・・・決然と歩き始めたが、ふと足元を見れば路傍に咲く可憐な花が (よろける)。そう言えば昨日出あったアノ可愛い娘・・・、いまどうしているかなア (想い出にふける)・・・、ヤヤ向こうの方にお花畑が! そてあの娘が・・・(しばらく幻想)、ハッと我に返ってみれば林の細道の向こうに光が見えるよ、なんだろうナ(わき道へそれる) ・・・恐る恐る林をくぐり抜けたら見たこともないような素晴らしい景色が (しばらく夢中に)・・・、
テナ具合だろうと思うのですが、いかがでしょう?

こんばんは。どこかで聴いた名前のピアニスト・・・と思ったら、以前ラヴェルの「古風なメヌエット」に興味を持ってCD屋に走った時に偶然見つけたのが、このミヒャエル・エンドレスの演奏するラヴェルピアノ作品集の2枚組CDでした。スクロヴァチェフスキのベートーヴェン交響曲全集の録音でも知られるエームスというドイツのレーベルで、初耳のピアニストでしたが、コメントにもある通り美音を奏でる人だなと感じました。こちらは'01年録音というクレジットもありました。
同レーベルからは他にモーツァルトのソナタ全曲やシューマンの作品もリリースされているようです。気になるピアニストとして私も注目していきたいと思っています。ありがとうございました。

>ひろはや 様
おはようございます。コメント感謝です。いつもお世話になります。
ブレンデルの即興曲集は名盤ですね。1972年録音のLPは愛聴盤でした。その後CDで買い直し、再録音盤も「シューベルト作品集」というかたちで買ってしまいました。ブレンデルはホンマにシューベルティアンだと思います。
このソナタも、ブレンデルは良かったですね。

平日はちと無理・・・・・ええ、おっしゃるとおりですね。なかなかドップリ浸れません・・・・・。
同感です。

>猫よしお 様
おはようございます。コメント感謝です。
シューベルトの歌曲はあまり聴かないんです。3大歌曲集は聴きます。
ピアノ曲と交響曲が好きです。
素晴らしいメロディ・メーカーだったと思います。旋律が美しいですね。

>天ぬき 様
おはようございます。コメントを有難うございました。
シューベルトを聴きながら居眠り・・・僕もよくします。最高の贅沢ですね。
確かに反復は持て余しますね(^^ゞ。
内田光子のシューベルトはゾッとするほどの美しさ。恐ろしい感じさえしました。
何か、深いもの、人生の深淵を見せつけられるような・・・・・そんな感じがしました。スゴイ人ですね、内田光子。

>hiromk35 様
おはようございます。コメント感謝です。
まさに、同感です。hiromk35さんのコメントに膝を叩いておりました。
ブルックナーと同じように、これ、道草の音楽ですね。
アッチできょろきょろ、こっちでキョロキョロ・・・・・何かしら気を取られてしまう・・・・・ああ、まさにhiromk35さん、言い得て妙でした。
そんな気分でシューベルトのソナタを聴くのは、とても楽しいですね。
ありがとうございました。

>れお 様
おはようございます。
情報を有難うございました。エームスというレーベルですか。モーツァルトは是非聴いてみたいですね。シューマンも合いそうな気がします。
四国の田舎では、まともな輸入盤屋はありません。インターネットに頼らざるをえませんが、さすがにエンドレスのことはよく分かりませんでした。
コメント感謝です。助かります。
ありがとうございました。

こんにちは。
 エンドレスの全集、なんとなくフォルテピアノの演奏、というイメージがあるのですが、改めて見たら「ピアノ」だったので、ちょっと意外でした。聞いた印象でも、コンサートグランドって感じじゃないんですよね。ベーゼンドルファーの小振りのピアノ、音は綺麗だけど、ちょっとタイトな感じ。やけに響いて物凄く、というのとは違って、いいですね。ソナタ形式の筈なのにロンドのような気になる変幻自在の色彩感。(かっちりしたのも好きだけど)

 プライが最後にサントリーHで「シューベルティアーデ」ツィクルスを組んだ時の相手がエンドレスでした。ちょっと硬めで、でも確かに上手かったです。伴奏も色々タイプがありますが、この二人のは「演壇と壇上の役者」という感じだったか。

 そういや、暫く前にシューベルトのソナタを取り上げられた時、自分も書こうっと、なんて言っていたような覚えが(^^;

>Verdi 様
こんばんは。コメントを有難うございました。
エンドレスはプライと来日していましたね。Verdiさんは、実演を聴かれたんですか・・・・・羨ましいです。
「演壇と壇上の役者」・・・・なるほどなぁと思いました。
エンドレスのピアノは小ぶりですが、なかなかイイ音してます。演奏も無理がなく、スケール豊かというわけではありませんが、ふだん気楽に聴くのにいいんじゃないかと思います。

まあ、しかし激安なこと。スゴイ時代ですね。

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